ネトウヨによる〈なりすましレビュー〉(Amazon不採用オリジナル版)
書評:集英社新書編集部編『「自由」の危機 息苦しさの正体』(集英社新書)
本書の内容に関しては、先行レビュアーである「puspaka」氏のご意見に、完全に同意する。
私は、長年「ネトウヨ」と喧嘩してきた人間で、このたびAmazonが、システム的に「ネトウヨ」の排除に動き出したのは、「ネトウヨ」を「辟易させてやっていた」人間としても、「ゴミのような意見」にも「意見表明する権利を認める」人間としても、不満がないわけではない。
しかしながら、そもそもAmazon自体が、言論について、大した見識を持ってはいないのだから、こうしたかたちになるのも、致し方のないところなのであろう。商売に差し障りのあるものなら、それが何であれ(上下左右に関係なく)「排除」するのが、管理者の正義だからだ。
そんなわけで、「ネトウヨ」たちは、「ネトウヨ丸出しでステマをする」ことが出来なくなった。
そこで、無い知恵を絞って、「ネトウヨ」に見えないかたちで、「左翼の本」の「悪口」を書くことにした。
しかし、「puspaka」氏のご指摘どおり、「ネトウヨ」は『今でも政権批判の本なんかには、読んでいるとはとても思えない』と言うか、端的に読んでいないし、それは、本書に否定的な論者の多くが、どんな本を、どの程度読んでいるか、をチェックするだけでも、簡単に確認できる事実である。
しかしまた、ここに書き込みできるような彼らは、「ネトウヨ」としては、まだ「マシな方」だということになるのだから、「ネトウヨ」の(知的な)実態は、推して知るべしなのだ。
もちろん、どんな馬鹿で無知な人間にでも、発言する権利はある。ただし、その「発言」に、その価値(中身)があるかどうかは、また別の話だ。
だから、「ネトウヨ」であろうとなかろうと、恥をかきたくなければ、少しは勉強してから「発言」した方が、御身のためである。
無論、馬鹿は、自分が馬鹿だと(気づきたくないから)気づいていないので、無知ゆえの恥を晒していても、平気の平左なのだろう。だが、そんなものに説得される方もまた、当然のことながら、同程度の馬鹿なのである。
先日読んだ、古賀茂明の『官邸の暴走』(角川新書)に、次のようなことが書かれていた。
卓見であろう。
要は、「ネトウヨ」も無知で馬鹿だが、世間の多くも無知で馬鹿なんだから、そのレベルのことを書いた方が「理解されやすい」という(事実は、日本学術会議に対する、世間の無理解ともリンクしている)ことなのかも知れず、そこまで考えて、幼稚な誹謗を書いているのであれば、その書き手は、単なる馬鹿でも無知でもない。
しかし、Amazonに「左翼の本」への悪意レビューを書くような「雑魚」は、間違いなく、単純に「馬鹿で無知なネトウヨ」である。
だから、レビューを参考になさる方も、その程度のものには騙されないようにしていただきたい。
それは端的に、読み手自身の恥になるからだ。
※ 当レビューは、2021年7月21日に、Amazonに投稿され、ボツとなったものです。
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