にゃお

何かが変。仏露文学、哲学、医学概論やラジオが好き。通信大学の哲学科に在籍中。躁鬱の乱高下。

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軽石散文 - 『嘔吐』サルトル

我々は信じたくない。思い出とは、過去とは、経験とは、ただ、自分のなかに佇むだけで、その体積のわりに、現在に一切の知恵も利益も与えてないことを。それどころか、その思い出のせいで我々は怖気づき、行動は制限され、退化しているとさえいえる状態に陥っている。スピッツの草野さんだって言っている。「君が思い出になる前に、もう一度笑って見せて」と。   成長は退化だ。時間が経てば精神は朽ちる。自分を含めて、人類はどうもその事実を信じたくない。いろいろと都合が悪いのである。それ故に、過去の出来

    • キッチンにお湯を入れに行っただけでルームメイトから「近づくな」と警告ラインが届くようになり家も、トイレもキッチンも使えなくなって外出たけど図書館寒いし疲れ切ってるのでやっぱりこれでさよならにします。パソコンのPW遺書セットに書いてあります。助けてくれようとしてたみんなごめん。

      • 日没ネコ散文

        昔死んだ黒猫が久しぶりに会いに来てくれた。 彼はわたしがはじめて愛した光であった。 真っ黒で、綺麗な長い尻尾、緑色の瞳を持っていた。彼の足音のあとは空間がきらきらと光る。わたしより3歳年上で、何でも知っていた。好物はヨーグルト。前世が人間であった証拠として、それらを手で食べた。彼が死んだとき、私は17歳で、その2年後、わたしは右肩に彼のタトゥーを入れた。   「最近は忙しいんだよ」    また猫に生まれたらしい。今度の飼い主は貴族で、姫君とかなんとか呼ばれているという。彼はわ

        • 普通の人ってODしたいとき自傷したいとき過食したいときとにかく死にたいとき一体何するんですか?頭んなかそんな感じなのに疲れてて動けないときどうしてるんですか?健常者なら布団から出れなくて失禁パターンにならずにそういう時間やり過ごすんですか?だとしたらどこでそのスキル教わるんですか

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        軽石散文 - 『嘔吐』サルトル

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        • 日没ネコ散文

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          27本

        記事

          ヒューマニズム散文書評

          強い憧れはいつしか嫉妬に変わる。天才は27歳で死ぬが、わたしは天才じゃない。   他人の中に生きることは、実に苦しい。 わたしは孤独を心底愛しているのである。   わたしはジュネを崇拝する人種だが、別に自分が死刑崇拝者とか、実在主義者だとかということを言いたいのではない。如何にも、実在主義の先駆者サルトルはジュネを崇拝しているし、わたしは彼の『嘔吐』を愛しているとさえ言えるほど読んだ。サルトルの講演『実在主義とはヒューマニズムである』で語られる「孤独」の概念を読み返し、わたし

          ヒューマニズム散文書評

          粘って惰性で生きちゃってたけどもう本当の本当の本当に疲れてしまったのでさよならします。noteの皆さん、今まてまありがとうございました。さよなら。

          粘って惰性で生きちゃってたけどもう本当の本当の本当に疲れてしまったのでさよならします。noteの皆さん、今まてまありがとうございました。さよなら。

          サイレース2錠とデパスとゾルピデムで寝れないしもうなにもかもダメそうなのでそろそろ死にます。noteのみんなにいつも救われてました。ありがとう

          サイレース2錠とデパスとゾルピデムで寝れないしもうなにもかもダメそうなのでそろそろ死にます。noteのみんなにいつも救われてました。ありがとう

          駄文日記

          悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい 哀しい うまくできない なんにもできない 変だから? そう、変だから。 食べることは地獄 少しでも太ったら何日も断食する 眠ることは地獄 睡眠薬でつなぐ人体 悪夢で起きる 3ヶ月以上ない生理 思い出す昔のこいびとたち 何にもしたくないのにお金は減っていく 診察代、税金、最低限の家賃と食費 死のうと思って解約した前の部屋 首をつろうとしていた物干し竿用のフック 遺

          駄文日記

          花火の音散文

          終わりだ。朝は終わりの始まり。 何処へ行っても人間関係がある。 わたしにはそれを持続する能力がない。 死ぬことに必要なお金は足りない。 遠い親族が連絡をしてくる。母がわたしを探しているという。 また国外へ逃げる?でも何処へ?お金は?ビザは?その手続きに必要な精神力は? ああ死ぬしかない。それ以外思いつかない。 でも死んだあとは?遺書は用意してあるけど、結局母にバレる?日本国籍の人間は法律上、親と絶縁ができない。 少しずつ歳を取る。 あの頃見上げていた人たちの年齢に、気づい

