晴れ、スコルピオ

映画や小説を通して銃器に興味を持つことは多い。

言わずと知れた44マグナムと、S&W M29もそうだ。長身のハリー・キャラハンが銃を持つ右腕をしっかり固定し(左手でぐっと手首をつかんでいる)、発射しているのがわかる。印象的な銃声は未だ遠く離れた日本でも響き渡っていた。

アンドリュー・ロビンソン演じるスコルピオ、エンドクレジットではKillerになっていた。これは名もなき殺人犯に戻ったことを意味しているのかもしれない。同時にベトナム戦争で散った無名兵士の一人、とも言える。

ところで、スコルピオに捕まった魚釣りの少年、現在どのように過ごしているのだろう。サンフランシスコ市警の刑事になった、なんて出来すぎた話だけど。

この映画も、青少年に腐敗と不条理を見せつけた一本だった。さて、良い子のみんな、おもちゃの銃を持つときは必ず手首を固定すること。

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