マガジンのカバー画像

知識・知価サービス社会へのピボット

6
知識社会・知価社会におけるナレッジワーカーに軸足を移すための知見や知識をストックしたマガジンです
運営しているクリエイター

記事一覧

「長靴をはいた猫」こそ、知識労働者の鏡である4(親方はプロジェクター編)

「長靴をはいた猫」こそ、知識労働者の鏡である4(親方はプロジェクター編)

「長靴をはいた猫」は、1697年に出版されたシャルル・ペローによる『寓意のある昔話、またはコント集〜がちょうおばさんの話』に収録されているも物語である。

この16世紀末から17世紀初頭には、プロジェクターとういう「企画屋」が存在していました。このプロジェクターという職業は、王族や政府の抱えた問題について、解決策を提案してお金をもらう仕事である。その代表的な人物はジョン・ローという人物である。

もっとみる
顛趾利出否

顛趾利出否

良い(面白い・興味がある)言葉に出会ったのでメモ
易の卦の言葉である。
偶然にも、今日は地下室のリニューアルで産廃物を掻き出し
捨てた日という偶然。

初六。鼎顛趾。利出否。得妾以其子。无咎。
初六。鼎、趾(あし)を顛(さかさま)にす。否(あしき)を出だすに利(よろ)し。妾を得て其の子を以ってす。咎なし。
象傳曰。鼎顛趾。未悖也。利出否。以従貴也。
象傳に曰く。鼎趾を顛(さかさま)にするは、未だ悖

もっとみる
「長靴をはいた猫」こそ、知識労働者の鏡である3(エージェント問題)

「長靴をはいた猫」こそ、知識労働者の鏡である3(エージェント問題)

Le Maître chatこと「猫の親方」 ou(=あるいは) le Chat bottéこと「長靴をはいた猫」
Maître(仏)には親方,主人という語であり,転じて校長,教師といった意味をもつ。エージェント問題というのは、この猫の親方は、粉挽農家の三男坊というプリンシパル(主人、もしくはクライアント)に対してのエージェント(代理人)という立ち位置となる。猫をエージェントとして認識すれば、対処

もっとみる
構想力の方法論 ビッグピクチャーを描け

構想力の方法論 ビッグピクチャーを描け

大好きな野中先生の著作を読んだ
構想力の方法論ビッグピクチャーを描けである。

下記にある概念化の方法論をまとめてくれたわけだ。
まずは、実践中である。
ナレッジ・ワーカー育成講座   野中郁次郎氏 より
運営者 普通のサラリーマンには、毎日同じ仕事を同じようにやっていればご飯が食べられると信じている人が多いんですが、それは間違いですよね。
 常に新しい工夫や、新しい挑戦を、他でもない自分がしなけ

もっとみる
「長靴をはいた猫」こそ、知識労働者の鏡である2(プロジェクトオーナー編)

「長靴をはいた猫」こそ、知識労働者の鏡である2(プロジェクトオーナー編)

粉挽き職人の猫以外何の資産も持たない三男坊(プロジェクトを発注するプロジェクトオーナーの立ち位置にある)が、粉挽き職人の息子から
広大な領土と美しい王妃を手にしたカラバ侯爵へと変わる為には
何が必要だったのか?それは・・・・

この場合、
1.オファーしてきた猫(知識労働者)を信じていいか吟味する
(手並み=実績から判断する)

2.猫(知識労働者)を信じると決めたら全面的に信用し
資本(長靴と袋

もっとみる
「長靴をはいた猫」こそ、知識労働者の鏡である1

「長靴をはいた猫」こそ、知識労働者の鏡である1

  Le Maître chat ou le Chat botté
「猫の親方 あるいは 長靴をはいた猫」
このシャルル・ペローが創った作品は、僕の最も好きな童話の一つである。

大人になってあらためて読むと、この「猫の親方あるいは長靴をはいた猫」は最も先駆的な知識労働者(by ドラッカー)ではないかと思ったのだ。
この「長靴をはいた猫」は『ペロー童話集』に収められており、最後に教訓が書かれている

もっとみる