佐々木直彦

森とワインを愛するコンサルタント。プロデュースの方法論を体系化、ビジネスプロデューサー…

佐々木直彦

森とワインを愛するコンサルタント。プロデュースの方法論を体系化、ビジネスプロデューサー1300人を育成。ビジネスパーソンの起業、ライフキャリアデザインをサポート。メディアフォーラム代表取締役。デジタルハリウッド大学大学院客員教授。https://media-forum.com

最近の記事

自信を持ちブレずに生きていくためには

人間は皆、限られた時間の中を生きていますので 「これから先、何をするか」は、つねに大問題です。 ビジョンは、重要です。 ですが、 自分らしく、イキイキと生きて、世のため、人のためになる何かをやろうとするには、自分がわかっていないといけません。 しかし、これがなかなか難しい。 魅力的なビジョンを掲げて、実現に向けてエネルギーを燃やすには、 「なぜそのビジョンなのか?」という〈自分の理由〉が重要です。 これがわかっていれば、 何が自分らしいのか? その自分らしさが、なぜ、

    • 危機が訪れたときのノートの使い方

      危機は誰にでも訪れます。 ときに、突然に。 上司から怒られた、も危機。 お客様から、仕事をキャンセルされた、も危機。 財布を開いたら、お金が足りない、も危機。 放置していたらまずい状況が確実に起きるのに誰もわかってくれない、 も危機でしょう。 そういうとき、頭が混乱して、どうしよう、となることは誰にでもあり得ますよね。 コンサルタントをやってきた私自身、危機は何度もありました。 クライアント企業Z社のある部門の会議でのこと、第三者であるコンサルの私の目の前で、部門のトップ

      • 変わりたいけど変われない、そんな相手を変える方法とは

        ビジョンは、こんな未来になったらいいな、とか、 もっと積極的に、こんな未来をつくりだしたい! ということを表現したものです。 今とはギャップがあるけれど、そんな魅力的な未来が実現できたら素晴らしいし、そこに行き着く方法もあるんだと信じられると人は動きはじめられます。 今回は、自分のことではなく「自分が関わる相手」のことを考えてみたいと思います。 おそらく、多くの人が、誰か自分が関わりを持つ相手が、魅力的なビジョンをもって、今とは違う、より良い未来に行き着いてくれたらいい

        • プレゼンの冒頭で「背景」を語ってはダメな理由

          プレゼンの機会は、だれにでもありますよね。 変革を起こしたい時、新しいビジネスを提案したい時、何かをするために予算をとってもらいたい時、人は、プレゼンします。 目の前の相手にわかっていただき、意思決定してもらうため。 共感者となってもらい、協力してもらうため。 ところで、プレゼン時間が10分だった場合、冒頭に何を話しますか? たとえば具体的に、B to B の法人相手のシステム開発をする会社の事業部門で、競合他社との価格競争が激しくなり、売上、利益が減少し、シェアも下

        自信を持ちブレずに生きていくためには

          相手のやる気を引き出し、行動につなげるための聴き方

          やりたいことがないと、プロデュースは、はじまりません。 「こんな状況をうみだしたい」というビジョンがないと、人は、行動のしようがありません。 これは、重要な真実です。 しかし、心の中で、 「こうなったらいいなあ」とか、 「もうこんな状態は嫌だ、脱却したい」とか、 思っていても、はじめからどんどん行動できる人は少ないと私は思います。 頭の中に、ふっと湧いてきたアイディアがあったとき、その面白さを自分で感じていたとしても、 〈自分にそんなことができるのだろうか〉 〈この

          相手のやる気を引き出し、行動につなげるための聴き方

          これまでで、一番素晴らしいと思ったビジョンとは?

          私は、これまで、さまざまなビジョンを見たり聞いたり、 作成から実現に至るプロセスをサポートしたりしてきました。 1万件は超えると思います。 よく、質問されることがあります。それは、 「これまでで、いちばん素晴らしいと思ったビジョンは何ですか?」 という質問。 たくさんビジョンに触れてきたなら、 当然、答えがあるだろうと思われるようです。 しかし、この質問に答えるのは少々難しいです。 なぜかと言いますと、 たしかに、素晴らしいビジョンはいくつもあります。 あるんです

          これまでで、一番素晴らしいと思ったビジョンとは?

          危機をチャンスに変える!ものの見方、考え方

          マーティン・セリグマン博士の著書に 『オプティミストはなぜ成功するか』があります。 スポーツでも、学業でも、仕事でも、 悲観主義者(ペシミスト)より楽観主義者(オプティミスト) のほうが成功することが、数々の実験で実証されている ・・・ということが書かれています。 私は、クライアント企業のなかにある隠れた成功法則を整理して それを新しいノウハウにして組織の中で展開するコンサルを いくつかやってきました。 こういうコンサルをやるとき、一般には有名ではない、けれど、 じつはす

          危機をチャンスに変える!ものの見方、考え方

          いつでも「やる気スイッチ」が押せる問いとは?

          どうにも気分が乗らないとき、というのがありませんか? 何かをやりたいのに、やる気が出ない、とか 朝、起きたものの、ボーっとして調子が上がらない、とか。 そんな時の特効薬があります。 それは、自分に問いを投げること。 もっと具体的に言いますと、 ノートをひらいて、見開きの左上に、 「いったい、私は、なぜ今、 こんなにやる気が出ないのだろうか?」 と書くのです。 たったこれだけです。 人間は、問いを投げられると、答えたくなる生き物です。 ノートに、明確に問いがあると、

          いつでも「やる気スイッチ」が押せる問いとは?

