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物体

仕事を辞めて、ああ、自分はお金にも物にも興味がないんだなと再認識した。

朝起きる。もう昼近い。
コーヒーを飲む。
睡眠薬が少しずつ体から抜ける
頭が醒めたら本を読む。
生きている意味などない。
居間に誰かがいれば少し話す。
日没を待つ。
心落ち着く闇が来る。
元気があれば少し勉強する。
リチウムと睡眠薬を飲んでまた眠る。

いつも同じ服
同じタオル
鍵もないボロボロのシェアハウス
東京までは遠い
スーツケースひとつに収まる全財産
だけどおんなじくらい苦しそうな人が
ときどきわたしの話を聞いてくれる

働かなくちゃ
生きるために?
働きたくない
≒ 生きたくない?

友人は、答えのない学問は哲学と心理学だけだと言った。人間は分類したがる生き物だからだ。

欲しいモノ?
なにもない。
図書館が近くにあるから。
知りたいこと?
たくさんある。
その全ては、目に見えないものだった。

君と喋る飯を食べる服を着てる
そのすべてが不気味である
なんか変だ

世界はなんとなく終わりそうで

生きてる意味も頑張る意味もないないない
無駄かもしれない

夢を叶えても悟り開いても
結局は孤独かもしれない

おばけになっても虚無に還っても
それでも君と笑っていたいな

「僕らはみんな意味不明」
ピノキオピー


安心がほしい。愛がほしい。認めてほしかった。否定しないでほしい。苦しいから。

わたしのほしいものは何もかも目に見えない。


【余談】
生きるなら、大学は続けていたい。だけどそれには働かなくちゃならない ≒ 演技をする。クソ社会無理ゲー。なのに死ねない。あーあまたダメでした、転生しよ。ピノキオピーさん天才、この人哲学者か躁鬱だと思う。




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