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逆説思考~自分の「頭」をどう疑うか~:森下伸也


今回貪った本→https://amzn.asia/d/023o06a

本書のいちばんの目的は、この「パラドックス=逆説の精神」の種を読者のみなさんの脳味噌にまいて、将来それをたわわに実らせることである。

「パラドックス」とは一般に正しいとされている常識的な見解に反している、「にもかかわらず正しい見解」である。

う〜ん、なんとも回りくどいけども、この定義が正しいんだともう。

自分の中で「パラドックス」とは、頭が良い人、特に物事を構造的に捉えることができて、図形を回転させるように多面的に捉え、「こことここは矛盾してるけど、ある条件の上では矛盾しない」だとか言えちゃう人が使う言葉という印象だった。

この本を読み進めるに当たって、なるほど、確かに日常を生きる上で物事というのは1+1=2のように絶対の公式通りにいくことなど殆どなく、「かえって目的から遠ざかってしまう」だとか、とにかく思い通りに運ばないものだらけで、そんな現実をときにユーモラスに捉えるためにこの逆説思考が有効なんだなと思えました。日常に潜むパラドックスは思ったよりも多い。

ことわざや、有名な落語にはこの「逆説の精神」がところどころに散りばめられ、これこそまさに「智慧」なんだなと。

この本はもう一度、じっくりと読み返すべき本に認定。

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