【リトアニアへの旅の追憶】
72年 アメリカ ジョナス・メカス監督
主観映像はその名の通り、カメラを持つ人物の視点だ。監督本人が故郷リトアニアに帰る様子を克明にとらえたのが本作である。
単なるドキュメンタリーを軽く超えるどころか、映画とは何かとまで突き付ける。キャメラが持つ感情について知る。これは旅を通した、教材なのだ。
ジョナス・メカスはアメリカ、ニューヨークのアンダーグラウンドシーンで知らない人はいない。日常の様子をひたすらカメラに残し、日記形式をいち早く取り入れた人物である。「街を歩けばメカ