見出し画像

退職エントリ/サーキュレーションで過ごした2年4か月

2022年5月1日に入社して2年4か月在籍していた株式会社サーキュレーションを2024年8月末を以て退職、本日8月9日が最終勤務日でした。
この2年強で業務上経験したことを残しておきたく、お初ですが退職エントリというものを書いてみることにしました。
業績に関わることは掲載できませんので、つらつらと推進した施策を並べているだけですが、なおみこんなことやっていたんだをなんとなくでも知っていただければ幸いです。


エキスパートとして入社

2022年5月1日に入社。
前職まではWEBディレクター/プロデューサー/事業責任者という事業を創り出すポジションでありもう何年もマネジメントポジションだったんですが、今回はじめてのマーケターでありエキスパート職。
もちろん承認が必要ですが、タイトル自分で考えていいよと言われたので、「ストラテジックマーケティングエキスパート」という仰々しいタイトルを付けさせてもらいました。

エキスパート職時代の名刺

入社直後の施策推進の嵐

サーキュレーションではさまざまなサービスを展開していますが、私はそのなかでFLEXYというIT領域に特化したフリーランス向け案件紹介サービスのBtoCマーケに取り組みました。
稼働意欲の高いエンジニア層へリーチすることと、サービス認知拡大を目的として、交通広告をはじめGoogle広告やアフィリエイト広告などの各種WEB広告、他にもSEOなどの施策を一気に進めるため、入社2か月で6社との契約や施策プランの立案、クリエイティブ制作などを並行して走らせていました。

特許文章を読み込んでいた経験とぐるなびが契約や稟議まわりのお作法がとても厳格だったので、複数社の同時契約締結もハードながらこなすことができたなと思っています。

なお、入社2か月でごりごり進めなくてはいけなかった背景として、次の期に効率のいい施策に集中して推進するためにも期末までにテストマーケをしておく必要があったのでもうやるっきゃないという状況。
FLEXYのマーケ担当は不在だったので、すべてを一人で推進するのはまさにエキスパートならではの醍醐味でした。

初の交通広告

複数施策を進めていましたがやはり周りからの反響が大きかったのは交通広告。
ぐるなび時代にLIVE JAPANのオフラインプロモーションにも関わってはいましたが、施策の全容を設計してモデルさん選定、撮影同行、クリエイティブ制作ディレクションまで一気通貫で担当したのはこれが初めて。
交通広告を掲出していたのは1週間のみでしたが、首都圏のJRにドア横とつり革広告を掲出したのは社員からの反響も大きく、私も早朝の電車に乗っては記念撮影ばかりしていました(笑)

つり革広告
ドア横広告

入社3か月での全社表彰

入社3か月の7月に、社員からの投票で決まる「泣ける仕事賞」で表彰いただきました。
こんなことを言うと怒られるかもしれませんが表彰には一切興味がなく、いただいているお給料以上はアウトプットで返すがモットーの私として当たり前の仕事をしたまでだったんですが、受賞記念でインタビュー記事を出してくれるということだったので、せっかくなら一番いいねを取れる記事にして欲しいとああだこうだ希望をお伝えして、ステキな記事を書いてもらいました。
退職に伴い非公開になっているのでスクショだけつけておきます。

予定通り最高いいね数取れた記事

本格的にFLEXYのBtoC戦略推進

上記の施策祭りを進めながら次の期のマーケ戦略を立て、経営会議でマーケティング投資の決裁をいただいていたので、登録者数をKPI、稼働数をKGIに設定し、FLEXYのBtoC戦略の推進をしました。

  • イベント協賛

  • FLEXYイベント企画

  • サイト改修

  • 記事メディア運営

  • 広告運用

  • 数値集計、分析、レポーティング

  • SNS運用

など、概ねこれまで経験してきた得意領域が多かったものの、イベント協賛やイベント企画は経験がなく手探りだったり、サービスの毛色もこれまで携わったサービスとは異なっていたので勉強勉強の日々。

Salesforce活用も初めてでしたが、オブジェクト理解してしまえばレポート抽出は容易にできたので面白さしかなかったです。

2か月でRuby/PHP/Doroid/Pythonの4カンファレンス出展

ハイスキルなエンジニアにFLEXYを知ってもらおうと、テックカンファレンスへの出展にもチャレンジしました。

  • RubyKaigi/Platinumプラン/2022年9月8日(木)〜10日(土)

  • PHPカンファレンス/スペシャルプラン/2022年9月24日(土)〜9月25日(日)

  • DroidKaigi/ゴールドプラン/2022年10月5日(水)〜6日(木)

