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役に立つ古典 NHK出版 学びのきほん:安田登
今回貪った本→https://amzn.asia/d/eARTXIZ
僕が大好きな文筆家の池田晶子はその著書において度々「古典を読むこと」をすすめてくる。
そんなわけもあって興味はあったけれども、中々古典を読むことに踏み出せずにいた時に出会った1冊。
時空を超えて読みつがれる古典には、時空を超えられた理由が必ずあるわけで、そこには人類の普遍的な智慧が詰まっている。身近なところで言えば「ことわざ」なんかもそうなのかな。
古典が「身につく」まで読む必要があります。「身につく」まで古典を読むと、先人たちは「身内」になってくれます。そのためには「 遅読」が大切です。「遅読」というのは、文字通り「ゆっくりと読む」ことです。古典の現代語訳を読んでつまらないと感じるのは、現代文のスピードで読んでしまうからです。古典は、ゆっくり、じっくり読まれることを要求する本なのです。
この一文に巡り会えただけでもこの本を読んだ価値があったと思えました。
「遅読」か。お経も一文字一文字が仏さまそのものであり、その功徳を味わって読むことを基本とします。
経典の書き下し文や日蓮聖人のご遺文も何度も遅読を繰り返し、自分のモノにすることが大切ですね。
この言葉をお守りにいろんな古典にチャレンジしてみたい。