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こざかなノート

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有象無象、日々の雑感を纏めたマガジン。小賢しいって嗤わば嗤え。
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記事一覧

ありふれた中に

 どの世代が悪いとか、あの人達は狡いだとか、そんなSNSに渦巻く重い空気に疲れ果てていた。…

なつめ
1か月前
4

情報と感情のあいだ(もしくは速度の代償)

 新聞・ラジオ・テレビがオールドメディアと呼ばれるようになって、随分経つ。  WWW、ワール…

なつめ
3か月前
9

地続きのあなたを

 ニュースを見ていても、XやThreadsを見ていても、心が重くふさいで気晴らしにならない日が続…

なつめ
3か月前
11

ひびきとひび、言の葉

 帰宅する夫と妻の仲睦まじいLINE画像が、X(Twitter)で流れてきた。ワンオペで唐揚げを作る…

なつめ
4か月前
7

プレゼントの向こう側

 グッズアパレル声掛け論争のようなものを目にして、少し間をおいて、ランチ休憩に呟きをこぼ…

なつめ
5か月前
10

カナリアの背中

 SNSで怒るのはみっともないとする人たちは、怒ってくれた人たちにタダ乗りしていないか──…

なつめ
9か月前
3

a taster

 若くして病で立ちゆかなくなったり、若くして亡くなった、と呼ばれる範疇にいる人。理由はそれぞれだけれど、実はまわりに何人もいる。  人は誰も必死に生きていると思う。上手くいかなくて立ち止まったりしていても動けなくても、その姿も認めて尊重していたい。もしみんなの前で笑っていても、それはなけなしの力を振り絞って這々の体でひねり出した表情だったりするから。  頑張っていないとまわりから思われたりすることもあるから盾になっていたいけれど、正直生身なので毎日つらい。当然本人のほうがずっ

update,outdated

 わたしが好んで聴いているバンドのボーカリストは、よく自らを指して「ただの音楽好きのあん…

なつめ
10か月前
2

困難と感謝、そして定点

 障碍者に対して感謝が足りない、わきまえろといった論調が俄かにSNS上で活発化しており、そ…

なつめ
11か月前
10

星屑みたいな

 不思議な縁の話を聞いた。某氏と、一緒に入社した人。転職組が打ち合わせ一切なしで同時に退…

なつめ
1年前
9

日曜雑記帳

 今週末はグールドを読もう。確かにそう考えていたのに読みたい本は手元になく、さりとて雪が…

なつめ
1年前
7

選択と余白、線引きについて

 某社の出版差し止めの話題から展開して、キャンセルカルチャーと批判の線引きのことをあてど…

なつめ
1年前
3

師、走れない

 公私にわたり長年のパートナーである某氏が退職する。華々しい転身や定年退職ではなく(そん…

なつめ
1年前
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20231211

 このところずっと考えていた。  誰かを責めるとか何が正義だとかいう文脈ではない。  「生きているだけで偉い」という言葉について、どのような類似表現ならば驕り高ぶっていると石礫を投げられなくて済むのか、万人にご納得頂ける表現になるのか、毎日ずっと考えていた。  日々出会う人の多くが、心か身体を病んでいる。  でもこれという答えが見つからない。  あえて斜に構えるならば、 「生きているだけで嬉しい」わたしを喜ばせるために他人の生があるわけではない/共依存 「生きているだ