Risa

atelier Teiオーナーhttps://atelier-tei.com/ 料理、易学、陰陽五行、旅のことを中心に、私の暮らしを豊かにしてくれることについて綴ります。

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最近の記事

始まりを告げるエピローグ

「これから1年5ヶ月先まで」と聞くと、そんなに通えるかなって不安がよぎらなかったわけではないけれど、挑戦せずにはいられなかったのです。 1年5ヶ月、月に1度、東京へ易の64卦を学ぶために通いました。広島の自宅を出て、会場到着まで片道5時間。新幹線の往復と宿泊、受講費、1年5ヶ月分あわせてーなんて、野暮なことは言うまい。 冷静に考えるとなかなかです。 1年5ヶ月もあれば、疲れている日もあるし、なんとなく気分が乗らない日だってある。忙しすぎて、オンラインにしようかなって日もあ

    • その道を行こう

      易のセッションをしていても、自分自身の問いで卦を立てても、この姿勢がだいじだなとはっきりわかったことがあります。 それは、答えは何の働きかけもないところにふんわり浮かび上がるものではなく、人間的な営みの先にくっきりと浮かび上がるものだということです。 易を占いとして活用する場合、「占い」という言葉が、非現実的で迷信じみたものとしてイメージされてしまうからかもしれませんが、人が迷っていることや悩んでいることに対して、何もしなくても優しく手厚く導いてくれたり、希望をもたせてくれ

      • 天雷无妄が示す道

        易の卦の中に「天雷无妄(てんらいむぼう)」という卦があります。 問いに対する答えを、ある意味容赦なくはっきりと伝えてくれる易の卦の中でも、この卦は私にとって異質なものとして認識されています。 「〇〇するのはどうか?」 という問いに天雷无妄は、「期待をするな、作為をするな。ただ全て天命に従い、自然に委ねなさい。」と伝えてくるのです。 どうしたらもっと良くなるのだろうか?と日々考えて行動する人間的な努力や自己研鑽の一切を否定するかのようです。 天雷无妄の卦の彖伝には、この

        • 意図を超えて

          私は五行ごはんと易ごはんという、ちょっと風変わりなごはんをつくっています。 何故だかわからないけど、久しぶりにこの、私にとって特別なごはんについて綴りたくなったので、良かったらお付き合いください。 五行ごはんのベースには陰陽五行思想が、易ごはんのベースには易経があります。 どちらも何千年もの歴史をもつ概念だけど、それをごはんにしようなんて突飛なことを思いついた人はあまりいないかもしれません。 五行ごはん、易ごはんとも、薬膳やマクロビオティックの考え方とは全く違うもので

          宝もの探し

          新年のご挨拶・・・には、ちょっと遅い投稿となりました。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 さて、私はというと、新年早々からひっそりとお仕事をスタートしました。 壬寅(みずのえとら)の年に、壬の私らしく、深く深く叡智を掘り下げるお仕事からさせていただいています。 昨年は、広くたくさんのことに挑戦し、広くたくさんの人と関わらせていただきました。 自分自身を鼓舞しなければいけない場面も多く、なかなか大変だったけど、大変だったことのご褒美のような結果をたくさんいただいたよう

          宝もの探し

          本当の居場所

          大きく息を吸って、ゆっくりと吐く。 風を感じ、鳥の声を聴く。 大地に足をしっかりとつけ、天を仰ぐ。 自然の中にいれば、全ての感覚が刺激され、私がどんな形でここに居るのかを教えてくれているようです。 気がかりなことが多い今かもしれません。社会は発展しているように見えて、何かがどんどん悪くなっているような気さえします。 でも現実には、火を起こす道具も知恵もあるし、 自然の恵みを糧に、生きるのに十分なものがある。それを分け合い語らえる人もいる。 あなたの近くに居る人は

          本当の居場所

          音の響かせ方

          先日、娘のピアノの発表会がありました。 毎年ソロの演奏と、バイオリンとチェロとのアンサンブルを企画してくださるのですが、そのアンサンブルがとてもよくて楽しみなんです。 プロの演奏と合わせていただけるなんてとっても贅沢で、子どもたちにとって豊かな経験になっていると思います。 本番の前に、それぞれ15分程度のリハーサルの時間があります。その順番待ちで、うちの娘の前の子のアンサンブルを聞いていました。 ピアノの音は弱く小さめで、なんとなく恐る恐る、そろりそろり弾いている気配

          音の響かせ方

          雨の中の光

          久しぶりにお日様が顔を出して、窓際の陰影をつくりました。雨があがるのとリンクするように、私も坎のときを抜け出しかけています。 坎とは、東洋の古典「易経」で水のことを指します。 坎という抽象度の高い象徴の中に、たくさんの情報が閉じ込められているのだけれど、陥る、落ちる、穴、困難…など、少し厳しめの言葉が並びます。 二つの陰の間に一つの陽が挟まれている符号が表すように、どうしても気持ちは沈み内側に向きやすいのです。 でも坎の尊さはそこにこそあって、苦しい時は自分の内側を見