  • PyCon JP/Diamondプラン/2022年10月14日(金)〜15日(土)

テックカンファレンスは秋に開催されるものが多く、気付けば2か月で4カンファレンスの対応。
事前準備としては申込からノベルティ制作、チラシ/動画制作、ブースデザイン設計、荷物の発送を、当日はブース設営をしてノベルティ配布などなど。
他社のブースの挨拶まわりも抜かりなくやって、前出の記事が300スキを超えているのはカンファレンスでの宣伝活動の賜物だったりしています。

スポンサーとしてロゴや動画を掲出し、ブースでエンジニアの方々とお話をすることでFLEXYを知ってもらい、そこから登録してくれる人も。
協賛費はそれなりにかかりリソースも必要ですが認知獲得施策のひとつとしてはいいかもしれません。

Doroid Kaigiの自社ブースにて

エキスパートからマネジャーに

エキスパートとしてハンズオンでゴリゴリ推進するのも遣り甲斐があり楽しかったんですが、マーケティングチームにマネジャーが不在であったことと、なんだかんだ役職がないと他部署連携のしにくさを感じ、2023年2月からマネジャーにチェンジ。

マネジャー昇格祝いでいただいたプレート

想定していたつもりだったものの、これまでの業務にメンバーとの1on1、評価、全社のマーケティング費用管掌などがアドオンし、日中はMTG、夜はメンバーへのフィードバック、夜中に自分の作業をするというアラフォーの身体にはまあまあ堪える生活でした。
それを長年ずっとやっている上司は本当に尊敬しかないです。

マーケティングチームではProsharing ConsultingのBtoBマーケとしてウェビナーからのリード獲得をメインミッションとしてイベント企画するメンバーがいたり、登録者のカウンセリングをするメンバーがいたり幅広く全社のマーケティング推進を担っています。

初の自社カンファレンス開催

ひょんなことから2023年2月に大阪にてオフラインで自社カンファレンス形式のイベントを開催しようということになり、集客のための登壇者呼込み、全体設計ティザーサイト制作、SNS/プレスリリース発信、登壇者とのセッション調整、会場手配、タイムテーブル作成、アフターパーティーの軽食手配、参加者へ配布するノベルティの準備、チラシや記念撮影用のボード手配等など全体ディレクションを推進。

自社における準備においてはほぼひとりで動いていたため、当日のディレクションももちろんやる予定で大阪への出張も手配していたんですが、まさかの直前にコロナ感染してしまい、当日参加はできず。
でも、関西支社の人たちが進行から音声録音・動画撮影をしてくれたおかげで、全セッションの事後レポートも公開まで行い、ひとつの結果を残すことができました。
事後レポートは上のティザーサイトからご覧いただくことができます。

広告運用

リスティングとかアフィリエイトとか色々実施していたんですが、ここ詳細記載すると戦略がバレバレなので割愛します。

各種キャンペーンの立案&推進

キャンペーンって色々ありますが、コンサルの成果向上につなげるための社内向けのキャンペーンであったり、登録者獲得のためのキャンペーンだったり、登録者のレジュメ回収率を上げるためのキャンペーンだったり、とにかくさまざまなキャンペーンを立案してはフロー構築してリリース、PDCAを繰り返していました。
キャンペーンに限らず、他部署や他者を巻き込んだオペレーション構築の重要さを改めて痛感しつつ、細やかなオペレーション構築の自信もつきました。

SEO施策(記事メディア運営)

メンバーにSEOの基礎知識から教えて、新規記事作成、外注記事含むWordpress入稿、既存記事メンテナンスを推進してもらいました。
この領域は前職のマーケットエンタープライズでずっとやってきたことだったのでまさに私の得意分野。
コンテンツSEOは手をかけた分だけ結果を出してくれる植物のようなものなので、リソースをかけることでわかりやすく順位上昇→ユーザー数増加→登録数爆増に至りました。

コンテンツは植物なので、とにかくQCを徹底して細かくフィードバックをしていたんですが、このおかげで月末はひたすら記事を見る時間というのが発生していたのは苦い思い出だったりもしています。

インボイス制度セミナー実施

インボイス制度開始前の2023年7月にセミナーを開催。
セミナー開催にあたって、無知状態から関連知識を一気にインプットし、調査・資料作成・登壇者調整を行い、再放送も含め500名近くの登録者に参加してもらえました。

セミナー資料を全て自分で作成したのはこれが初めてでしたが、わかりやすくまとめることができたなと思っています。
上のリンクにセミナー資料を入れた事後レポートを入れています。

