【展覧会レポ】タカ・イシイギャラリー「ダン・グラハム」
【約2,500文字、写真約15枚】
六本木にあるcomplex665内のタカ・イシイギャラリーで「ダン・グラハム」を鑑賞しました。その感想を書きます。
※この展覧会はすでに終了しています。
【この投稿で伝えたいこと】
❶タカ・イシイギャラリーは写真に特化した画廊、❷展示内容に好き・嫌いはあっても、ギャラリーは気軽に通うと良い、❸六本木に行く際は、是非complex665に寄るべし(3つのギャラリーの展示替え期間は要確認)。
▶︎訪問のきっかけ
シュウゴアーツ、小山登美夫ギャラリーに行った別日に寄りました。
▶︎「ダン・グラハム」感想
ダン・グラハムは 1942 年イリノイ州アーバナ生まれ。50 年間、キャリアのほとんどをニューヨークで過ごし、2022 年に他界しました。
展示数は約10点とコンパクトな展覧会でした。所要時間は5〜10分だと思います。キュレーション全体から、あまりメッセージ性は感じませんでした。
このグニョーンと映る鏡の作品は、東京都現代美術館の屋外で見たことがあります。
この鏡の作品は、予期せぬ反射と覗き見的な要素を生み出し、同時に自分自身を観察し、他者を観察することができます。ギャラリー内にある3つの模型は、2022 年に発表されたグラハム最後の作品だそうです。
会場内にギャラリーやアーティスト、作品の説明はありませんでした(受付にあったかも?)。ダン・グラハムの展示作品は捉えどころが難しいため、何らかの説明が欲しいと思いました。なお、HPやリリースに丁寧な説明がありました。
▶︎タカ・イシイギャラリーとは
タカ・イシイギャラリーの代表は石井孝之(1963年・東京)。ロサンゼルスでペインティングを学んだ後、美術作品のディーラーとしての活動、帰国後の1994年、東京・大塚(今は六本木)にタカ・イシイギャラリーを開廊。
基本的な重点を写真に置きながら、前衛的な国内外のアーティストとともに多彩なプログラムを四半世紀にわたり展開してきました。
ギャラリーは、六本木に2箇所(2011年、2016年)、品川(2021年)、前橋(2023年)、京都・四条烏丸(2023年)の計5箇所あります。
収蔵する主なアーティストは、荒木経惟、森山大道、畠山直哉など日本を代表する写真家に加え、五木田智央、法貴信也、川原直人、村瀬恭子らの画家、荒川医、木村友紀、前田征紀、竹村京。同時にトーマス・デマンド、ダン・グラハム、スターリング・ルビー、ケリス・ウィン・エヴァンスといった国際的に評価の高い作家などです。
今回の展覧会「ダン・グラハム」は取っ付きにくいと感じました。しかし、直近の展覧会で、勅使河原蒼風、野口里佳、森山大道、石元泰博など、私の知っているアーティストもありました。六本木などに行く際は、是非、チェックしておきたいギャラリーだと思いました。
内装設計はブロードビーン(complex665の1階にショールームがあります)、テラス植栽はセコイア・ワークスが担当しています。
▶︎まとめ
いかがだったでしょうか?今回の展覧会は取っ付きにくい感じがしましたが、それもまた一興だと思います。写真に特化したタカ・イシイギャラリー含め、complex665に初めて行ったことで「ギャラリー」とは何ぞやと少し理解できました。complex665には3つのギャラリーが入っています。それぞれは独立した運営のため、展示替えの日程も異なります。行く前は事前に確認して行くようにしましょう(私は2回行くハメになりました…)。
▶︎今日の美術館飯
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