          雨の中の光

          未来の記憶を思い出す

          記憶というと、私たちは「過去の経験を覚えていること」と認識していると思います。でももし、この瞬間にはまだ経験していない『未来の記憶』というものがあるとしたら。 月曜日の朝のclubhouseを終えて、一息。しばしボーッとしていると、鮮やかなインスピレーションが浮かびました。 『易のメッセージって、もしかしたら未来の私が今の私に送っているんじゃないかしら』 易学を学び4年を過ぎ、易の時間の捉え方が少しずつ浸透してきました。通常、時間は過去から現在、そして未来へと流れていく

          未来の記憶を思い出す

          君と私は何者なのか。

          今は、わずかながら知識というものを身につけて、学問的な視点で表現することもあるけど、小さな頃から私の頭の中はそれほど変わっていないなぁと思うのです。 私の目に映っていない人や、場所や、物は、私に見えていない間は存在していないのではないかと疑っていました。だって、見えていない間の存在を、どうやっても確認することはできなかったのです。 本当は私ひとりぼっちで、誰もいなくて、なんにもなくて、目に見えるところだけがその都度現われているんじゃないかなぁ・・・って、考えているような子

          君と私は何者なのか。

          ずっとそばにいてくれたから

          友人がclubhouseで絵本のお話をしているのを聞きながら、子どもの頃読んだたくさんの絵本のことを思い出していた。 私は本が大好きな子でした。 おうちの中にも、本がたくさんあったのを記憶しています。 まだ字が読めないころから、一人でペラペラめくってずーっと絵本を見ていたそうです。 何かほしいものがある?って聞かれたら、本がほしいって、「本かおうねー」って、いつも言っていたって。 本はいつも、私を自由にしてくれた。幼いころ読んだ絵本は特にそう。 行ったこともない遠い

          ずっとそばにいてくれたから

          なんで、易を好きになったんだろう

          昨晩、clubhouseでおしゃべりをしました。 易経について。 clubhouseはオフレコが鉄則。 だから、お話ししなかったことを書いてみようと思う。 私は、生きているのがとても苦しかった時期がある。当時、親友に、長いトンネルの中にいて光が見えないと言った記憶がある。 私たちは、この世界に生まれいでて、丸ごとそのまま受け入れられるべき存在だと思う。 でも、その理想だけで終わることは、残念ながらほとんどない。 親、兄弟、友人、先生、学校、同僚、上司、会社、社会

          なんで、易を好きになったんだろう

          虚心にてあまねく照らす明智

          『易経』というものをご存じでしょうか? 私もはじめて聞いたときは、なんのことかさっぱりわからず、興味もありませんでした。 それなのに今では、易の考え方を日常にも仕事にも活かしています。 易の魅力は簡単に言い表せませんが、一つあげるとしたら、外の世界との対話にあると思います。 「自分との対話」という言葉は最近よく耳にすると思いますが、外の世界との対話というと、なんとなく自分ではないものに従っているような感じがするかもしれません。 ですが、ここはとても大切なところで、「内

          虚心にてあまねく照らす明智

          なぜ学ぶのか

          私は学ぶことが好きです。 若かりし頃から、自分自身で学びを深めるために本を読むことも、誰かに教えてもらうために講座などに出向くことも、ずっと好きでした。 今でもやっぱり、学ぶことが好きは変わっていません。 でも、学ぶという行為を続けてきた結果、「学び方」は以前と随分と変わってきたような気がしています。 よく、どんな風に学んだの?とか、どんな本を読んでいるの?とか、どこから情報を得ているの?ということを聞かれます。 その方法や手段に関して、もちろんお話することもできま

          なぜ学ぶのか

          陰陽五行、それは一体なんだろう

          2月にスタートした陰陽五行マスター講座広島3期が、全課程を終了しました。 まさかこんなことになるなんて!という世界的大変革のときに重なったこの学び。予定通りとはいかなかったけど、とにかく無事に最終日終了までたどり着けたことにホッとしています。 この学びのために時間とお金とエネルギーを使ってくださった受講生さまがいてくださったことが、何より私を励ましてくれました。 心より感謝いたします。 このご時世、何かあったらどうしよう・・・と、思わなかったわけではありません。 「

          陰陽五行、それは一体なんだろう

          季節が巡っていくように

          ナチュラルクリーニング講座の翌日は、常磐令翠さんにお願いしての令翠学シェア会でした。 こちらのシェア会は、これまで常磐令翠さんの鑑定を受けたことがあって、その内容を共有し合える人同士で読み解きを深めていく会です。 愛知、東京、大阪、広島とお集まりいただいた方々は、仕事の面で私のずーっと前を歩く先輩方ばかり。 アトリエオープンの時期が世の中の騒動と重なり、お披露目のようなことを一切せず、一人でひっそり始めたため、落ち着いたらご報告もかねて一度見ていただけたらいいなと思って

          季節が巡っていくように