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台湾と日本とデザイン

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#海外デザイン

台湾のフォント事情 その1

台湾のフォント事情 その1

台湾は中国のお隣でありながら使っている文字が異なっていて、
台湾の漢字は繁体字というちょっと難しい漢字で、
中国は簡体字という画数の少ない漢字です。

繁体字と簡体字のフォントは全くの別物で、
簡体字の書体は繁体字を表示できるけど、
繁体字のフォントは簡体字のフォントを受け付けません。
台湾が中国の簡体字を拒否してる表れですかね。

しかしながら繁体字は台湾人にとっても複雑で、
ある文字を繁体字で

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台湾のフォント事情 - 2

台湾のフォント事情 - 2

今回は台湾で今ホットなフォントのニュースです。
台湾では繁体字という複雑な漢字を使っていて、
簡体字と違って画数が多い分、フォントの作成に手間がかかり、
開発しても、中国や台湾国内で違法ダウンロードの文化が
あまりにも根付いている為に、
日本のようにフォントを買うという習慣がほぼ皆無です。
そのためか台湾が独自に開発したフォントシリーズはたったの5つ。
日本が3000近いフォントを作り出しているの

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ココが違うよ!日本と台湾の出力センター

ココが違うよ!日本と台湾の出力センター

今回は台湾版Kinko'sについてご紹介。
台湾に来たばかりの頃は、学生街に住んでいて、
街中でよく「色彩・黑白」「影印」なんて書かれた看板を見かけて、
なぜか写真を現像する場所なんじゃないかと思ってたんだけど。
どうやらそこが印刷所らしいと後日知りました。
そして未だにプリンターを持ってない私は足しげく
近所の出力センターに通うことに。

違いその1:環境日本のKinko'sやlithmatic

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ビックリ!台湾の入稿ルール

ビックリ!台湾の入稿ルール

日本だと入稿のルールって大体どこでも一緒で
画像はCMYKに、eps保存で350か300dpiで
3mmトンボを必ずつけて、塗足しは忘れずに。
画像は埋め込みではなくリンクで。
っていうのが一般的だと思うんですが、
まぁ最近はPDF入稿とかPSデータ入稿とか色々変わっていて、
eps画像にしなきゃってこともだいぶ減った気はしますが。
国が違えばルールも違う。
ってことで台湾の入稿作業について驚いた

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台湾でデザインを学ぶメリット

台湾でデザインを学ぶメリット

台湾人でも、日本人でも、日本の方が台湾よりデザインが優れてるのに、
なんで台湾でデザインなの?とよく聞かれるんですが、
まぁ「学費が日本より格段安いから」って答える他にも、
メリットっていろいろあるんですよ。
今日はそのうちの一つ、台湾ならではの問屋街についてご紹介。

あ。写真ちょっとボケ気味。。。
えっとー、台北駅と中山駅の西側にある太原路。
ここは台北の問屋街で、いろんな素材もののお店が集ま

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台湾の選挙政策とデザイン

台湾の選挙政策とデザイン

2016年1月16日台湾の選挙でした。
毎年クリスマスが終わって年末になると
日本ほどお正月ムードのない台湾では代わりに選挙ムードが充満します。
朝市では立候補者の買い物客への票集めのアピール。
街中では選挙看板が立ち始め、選挙カーが街を走ります。

こっちで台湾の選挙を目にするのはこれが3度目なんですが、
今回は特にちょっと興味深いと思ったことや驚いたこととががありました。
興味深かったのは蔡英

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