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魔法の文学館:嫌いな子供はいないはず!親子でおすすめお出かけスポット

【約3,900文字、写真約40枚】
東京・南葛西にある魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)に初めて行きました。その感想を書きます。

▶︎結論

親子にとって最高のスポットでした!角野栄子が選んだ9,000冊以上の絵本を、楽しい空間で自由に読めるため、子供たちは全員笑顔で絵本を楽しんでいました。周りには自然や公園に恵まれているため、休日のお出かけとしては最適です!

おすすめ度:★★★☆☆
会話できる度:★★★★☆
混み具合:★★☆☆☆
場所:魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)
休館日:火曜日、年末年始
開館時間:9:30~17:30
住所:東京都江戸川区南葛西7丁目3−1 内 なぎさ公園
アクセス:葛西駅からバスで約10分
入場料(一般):700円
事前予約:必須
展覧所要時間:約2時間
撮影:全て可能(黒猫シアター以外)
URL:https://kikismuseum.jp/ 


▶︎訪問のきっかけ

1)角野栄子かどの えいこの本を読んだことがある、2)隈研吾の事務所が設計、3)図書館なら子供も喜んで来てくれると思ったためです。

▼私が読んだ角野栄子の本

私は過去に『ファンタジーが生まれるとき:<魔女の宅急便>とわたし』(角野栄子)を読みました。角野栄子は、学童疎開ブラジル移住など広い視点と多くの人と接点があったからこそ想像力豊かな世界が描けたことを知りました。また、目の前に読者がいると思って、繰り返し大きな声で読む校正方法は、noteなどを書く上でも参考になりました。

▶︎アクセス

葛西駅からのアクセス

魔法の文学館へは、葛西駅のバス9番乗り場からバスで約10分、「魔法の文学館前」で下車。そこから歩いて約5分で到着します。

地図の中でも魔法の文学館は特別扱い。周りには公園がたくさん!
バスで「魔法の文学館入口」で下車
案内看板がたくさんあるため迷わない

▶︎魔法の文学館とは?

外観

江戸川区の北小岩に3歳から23歳まで住んでいました。(略)毎日、土にまみれて遊んだ思い出が、私の心の体幹を創ってくれたように思います。この度、私の大切な思い出の地、江戸川のほとりの公園の中に、角野栄子児童文学館ができました。(略)「本をひらけばたのしい世界!」この文学館が、皆さんの大切な思い出になりますように。思い出は一生の宝物。未来を生きる力です。

角野栄子からみなさまへ

魔法の文学館は、2023年11月に開館。設立のきっかけは、角野栄子が2018年に国際アンデルセン賞に選出されたこと。

▼国際子ども図書館で「国際アンデルセン賞受賞作家・画家展」が開催中

魔法の文学館の館長はもちろん角野栄子。「魔法の文学館」は公募により選ばれた愛称で、正式名称は江戸川区角野栄子児童文学館です。英語名は、Kiki's Museum of Literature。どれもバラバラ😅 

正式名称と愛称が併記されているのは、クロネコヤマトミュージアム(ヤマトグループ歴史館)と同じです。名前が2つ以上あると記載も面倒ですし、人や場所によって呼び方や記載名が異なると混乱すると思います。名称を愛称の1つにしない理由は何なのでしょうか🤔

▼クロネコヤマトミュージアムの感想

魔法の文学館の設計は、隈研吾建築都市設計事務所。総工費は約13億円、設計費は約1億2,000万円。HPや館内に、詳細な紹介はありませんでした。小高い丘の上に位置しているため、建物の全体像は分かりづらいですが、あまり「隈研吾」節は感じませんでした。

最近、私は角川武蔵野ミュージアムに行きました。そこも「文学館」でしたが、偶然にも隈研吾による建築でした。

▼角川武蔵野ミュージアムの感想

なお、魔法の文学館は先着順の完全予約制です。予約は2カ月先まで取ることができます。2024年9月1日までは、大人気のため、抽選式と先着順で入館予約を実施していました。

料金は、15歳以上:700円、4歳から中学生:300円。葛西市民は数百円の割引が適用されます。

▶︎感想

入り口

魔法の文学館は、1階から3階建てです。

フロアマップ(画像引用

館内は大きな広い階段で繋がっており、開放感があります。

階段に座って本が自由に読める

私たちは約2時間いました。絵本をたくさん読むのであれば、もっと時間がかかるのかもしれません。来場している子供たちは、もれなく全員が笑顔になって楽しそうに絵本を読んでいる姿が印象的でした。

いざ、入館

✔️1階

1階にある角野栄子のサイン

館内は角野栄子のテーマカラーのいちご色。全体的に「楽しい図書館」という印象でした。絵本は声を出して読んでもok!角野栄子以外の絵本もたくさんありました。大人も興味津々にさまざまな絵本を読んでいました。

入ってすぐ『魔女の宅急便』の舞台をイメージした「コリコの町」があります。ここでは、大きな画面、プロジェクションマッピング、仕掛けのある小窓など、子供が楽しく過ごせる工夫がたくさんありました。

