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「エンタメ(マンガ・アニメ・映画など)」作品のレビュー

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広く「マンガ」「アニメ」「映画」など、エンタメ作品関係のレビューを紹介します。後日整理の予定。
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#読書感想文

北村紗衣のオープンレター仲間 : 河野真太郎の『正義はどこへ行くのか』?

書評:河野真太郎『正義はどこへ行くのか 映画・アニメで読み解く「ヒーロー」』(集英社新書…

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第四波フェミニズムの嫡子・北村紗衣 : 『現代思想 2020年3月臨時増刊号〈総特集〉フ…

『現代思想 2020年3月臨時増刊号〈総特集〉フェミニズムの現在』(青土社)を読了したので、今…

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粟岳高弘 『たぶん惑星(愛蔵版)』 : 少女と昭和ノスタルジーの可愛いユートピアSF

書評:粟岳高弘『たぶん惑星(愛蔵版)』(駒草出版) 書店でたまたま見つけて、ビニールパッ…

年間読書人
11日前
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野﨑まど 『小説』 : 「小説」を読む意味とは?

書評:野﨑まど『小説』(講談社) 小説のタイトルが、そのものズバリ『小説』なのでは、いっ…

年間読書人
2週間前
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酒見賢一 『中国雑話 中国的思想』 : 中国人的思考と日本人的思考

書評:酒見賢一『中国雑話 中国的思想』(文春新書・2007年) 酒見賢一が若くして急逝したの…

年間読書人
1か月前
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ステファン・テメルソン 『缶詰サーディンの謎』 : どちらが「本物」なのか?

書評:ステファン・テメルソン『缶詰サーディンの謎』(国書刊行会・ドーキー・アーカイブ8)…

年間読書人
2か月前
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北村紗衣は「人文系」の代表選手ではない : 古市憲寿 『古市くん、社会学を学び直しなさい!!』

書評:古市憲寿『古市くん、社会学を学び直しなさい!!』(光文社新書・2016年) おもしろい「note」記事を見つけたので、そちらから話を始めさせていただこう。 私が見つけたのは、「安達」氏のよる「ロンドン大学式不都合な証拠の隠し方 タランティーノ著書編」というタイトルの「note」記事である。 その内容を一言で言えば、「北村紗衣は、海外文献の紹介にあたって、その内容を恣意的に歪めるインチキによって、自分の意見を不当に正当化をしている」というものだ。 この記事の結語は、次

中村たつおき 『かいじゅうたん、現る。(1)』 : 「最強の怪獣」問題

書評:中村たつおき『かいじゅうたん、現る。(1)』(少年チャンピオンコミックス・秋田書店…

年間読書人
2か月前
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風呂前有 『恋スルー乙女』 : 無邪気でありたい。

書評:風呂前有『恋スルー乙女』(講談社 アフターヌーンKC・2011年) 先日、風呂前有のデビ…

年間読書人
3か月前
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北村紗衣 『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』 : シェイクスピアの研究書ではな…

書評:北村紗衣『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち 近世の観劇と読書』(白水社) 「武蔵…

年間読書人
4か月前
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マーク・トウェイン 『トム・ソーヤーの冒険』 : 「差別者」とは誰か?

書評:マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』(土屋京子訳・光文社古典新訳文庫) 私の…

年間読書人
4か月前
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前嶋和弘 『キャンセルカルチャー アメリカ、貶めあう社会』 : 北村紗衣とキャンセ…

書評:前嶋和弘『キャンセルカルチャー アメリカ、貶めあう社会』(小学館) 「キャンセルカ…

年間読書人
4か月前
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北村紗衣 『批評の教室』 : 作品批評【実践編】(第2回)

書評:北村紗衣『批評の教室 チョウのように読み、ハチのように書く』(ちくま新書) さて、…

年間読書人
4か月前
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ネルノダイスキ 『ひょうひょう』 : 二次元オブジェの異様な世界

書評:ネルノダイスキ『ひょうひょう』(アタシ社) なんと評したら良いものか、なかなか悩ませてくれる作風である。 「面白い」というのは、間違いない。また、この作家の作風を評するに「シュール」という言葉は、ほとんど自動的に出てくるもので、決して間違いではないのだが、「面白い」にしろ「シュール」にしろ、それはあまりにありふれた形容でしかなく、この作家の「特殊性」を言い当てているとは、とうてい思えない。 まず、際立った特徴を挙げてみよう。 と、このようなことになるだろうか。