ストレスMAX!怒りが沸き上がる!そんなとき、どうする?
感情のコントロールが出来たらいいな、と思ったことがある人は多いと思います。喜怒哀楽がないのは寂しいけれど、激しすぎるのは、自分も周りも辛い。ほどほど、が何事もよいですよね。今回は、そんな話。
実家の問題、大勃発中
私は50代にさしかかったばかりの女性です。50歳という節目を迎えて、そろそろ真剣に考えないといけないな、と思っていたものの一つが、親の老後問題。
私自身は三人姉妹。夫は二人兄弟の次男。いずれも親とは別居しています。この話を始めると、どれだけのボリュームになるか分からないので省きますが、私の実両親は、かなりの問題を抱えていて、物心ついたときから違和感はありましたし、思春期以降は、それが決定的となり、私は結婚して県外に出ることで、物理的にも心理的にも距離をとるようにしました。
とはいえ、没交渉というわけではなく、子ども達にとっては「祖父母」なので、孫と祖父母との交流の機会をもつために、また、いとこ同士の交流のために帰省等はしています。
そんな中で、実母に末期癌が発覚しました(がんセンターに同行しましたが、告知の仕方には「え、こんな感じ?」ということが。また書けたらと思っています)。上の妹がキーパーソンとして、初動から下の妹と二人三脚で対応してくれています。私は「(父を含め)1/4の責任は負おう」と思ってやっています。
とにかく急な話で、昨年11月ごろからバタバタしています。
ストレスMAX!
数日間実家に泊まり込んで、私メインで対応することになりました。分かっていましたが、やること盛り沢山で、心身共に疲弊。それに加えて、両親のコミュニケーション問題があり、いちいち喧嘩のような状態になるので仲裁し、それぞれのヒヤリングをして、ガス抜きをして…という対応が必要でした。
そして極めつけが、実父のこと。口下手といえば聞こえがいいですが、若い頃は寡黙なタイプでしたが、年を重ねる毎に、自制が利かなくなってきたのでしょうか、本人はジョークのつもりなのかもしれないのですが、悪い冗談になっていたり、悪態をついたり、人の厚意を無にするような発言をしたりといったことが、目立つようになりました。昔から大酒飲みでしたが、年を取り、アルコールに弱くなって、その悪影響が目立つようになりました。
滞在も終盤になり、疲れが溜まって、それまでは聞き流していたのですが、堪忍袋の緒が切れるとはこのこと、ワタクシ、過去最大級に、盛大にぶち切れてしまいました。
自宅にて、クールダウンのためにやったこと
頭に血が上る、という言葉そのものです。血圧を測ったわけではありませんが、相当上がったでしょうね。その後、強い頭痛が襲ってきました。「寿命縮めたな」と思いました(なので、妹たちに相談して、一旦私は距離をおくことにしました)。
とにかく、この状態を収束させないと…とやったことは、以下です。
妹たちに話を聞いてもらう
友人に話を聞いてもらう
音楽を聴く
お風呂に入る
アイマスクをして、横になる
香水をつける
アロマを焚く
お香を焚く
アロマキャンドルを灯す
ハーブティーを飲む
ストレッチをする
お灸をする
この先のアポイントを入れる
早い就寝
庭で草花の世話をする
お気に入りのカフェに行く
生花を買ってくる
夫と電話をする
美容院へ行く
アロマケアを受ける
結構やりましたね。長くなりそうですが、具体的に何をやったのか、書いてみたいと思います。
話を聞いてもらうことの効用。場を変えること。
実家でぶち切れた後、私は片付け作業をすると言って2階へ緊急避難し、妹たちに電話。とにかく、聞いてもらうことで、頭の中?に溜まっている怒りを、外へ放出するようにしました。
それから横になり、目を閉じてみましたが、精神が昂ぶっているので、眠ることはできませんでした。
そこで、買い物を理由に外出しました。近くのショッピングモールで気になっていたアウトドアグッズを買い、スタバで温かい飲物を調達。ぼーっとするようにしてみました。
「6秒ルール」というのを聞いたことがある方も多いと思います。強い怒りも6秒やり過ごせば、そのピークを過ぎる、というもの。深呼吸だったり、単純に6数えてみるというのも、よく言われますね。深呼吸の具体的な方法は、「鼻から2秒かけて空気を吸い、1秒間息を止める。その後3~4秒かけて息を吐ききる」というのが、いいらしいです。それから、多分、「自ら好んで怒る」という人は、いないと思うので、怒りを感じたら、即、「その場を離れる」という選択をするのは、効果があると思います。