          達成困難な状況を乗り切るために絶対に必要な条件とは

          「この方法で壁を打ち破ってやろう」というアイディアは、プロデュース思考の核である。アイディアがあるから、ビジョンの実現を信じることができる。 だが、アイディアだけでは足りない。 アイディアがあり、しかも、それをなんとしてもカタチにしてやろうという気持ちを持続させられるからプロデュースはカタチになる。 仮にいまはアイディアそのものが欠けていたとしても、実現したい未来を実現するために、何としてもアイディアをひねり出してやろう。アイディアのある人を捜しだして協力してもらおう、とい

          達成困難な状況を乗り切るために絶対に必要な条件とは

          ビジョンを実現するプロデュース成功の鍵は、チームの役割分担

          プロデュースの構想は、すべて一人でやらなくてはいけないわけではない。 たとえば、製品開発のアイディアと技術を持っているエンジニアが、販売やプロモーションを含めてビジネスとしての組み立てを任せられるビジネス・プロデューサーを連れてきて、プロジェクト全体の設計とコントロールは任せて、自分自身はプレーヤーとして思いきり力を発揮するということでも、まったくかまわない。 信頼できるビジネス・プロデューサーと組めるということが、ノウハウ的にも心理的にも最大の成功要因になるのなら、それは、

          ビジョンを実現するプロデュース成功の鍵は、チームの役割分担

          新しいプロジェクトや企画の実現に向けた大事なプロセスと準備とは?

          プロジェクトには、発案者の個人的な目標が見え隠れしていることが少なくない。 プロジェクトを通して自分がどんな能力を磨きたいか、どう自分を変えたいか、何を体験したいか、成果をあげることで自分自身がどういうアドバンテージを獲得したいか。 こういう自己変革やキャリア創造を意識した目標もあれば、昔からの夢を実現させたいとか、自分の体験をもとに「どうしても社会のこういう部分を変えたい」という思いを実現させるためという場合もある。 もっと泥臭く、プロジェクトをやるのは一旗揚げてどうして

          新しいプロジェクトや企画の実現に向けた大事なプロセスと準備とは?

          反対多数の企画を進める作戦と大事なマインド

          何かを変えようという場合でも、何かを創造しようという場合でも、プレゼンの際に、「誰もが納得できる方法」を示しきれないものだ。 過去の事例や他社での成功を示せれば、相手を納得させやすい。 しかし、新しいことを仕掛ける場合には、示そうにも、ぴったり合った事例を示せないケースは多い。 したがって、会議の参加者のなかには、失敗した場合の混乱やコスト面のリスクといったマイナス要素しかイメージできない人が出てくる。 だから、必ず多くの関係者が出席する会議で合意をとって決定するというシス

          反対多数の企画を進める作戦と大事なマインド

          相手からたくさんの情報を引き出すコツ

          プレゼンは一方的なものではない。もともとプレゼンは、相手の協力のもとに、ある目的を果たすためのコミュニケーションだと考えたほうがいい。 だれでも、自分の情報を聴き出そうとしてやってきた相手がいれば、その相手がどんな人間かを気にする。そして、なぜそういう情報を知りたいのかを知りたい。相手の考え方やスタンスに共感できる程度によって、自分の話すスタンスを決めようという心理が働く。 だからこそ、聴きだすためには自分自身のプレゼンが重要なのである。 これにはもうひとつ意味がある。

          相手からたくさんの情報を引き出すコツ

          自己肯定感をあと押しするのは、誰かの応援

          プロデュースは、何かをやりたい人間の情熱、気持ちの強さが、重要な説得材料となる。ビジョンの魅力や実現性、信用度もそこから生まれる。 もともと、本人の高いモチベーションがなければ構想自体が生まれない。 「自分の思いに従って自分ができるプロデュースをやり、自分の所属する会社やお客さまや社会に役立つように着地させていけばいい。だから、まずは一歩を踏み出そう」と考えるのが、プロデュース思考である。 プロデュースは、自分の感情や直感、ひらめきを積極的に肯定して構想を進めていくものであ

          自己肯定感をあと押しするのは、誰かの応援

          「なぜ」は、相手の心を動かす強いバネを持った言葉とロジックを生みだす

          夢を話すとき、自分の心にある「なぜその夢なのか」という背景を常に強く意識しておくことは本当に大事です。 なぜなら、それは夢を語るための大きな力になるからです。 誰にでも、自分のやりたいことの背景には自分の事情があります。だから、その夢を思い描き、実現したいと思っているのです。 なぜその夢なのかという背景をいつも意識しているほど、自分の夢を自信を持って話すことができます。 「こういう状況が実現するといいと思っています」と人に話すときは、その裏に「私は何がやりたいのか」「なぜそ

          「なぜ」は、相手の心を動かす強いバネを持った言葉とロジックを生みだす

          自分にわからない力が働いている、と感じたときに取るべき行動

          プレゼンで敗退してしまったときに、いつでもすぐに「そうですか、わかりました」と引き下がる必要はありません。何も確認しようとしない姿勢が、かえって相手の不信を買う可能性もあります。 しかし、ほんとうの理由がどうしてもわからず納得しきれなくても、無理せず引き下がるべきときがあります。 客観的に見て、相手が採用してくれておかしくないプレゼンが通らない理由は幾つかあります。 相手が内容をイメージできない。予算が合わない。こちらと相性が悪い。競合がこちらよりいい条件を提示している。

          自分にわからない力が働いている、と感じたときに取るべき行動