苦手なことを攻略するには、「変数」をみつけるのよ!
こんにちは、アサです。
ちょいとおたずねしますが、あなたは電話、好きですか?
かけたり、かかってきたり。
若い人は、電話の習慣が少なく、「電話が苦手」なんて耳にしますよね。
わたしは若くないんですが、電話が苦手なのですよ。
若い頃、プライベートでは、さんざん長電話してきてアレですけど。
むかし職場で働いていたときは、
いくらなんでも、電話が鳴りすぎだろう……
と、ストレスでしたね。
当時は、パソコンメールもありつつ、まだまだ電話文化。
個人に一台、携帯電話を支給されていませんでしたから、会社の固定電話にかかってくる電話に、せっせと応対して疲弊していましたね。
現代は、メールやLINEができるようになって、電話連絡の頻度も、ずいぶん減りましたよね。ですから
「ああ、電話の鳴らない暮らしって、すばらしいなぁ」と、長らく恩恵にあずかって生きてきたのですよ。
しかしこの度、脳梗塞で母が入院しましたので、
スマホが鳴りまくる暮らしが始まりました。
思い出しましたよ、数年前の母のガン闘病時の、忙しなさを。
病院からの緊急リンリンに、心臓がドキッ。
基本的に、病院からの電話で「いい連絡」って、あり得ないじゃないですか。
看護師が「お母様、今日はとっても体調がいいんですよ。よかったですね、それではまた」なんて連絡をくれることは、100%ないですよね
電話があるときには、「緊急のよくない知らせ」か、もしくは「日程変更や、その他の家族へのお願い事項」など、とにかくロクでもない内容に相場は決まっています。だから、電話が鳴ると、こわいんですよ。
さらには、介護保険の申請だので、役所からリンリン。
家族からリンリン、伝言ゲームに、大わらわ。
そして、母へ送ったLINEだけが、既読にならないという恐怖……
母よ、生きとるのか?
結局、電話が鳴っても、鳴らなくても、落ち着かない。
要するに、始まってしまったのですよ。
スマホをちらちら気にする暮らしが。
お風呂に入るとき、トイレに入るとき、鳴らないかドキドキ。
もしも気づかずに、留守電なんか入れられると、余計にめんどう……
あちこちからかかってくる電話に怯える日々です。
こんなステキな文明の利器を生み出したヤツをちょっぴり呪いたくなりますね
くそ……私のQOLが、ダダ下がりじゃ!!
やられっぱなし(?)で、なるものか!!
スマホの奴隷には、ならんぞ!!
……と思いまして、まず「着信音」を変えることにしましたよ。
何のことかと説明しますと、
私なりに「変数を見つけよう」と考えた結果ですよ。
「変数」って、ご存知ですか?
ある問題・課題に対して、「この部分にテコを入れれば、大きな変化が見込めるかもしれない箇所」=「変数」。
「変えられる部分の中で、なるべく効果の大きい変数を見つけ出す」
=「より大きな改善が叶って、ハッピー」いうわけですね。
(変えられない部分を「定数」と言うんですって)
私にとって、電話がかかってくることは、この上ないストレス。
鳴る度に脳みそがビビってしまう。
しかし今回のような状況の場合、「電話を無視する」「電話を掛けてくるなと伝える」という解決策はあり得ません。(つまりこれらは「定数」)
ですから、自分にできることを考えた結果、着信音を、もっともマヌケだと感じる音
ぼよよーーーん♪
ぼよよーーーん♪
……という、「バネ」の音に変えたわけです。
ぼよよん、ぼよよん♪
このまぬけな音によって、実際、スマホが鳴った際の「恐怖」が、やわらぎました。フッと力が抜けるのです。「意味不明なバネの音」に、いま私は、最上級の価値を感じています。
必死で着信音を選ぶわたしを、夫が興味深そうにのぞき込んできましたよ(笑)
「電話がこわい」と夫に訴えると、
「介護とか役所なんかの電話は、『電話は、何時以降なら出られます』って相手に伝えて、先に時間を区切ってしまえばいいんだよ。そうすれば、少なくとも一日中縛られなくて済むでしょ」
わーーーなるほどーーーー。
「時間できる時間を、区切って伝えておく」。
そういう「変数」もありかーーー。
夫「常に自分のQOLを、どうやって確保するかを考える」
私「ですな!」
苦手な電話と、苦手な事務処理と、苦手な交渉事。
現在、トリプルの「苦手」が重なって、私はブルブル震えているんですよね。
得意な人は、こんなことストレスでもなんでもないのだろうなぁ……うらやましいなぁ……。
もっと淡々と物事に対処できるようになりたいと思いつつ、今日もまた、スマホをチラチラみて、落ち着かなくなる私なのでした。