今回、「盛大にぶち切れた」と書いた通り、言わなきゃ分からないだろうな、ただ普通に伝えただけでは、ダメだろうな、と、私はワザとキレました。リミッターを外すというか、アクセルを踏み込むというか、元々メラメラしていた炎に、油をわざと投入した、という感じです。それを、ある種の「演技」だと思っていましたが、妹に「演技とは違うよ、演技は怒っていないのに、怒りを作りだしているだけ。お姉ちゃんのは、抑えていた感情を吐き出したんだから、違うと思うよ」と指摘を受けました。
ぶちまけている最中は、「やれやれー!もっとやってやれー!まだまだだー!」という感じで自分を奮い立たせている一方で、面白いように怒りが加速していくのを感じました。私はコントロールしていたつもりですし、「まあ、この辺でいいだろう」というところで止められましたが、意識的に出来ていないと、これが止められないんだろうなあと思いました。
また、第三者である妹たちに、話を聞いてもらうことで、最初は興奮ぎみにまくしたてていたのが、少し穏やかに話せるようになり、だんだん落ち着いてきたのを実感しました。
私は、たまたま連絡してきた友人に了承を取り、更に、話を聞いてもらいました(Jちゃん、その節は聞いてくれて、ありがとう!)。気の置けない友人ですが、それでも妹たちよりは距離があります。感情の高ぶりは、時折顔をだしましたが、少しずつ落ち着いてきました。話を聞いてもらう、というのは、本当にありがたいことですね。
今回、助けてくれた音楽
常に音楽を聴いているということではないのですが、元々音楽は好きです。好みはありますが、あらゆるジャンルを聴くタイプです。そんな私が今回、選んだのは、このお二人です。
辻井伸行さん。リサイタルを久しぶりに聴いたばかり。アンコールでこれを弾いて下さいました。良席だったのですが、音の粒がキラキラと飛んでいるのが見えるような時間でした。それを思い出しながら、目を閉じてイヤホンで聴きました。
その後、ふと頭に浮かんだのが、これ。三宅由佳莉さんのスキャットが印象的なステージ。随分前に知り、久しぶりに聴きました。三宅さんの声に癒やされて、その後しばらく彼女の歌声を色々と聴いていました。youtubeに色々なステージの模様がアップされています。一度生で拝聴したい…。
このように、音楽も癒やしの効果を強く感じました。心身がリラックスするCDであったり、私の場合はyoutubeのプレイリストで「癒やし」のフォルダを作ってあったりします。疲れたなあ、イライラするなあ、というときに、すぐ聴ける状態にあるのは、いいことだと思います。スマホとワイヤレスイヤホンのお陰で、外出先でも実行可能な環境になっているのは、ありがたいことですね。
「香り」の効用
嗅覚は五感の一つですが、唯一ダイレクトに脳にいくそうです。感情や本能をつかさどる「大脳辺縁系」や、自律神経系をつかさどる「視床下部」にその情報が伝わり、体温や睡眠、ホルモンの分泌、免疫機能などのバランスを整えてくれるそう。
元々、アロマやお香を焚くことはありましたが、それは空間を整えるためでした。嗅覚のこの仕組みを知って以来、リラックスアイテムとして色々揃えるように。
子どもの頃からお仏壇のある生活だったので、お香も好きです。これはとっておきの白檀。ダイレクトに効くと知ってからは、できるだけ「本物」を選ぶようにしています。アロマオイルも天然物を。
香水をつける習慣は、結婚してからは遠のいていたのですが、今回の滞在から戻ってくるのに合わせて、ここのものを発注しておきました。天然ローズオイル。今まで、これ!という香水と出会えていなかったのですが、探してみたいと思っていたところの出会いです。ガザンラク産のダマスクローズを使用しているそうです。
バラ大好き。お試しサイズを買ってよかったので、今回購入に踏み切りました。お試しは5mlサイズですが、これで結構使えるので、おすすめです。実家にも持って行って使いました。
お気に入りの香りを深く鼻から吸い込むと、張り詰めたものが緩むのを感じました。
思春期の子どもたちが、イライラしているようだったら、アロマを焚いてみるのもいいかもしれません。空間の香りを変えることで、リラックス気分を導くことができるかもしれません。
参考:
怒りの6秒ルールについて、分かりやすい記事を見つけました。「もっとも効果的な方法」って何だろうと思ったら、これでした。答え合わせが出来た気分です。ご参考になさってください。
今回は「人に話す」「音楽を聴く」「香り」の3つまでとします。続きも、のんびり書いてみたいと思います。よろしければ、またご覧ください。