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夏休み最終日には少しのギルティを

夏のお休み期間も終わりを告げようとしている。
最近心なしか起き抜けに喉が乾燥していることが増え、夏から秋へと変化しつつある気候に体が追いついていないのを感じる。

私はお盆期間、3連休だけ休んで残りはカレンダー通りの出勤だった。
フルリモートの会社なので、オフィスに人がいなくてがらんとしている、みたいな物理的な状態は感じず自宅にて通常運転で仕事をしていた。

それでもSlackを開くと「明日からしばらくお休みします」「通知は休み明けに確認します」のような連絡が飛び交っていたり、そもそも会社全体のチャット量がガクンと減っているのを目の当たりにすると「がらんとしている」という表現がぴったりだった。

仕事上はカレンダー通りに出勤していても、心は半分夏休み、みたいな状態でお盆期間の平日を終了し、いよいよ8月大型連休と言われる期間の最後の土日。

私が向かったのは歯医者だ。

約3か月ぶりに訪れる。

実家暮らしだったころは虫歯の治療とかそうではなくても定期的に歯医者に通っていたし、何よりそういうものだという認識を持たせてくれた親に感謝。

社会人になって足が遠のいていたが、今年からちゃんと定期的に通うことにした。
そのきっかけは、やりたいことリストだ。

定期的に見直して達成できていることをチェックしたり、これからやりたいことを追加したりしている。

今年中に達成したいことや習慣にしておきたいことをあらためて考えているときに、昔の歯医者への定期通いが頭をよぎった。

そうだ、歯を大切にしよう...

初心に帰り、これから先何十年も一緒に人生をともにしていく歯を労わってあげないと手遅れになってから後悔するのではだめだ...!

そう決心して、不定期で気が向いた時に行くのではなく、3か月に一度必ず行くことを目標にした。

そうしてやってきた、今回の歯医者。

3か月ぶりともなると自分で予約しておいてなんだが少しめんどくさい.. という気持ちに気合いで蓋をしていざ出向。
スタッフの方との雑談で、「あれ、私こんな感じのテンションで話してたっけ?急にフレンドリーになりすぎてない?」と記憶の彼方へ忘れ去った会話の温度感にどきどきしながら診察が始まる。

歯の状態のチェックやクリーニング、毎日のケアのポイントを教えていただき無事に終了。

この時点でまだお昼前なので朝一で歯医者の予約を入れると1日を有意義に使えている気がして自己肯定感が高まる。

まだまだ1日はこれから、の夏休み最後の週末。

私はサンマルクへと向かった。

目的は他人に囲まれた場所で少しばかり勉強することだ。
社会人になり週末の自分の行動を振り返って気が付いたが、私は

・周囲に他人がたくさんいる空間
・同じ空間にいる人と同じことをしなくていい状態
・耳に響くような大きめの声や音のしない、2人程度の会話の音量が絶えず聞こえる状態

で勉強したり作業をするのが好きだ。

実家は3世帯(最大4世帯)で、引き戸で仕切られた部屋が多かったせいか各々が違う部屋にいても、微かに物音が聞こえてくる環境だった。

そんな中で誰かの何かする音がうっすらと聞こえる安心感と、自分は自分のやりたいことをできる状態に慣れていったのだと思う。

なので大人になって実家を出てからも、自分の家という静かな空間があるにも関わらず、電車に乗ってあえて街中のカフェまで行くことも多いのだ(と気づいた)。

話は戻って歯医者後のサンマルクに。

カフェラテだけ注文する予定だったが、注文の列に並んでいるときに目についたのがチョコクロだ。
普段は平常心で素通りできるはずが、今回は理性が働かず気が付いたらプレートに1つ乗せてうきうきしている自分がいた。

チョコレート生地の中にたっぷりのチョコレート、チョコレートクリーム、マカダミアナッツが入っている。
私はチョコレートとマカダミアナッツの組み合わせが大好きだ。
一番好きなのはアメリカで爆食いして体重増加に寄与してくれたホワイトチョコ&マカダミアナッツの、どでかいしんなりクッキーだ。

会計を終わらせ席に着くと、早速サクサクのチョコクロを頬張る。
チョコレートクリームは唇にも口の中にもたっぷりとまとわりつき、マカダミアナッツはごりごりした食感が楽しい。

歯医者できれいにクリーニングしてもらった直後のチョコクロ。。

ごめんなさい...!と誰に(何に)謝っているのか明言したくない、ギルティさで心を満たしながら、私は砂時計の砂が落ち終わろうとしている夏休みの終わりを堪能した。


おまけ:2024年夏の思ひ出3選

2024年夏の思ひ出①:北海道


2024年夏の思ひ出②:キャンプ


2024年夏の思ひ出③:牛タン炒飯


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nekoyan
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