採用

中途社員の採用は積極的にしていませんでしたが、エンジニアやSEOマーケターの業務委託人材の活用は積極的に進めました。
案件を作成して書類選考、面談面談面談…。
「この人だ!」と自分が思った人がプロフェッショナル人材として活躍されている姿を見るとすごくうれしくなります。
そしてその仲間が今回の私の退職を淋しんでくれていることはほんとありがたみしかありません。

最大の注力は開発ディレクション

私がWEBディレクター上がりということと、登録者獲得して満足度向上させるためにはサービス改善が一番大事という信念のもと、自分のリソースを避ける限り開発ディレクションに注力して、業務委託で入っていただいているエンジニアさんデザイナーさんと共に既存機能改修や新規機能開発を推進しました。

  • FLEXY登録フォームリニューアル

  • SEO観点での内部施策や言語/職種ページリリース

  • 広告LPリリース

  • 営業資料デザインリニューアル

  • マイページに案件応募機能リリース

  • Prosharing Consulting登録フォームリニューアル

  • Salesforce改修

上記で挙げたものは一部ですが、要件定義からワイヤーフレーム作成、開発ディレクション、テスト、リリース後にはマニュアル作成まで対応。

また、営業資料はデザイナーさんにfigmaでデザインしてもらったことにより、その後の編集や追加を私が対応できるようになりました。
試行錯誤ですがfigma使えるスキルも身に付いたいい経験です。

メルマガ配信オペレーション整備

メルマガ配信をしているのはマーケティングチームが主ではあるものの、他部署で配信するメルマガが増えていたため、効果最大化かつブランド棄損させないようオペレーションを整えました。
さらに承認フローのなかで内容に関して細かくフィードバックを実施することで、一部メルマガで開封率/クリック率が改善。
質へのこだわりを徹底し、文面や件名、フォームもQCをすることで期待以上の反応数を得ることができました。

Prosharing Consultingのブランディング

FLEXYだけでなく、弊社の他サービスにも携わりたい、全社ブランディングもやりたい、採用ブランディングもやりたい…と言っていたら、Prosharing Consultingのキービジュアルを変える話が上がり、デザイナーさんと共にキービジュアル変更を実施。
クリエイティブ設計は本当に楽しくて、方向性、クリエイティブを構成するキーワード洗い出し、イメージ訴求をどのように経営陣にプレゼンして合意を取っていくかを学ばせてもらった機会でした。

退職を決めてからの出戻りエキスパート

私が退職を決めたのは実は半年以上前の昨年末。
この会社では自分の思い描くキャリア実現は出来ないのではと思い、昨年12月に上司にそのことを話し、MTGを重ねてエキスパートに戻って働き続ける道なども提案されました。
ただ、私の退職決意が固かったので、下期にかけて引き継ぎをしてから退職するという話で一旦着地して、上期が終わる1月を以てマネジャーを外れ、上期のメンバー評価まで行い、その後はエキスパートに出戻り。

期初に開発の年間計画を立てていたので、そこまではやり切りたいという想いがあり、下期の半年で開発ディレクションをフルコミットで推進しながら徐々にその他業務引き継ぎをすることに。
ゴリっと自分で推し進めていたことが多かったので、属人化した業務を引き継ぎするのはなかなか難解でした。

そして全ての業務を棚卸して引き継ぎスケジュールを作成し、マニュアルにまとめて順次引き継いでいくという半年を過ごし、全ての業務も引き継ぎ完了し、7月分のマーケティング費締め作業も終わり私のお役目はこれで終わりです。

サーキュレーションと関わってくれた方全員に感謝

上記で記載した施策のほかに、友人紹介キャンペーンをリリースしたり、登録者分析をして3か年シミュレーションをして3か年計画を立てたり、全社のマーケティング費を管理しているので月初はひたすら承認と予実管理に明け暮れたり、会議に向けて資料作成して報告三昧だったり、色濃い2年4か月を過ごすことができました。

これも、提案を聞いてやってみようと言ってくれる役員の方々、いつどんな時でも助けてくれる上司、一緒に走ってくれたマーケティングチームのメンバー、共に魅力的なサービスを創ってくれた業務委託開発チームの仲間、蜜に連携を取り共に事業推進に尽力してくれた他部署の方々、日頃施策推進のためやりとりさせてもらっているパートナー会社、そして顧客にプロ人材とみなさまのおかげです。

2023年の一文字は仕事においても大事にしている「美」

無事全て引き継ぎできたのでもう思い残すことはありません。
残っているメンバーの今後の活躍に期待です。

そして、次の職場でもこれまで以上に活躍した姿をお見せできるようがんばります。
2年4か月ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!