角野栄子によるメッセージ
壁にはプロジェクションマッピング
角野栄子の代表作『リンゴちゃん』(子供も保育園の先生も知らなかった)
親子のコミュニケーションも捗る
楽しい本棚では大人も夢中
世界中で読まれる角野栄子の絵本
『魔女の宅急便』は16カ国で翻訳

入館した時「黒猫シアター」の時間指定チケットを受け取ります。

「黒猫」シアターのチケット

シアター内は撮影禁止。映像は2種類(リンゴちゃん、おばけのアッチ)あります。私たちは「リンゴちゃん」でした。ディズニーシーの「タートル・トーク」のように、リンゴちゃんから来場者に質問、回答のやり取りが続きます(どんなフルーツが好き?など)。

子供が少なかったり、油断していると、大人も質問されます(どんな遊びが好き?など)。リンゴちゃんは想像以上に馴れ馴れしいため、私はおばけのアッチの回を体験したかったです。

ミュージアムショップも充実。リンゴちゃんのぬいぐるみは6,600円

✔️2階

自由に絵本を楽しむ子供たち

読書エリアには「子供から大人までが読めるおもしろい物語」をテーマに、角野栄子が選書した約9,000冊が収蔵されています。子供たちは好きな場所で自由に読書をすることができます。

この文学館には、読みだしたら「おわり」まで止まらなくなる、とびっきりおもしろい本をそろえたい!そう願って、いっしょうけんめい本を選びました。訪れたみなさんが、自分の魔法を見つけて持ち帰ってくれたら、これほど嬉しいことはありません。

文学館の本について
読書が捗る楽しい空間設計

机、椅子など、空間全体が楽しい環境になっているため、子供たちは楽しみながら絵本を読んでいました。本を読む気持ちも、環境で大きく変わると思いました。このような施設が家の近くにあるのは良い教養になりますネ。

楽しい形の本棚

今の時代、YouTubeなどを使えば、簡単に、無限に気休めになる動画を楽しめます。しかし、絵本や読書をすることは動画を見ることとは全く異なります。能動的に、言葉を聞くこと、言葉を読むことで想像力が豊かになり、感性が養われると思います。

魔法の文学館は、有料ですし、人によっては遠方からの来場者もいるため、頻繁には行けません。しかし、ここでの「体験」を通して、絵本の素晴らしさに気付き、それが今後の考え方の変化やアクションにつながれば、とても価値のある施設だと思います。角野栄子が言うように「思い出は一生の宝物」となれば良いですネ。

子供と本の関係をよく理解したい人は『子どもと本』(松岡享子)が、とてもおすすめです。

2階には、常設展示室「栄子さんのアトリエ」があります。

さくらももこっぽい
書斎の再現
国際アンデルセン賞

そのほか、企画展示室もあり、この時は「第2回 企画展<びっくりレストラン>」が開催中でした(2024年4月12日~10月28日)。

角野栄子の絵本から、『おいしいふ〜せん』『ごちそうびっくり箱』『小さなおばけシリーズ』など、ごはんに焦点を当てた作品を展示していました。

「ようこそ びっくりレストラン」
大きなピザ
バラのピザに
ケーキのピザも
ピザをつくろう!
触れる遊びはありがたい

✔️3階

3階はカフェのみ

3階には、旧江戸川を望む「カフェ・キキ」を併設しています。お昼時でしたが、ほぼ並ばずに入店できました。天気のいい日はテラス席も開放しているようです。残念ながら、この日は雨でした。

カフェ・キキ (東京都/舞浜駅) - "チ"と"キ"のサンドイッチ (¥1,300)
この日は残念ながら小雨

✔️その他

近くにはポニーのりばも

魔法の文学館の近くには「ポニーのりば」「滑り台」などがあります。

「なぎさポニーランド」
この日は天候不安定のためお休み

魔法の文学館の目の前にある滑り台は、とても大きく、滑りも良かったため、子供は大満足でした。魔法の文学館から帰る際、子供に「何が一番面白かった?」と聞くと、「滑り台が一番楽しかった」とのことでした😅

クオリティの高い滑り台

▶︎まとめ

買ったポストカード『アッチとドッチのフルーツポンチ』

いかがだったでしょうか?自然に囲まれているし、素晴らしい絵本に囲まれている館内は、魔法の文学館が嫌いな子供はいないと思うくらい、親子におすすめのスポットでした!万が一、絵本が苦手な子供がいても、それを十分に楽しめる環境が用意されています。絵本を読んで笑顔になっている子供たちを見ると、世界から争いがなくなりそうな気さえしました。

▶︎今日の美術館飯

加藤仁と阿部守正の店 (東京都/舞浜駅) - メロンパン (¥140)、エッグブール (¥260)、ふんわり手づくりクリームパン (¥184)、ウィンナーロール (¥194)、アイスロイヤルミルクティー (¥286)、アイスカフェ・ラテ (¥242)

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Naota_t
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