          花火の音散文

          「躁鬱克服論」的なものを語る人たちが既婚で家族もいたりするの見ると、そりゃ、"恋愛を持続させる能力" があるなら、生きれるだろうなと思ってしまう。それが、人間関係が、仕事が、すべてが、続かないからこんなに苦しいのに。(自分って人格が歪んでるな)

          「躁鬱克服論」的なものを語る人たちが既婚で家族もいたりするの見ると、そりゃ、"恋愛を持続させる能力" があるなら、生きれるだろうなと思ってしまう。それが、人間関係が、仕事が、すべてが、続かないからこんなに苦しいのに。(自分って人格が歪んでるな)

          物体

          仕事を辞めて、ああ、自分はお金にも物にも興味がないんだなと再認識した。 朝起きる。もう昼近い。 コーヒーを飲む。 睡眠薬が少しずつ体から抜ける 頭が醒めたら本を読む。 生きている意味などない。 居間に誰かがいれば少し話す。 日没を待つ。 心落ち着く闇が来る。 元気があれば少し勉強する。 リチウムと睡眠薬を飲んでまた眠る。 いつも同じ服 同じタオル 鍵もないボロボロのシェアハウス 東京までは遠い スーツケースひとつに収まる全財産 だけどおんなじくらい苦しそうな人が ときどき

          開門散文日記

           3年前、日本から逃げたとき、わたしは飛行機でジットの『狭き門』を読んでいた。彼の作品はどれも好きだが、この一冊だけはわたしの脳裏に強烈な何かを残した。アリサが、あまりに自分なのだ。自分すぎて、好きになれない。  彼女は、ジェロームを愛しながら、地上的な愛を拒み朽ち果てる。ぬくもりを知らないまま、神に祈り死後に憧れ死んでゆく。その「狭き門」へと続く道はすべて彼女自身が自ら作り上げたものである。神の存在など弱さの言い訳。心の何処かで気づいている。彼女はすべてが、怖いのだ。人体

          開門散文日記

          泳げません

          「死のうと思って、遺書を書いて、身辺整理のためにアパートを解約しました。 でも生きていて、引越しが必要ですが、やることが多くて訳が分からなくて、ひとりじゃできません。」 死ねば全部手放せる。そうなればとても楽だ。ややこしい手続きも、支払いも、仕事や人間関係の葛藤も、演技することも、過去も、親との記憶も。悩むことも、残った傷跡も、全部。火葬されれば灰になる。 死にたくて、深い水に身を投げた 当然、溺れる 死にたかったはずなのに 意に反して必死に藻掻く そうして気付く そ

          泳げません

          夜散文日記

          外が暗くなり また今日の終わりが始まる 泣いてないよ 誰の前でも 誰かの前で泣けたなら わたしはそこで、そのまま死のう スーツケースひとつに収まるわたしの全て 物なんて全部捨てられる 奇跡はいらない 幸せもいらない 哀しみが欲しい 最期に泣いてみたい すごい。 すごい歌詞だ。 わたしのフォロワーさんで死にたい方々(言い方雑ですみません)、ほんっとうに騙されたと思って聴いてほしい。歌詞読むだけでも良い。惹き込まれた。救いは無いのに、思わずその言葉に救われてしまう。そう

          夜散文日記

          不確か散文日記

          オスカーは近いうちに死ぬ。  彼だけじゃない。我々の致死率は100%である。 死にたいとき、こういう確約された死は、とてつもなく幸福に見える。その安心が、わたしは欲しい。 仕事は結局続かない。この10年で、何回転職しただろう。12回?もっと? 人間関係を築けば途端に距離感が分からなくなる。何回リセットしてきた? 人に助けてと言うことの罪悪感に耐えられない。 怒られると、存在を否定された気分になる。  そうしてわたしはまた逃げてしまう。新しく、やり直したくなる。人間関係、

          不確か散文日記

          微睡み散文

          ※フィクションです。 ここ最近、流れる時間は希死念慮と自殺願望を払い除けることだけに遣われていた。人と話すと、それらは薄れたように感じる。そのあとに、やっと訪れたように感じる、薬で得た深い眠り。目が醒めてわたしは気付く。やはり、そんなこと自分にはできないのだ。 わたしは死にたい。 "生活" をしている人をみて気付く。ふつう人は、"生きるため" に生活するのだと。漢字だってそういう文字じゃないか。 わたしの "生活" はただ "死なないため" に遂行されてきた。 自分の

          微睡み散文