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超高速マイペース
「まだ私には早い」「準備不足だから」「もっと考えてから」という甘い言葉で行動を先延ばしにすることはないでしょうか?
正直なところ、この気持ちも分からなくはないのですが、成長や成功は、完璧な準備の上に成り立つ訳ではないと多くの起業家が書籍等で語っており、行動と内省の繰り返しの中で徐々に徐々に生まれ、ある日努力が飛躍となって返ってくると考えております。
先週、私の人生の中でも最大限の挑戦と失敗をしたので、フルスイング記念でこの文章を書きたいと思います。
Nikeには「Just Do It」という全世界で愛されるスローガンがあります。このスローガンには深い哲学が隠されていると考えています。
それは、「まず行動すること」の圧倒的重要性です。
完璧な準備ができるまで待っていると、永遠に行動できない。世界最高峰のアスリートでさえ、常に不完全な状態で挑戦し続けているというものです。つまり、このスローガンは「まずはやってみる」というシンプルで力強いメッセージを届け、「行動すること」そのものが持つ価値への深い理解があると考えています。
多くの人が「準備不足」を理由に一歩を踏み出せずにいます。ただ、私は上記文脈より完璧な準備など幻想だと思っています。ただ、この言葉は準備しなくていいと言っているわけではありません。
行動することで初めて見えてくる課題や学びがあり、その経験や気付き自体が次のステップへ繋がります。
大きな成果は、小さな日々の一歩の積み重ねから生まれます。今日できる最小限以上の行動を実践することでしか、停滞を打破する方法はありませんし、その積み重ねこそが自信に繋がります。
まずは、今すぐやりたいことを「まずやってみる」ことを一つ決めて実行してみると、完璧さよりも一歩踏み出す勇気がいかに重要か伝わると思います。
次に、野球でバッターがフルスイングするように、人生でも全力で挑戦する姿勢が大切です。結果がたとえ伴わなくても、その過程には大きな大きな価値があると考えています。
一般に、失敗への恐怖や、周囲の評価への不安は、私たちの行動を制限します。ただ、打席に立ち続けて挑戦し続けることで、恐怖心は薄れ、挑戦そのものを習慣の一部に取り込むことさえ可能だと思っています。
その時に大事なのは、「フルスイング」することです。中途半端な努力ではなく、全力で挑むことで得られる経験や知識などは、その時に得られるエネルギーも含めて計り知れないと考えています。
例え、空振り三振したとしても、それは次へのステップに確実に繋がります。そして、「正しいフォーム」でバットを振ること。無闇に力任せで振るだけではなく、自分の価値観に根差し、強みを活かした、リソースも最適化された挑戦こそが本質的に意味のある「フルスイング」と言えるのではないでしょうか。
そして、成長には、「思い付く→即断即決即実行→内省→次!」というとても語呂の悪いサイクルをいかに高速で回すかが重要だと思っています。他者と比べてもしょうがないとは思うのですが、差別化要因になる最も大きな要素と言っても過言ではないと考えています。
この考え方には、行動第一主義が基礎としてあり、アイデアが浮かんだらすぐに行動に移すことが重要です。
「思い付くこと」→「考えること」→「やること」の間隔を縮めると「意識」することでスピード感のある実行に繋げることができます。
この時に重要なのは、「まず経験する」ことです。多くの場合、日本で有名なフレームワークである「PDCAサイクル」のように人は計画(Plan)から始めようとしますが、それでは時間ばかりが掛かり過ぎる場合が殆どです。実際には、やってみて初めて分かることも多くあるので、前述した「完璧な計画よりもまず行動」を意識することが重要です。
次に大事なのは、内省(リフレクション)です。行動後には短時間で振り返り、「次にどう活かすか」という未来志向の内省が重要と言えます。後から長い反省会より、やりながら内省と改善を繰り返すことが大事と言えます。この時の内省は、ただ反省して終わりではなく、自分の行動や結果を客観的に振り返り、新たな気付きを得ることが目的です。その際、感情と事実は切り離した上で、「何がうまくいったか」「何が改善できるか」「次は何を取り組むか」を冷静に見つめ直しましょう。このレベルで実行して得た学びは次の挑戦に繋がりやすいので、一連のプロセスを徹底的に繰り返すことが重要です。
更に、「他人のことなんて気にしない」重要性も伝えたいと思います。あなたの人生はあなただけのものです。揺れ動く必要なんてありません。
現代社会では、SNSやニュースなどで、他者の成功や進捗などスポットライトが当たる場を見ることが増え、ついつい自分と比較してしまいがちです。しかし、本当に大切なのは他人ではなく、「自分だけのリズム」を見つけ、淡々と進むことです。
他者との比較は、自分らしさを損なう最大の要因と言えます。他者と比較してしまうと、自分らしさや本来持っている強みを見失いがちです。よって、持続可能なモチベーションという視点から見ても、他者ではなく、「昨日の自分」と比べて、少しでも成長していることに目を向けるといいかも知れませんね。
そして、周りの人はライバルでも敵でも必ずしもありません。自分一人で全てを抱え込む必要もありません。他者との協力関係を築きながら、自分の得意な部分に集中することで、自分らしいペースを掴める場合もあります。
また、仮にあなたが成功したいのであれば、成功の定義を変えてみるのも一つかも知れません。社会的評価には際限が無い為、自分自身が定義した「自分だけの基準」によって測られるものと捉えてみるのも良いかも知れません。簡単に理解されなくても、自分だけの指標・自分だけの基準に素直に従う勇気を持つことが自分の人生を楽しむコツとも言えるのではないでしょうか。
「超高速マイペース」という言葉は、一見矛盾しているように見えますが、この矛盾こそがカオスな社会における成長と創造性の源泉とも言えます。ナイキの「Just Do It」の精神でまず行動し、「フルスイング」で全力でバットを振りながら、「思い付く→即断即決即実行→内省→次!」のサイクルを高速で回すことが核と言えます。そして、この過程では他者と比較せず、自分自身のペースと価値観を尊重する姿勢こそ、この考え、哲学とも言えるのかも知れません。ある種、「自分らしさ」とも表現できるかも知れませんね。
誰でもできる第一歩として、小さな挑戦でも良いので、とにかく行動してみることをお勧めします。
行動・実行し、結果から学び、次につなげていくプロセスこそが自身を成長させる鍵と言えます。このサイクルにおいて、失敗するかどうかはそれ程重要性を伴いません。それもまた「学び」だからです。
最後に、幸せや真実は、自身が行動し始めたその瞬間から始まると考えています。他者ではなく自身と向き合いながら、この「超高速マイペース」という謎の生き方を理解いただけ、次の行動につながればとても嬉しい限りです。
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