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映画・ドラマ・小説の感想

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映画・ドラマ・小説などの感想を書き連ねます! 合う合わないあろうかと思いますが、お好きに覗いていってください!
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2024年11月の記事一覧

ストレスぶっ飛ぶ痛快詐欺コメディ 映画『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』

ストレスぶっ飛ぶ痛快詐欺コメディ 映画『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』


概要

映画の概要は以下。

2017年、一大ブームを巻き起こした映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が、メガホンを取った本作。
目立ったアクションもない、命の危機に陥ることもない、泣けるわけでもない。
しかし、スタート直後から、心地よいハラハラとドキドキが連続して起こる楽しい映画であった。
メインである詐欺師たちが捕まってチャンチャンとなるわけが無いので、読もうと思えば読める展開ではあっ

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”人の裏側”をリアルに描く 映画『六人の嘘つきな大学生』

”人の裏側”をリアルに描く 映画『六人の嘘つきな大学生』


概要

本作は、浅倉秋成による同名小説が原作である。
私は読書好きを謳っていながら、コミック化までされている
原作小説の存在を知らなかった。
以前、別の映画を劇場で観た時に、引き付けられる予告動画を目にし、
今日、公開初日に劇場へ足を運んだ。
私が行った劇場では本作は一日6回上映されており、
私はそのうちの5回目を鑑賞した。席数は車椅子席も含めて321席。
8割型埋まっていた。

本作の概要は以

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怒涛の展開! Amazonプライムドラマ「アレックス・クロス 〜狙われた刑事〜」

怒涛の展開! Amazonプライムドラマ「アレックス・クロス 〜狙われた刑事〜」

アメリカのクライムサスペンス好きたちよ、集まれ!

先週の11/14にAmazonプライムにて配信が開始されたドラマ
「アレックス・クロス 〜狙われた刑事〜」
謎に次ぐ謎…激しい銃撃戦…点と点が繋がる展開…明かされる衝撃の事実……
そんな、息付く暇もない緊迫のクライムサスペンス好きに、本作を強く奨めたい。

本作の概要は以下。

内容が内容なだけあり、展開の速さも相まって観ていると正直疲れる。

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凸凹ニューヒーロー誕生!? 映画『レッド・ワン』

凸凹ニューヒーロー誕生!? 映画『レッド・ワン』

いつか夢見たサンタさんの世界に、SFのスパイスを・・・。

この時期の映画デートで鑑賞作品に迷ったら、本作を選択して間違いなし。
無論、家族でも友人でも1人でも。幅広い世代、どんなシチュエーションでも気負わずに楽しめる作品であった。
なかなか視聴作品が決まらない人は、ぜひ本作を検討候補の一つにしてみてほしい。

本作の概要は以下。

昔に想像した”サンタさんの住む世界”って、まさにこんな感じだった

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窮鼠猫を噛む 映画『十一人の賊軍』

窮鼠猫を噛む 映画『十一人の賊軍』

袋の鼠どもよ、己の欲求に忠実に猫を噛め!!

概要と歴史的背景

本作の概要は以下。

本作は、「仁義なき戦いシリーズ」「日本侠客シリーズ」などで知られる脚本家、故・笠原和夫の残したプロットを、映画『死刑にいたる病』「狐狼の血シリーズ」の白石和彌監督が映像化したもの。
そしてこの物語は、一応、史実に基づいている。
”一応”としたのは、本作のメインである賊軍の存在と、賊たちの戦いについては、フィクシ

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あなたは誰? 映画『本心』

あなたは誰? 映画『本心』

目の前にいる人は本当に自分の思っているその人本人か。
目の前の人が話していることは、本当にその人の本心か。
AIに侵食されていく中で変わりゆく人間の価値とは。

概要と事前情報とのギャップ

映画のあらすじは以下。

〈田中裕子が出ている作品は大体当たり〉。
私の中のこの常識にも似た認識は、2010年放送のテレビドラマ「Mother」視聴時に誕生した。そしてこの認識にズレが生じたことはなかった。

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人が人と向き合うことの難しさ 映画『室井慎次 生き続けるもの』

人が人と向き合うことの難しさ 映画『室井慎次 生き続けるもの』

※ネタバレあり
来週11/15(金)公開の「生き続けるもの」を、先行上映にて鑑賞。

前回の「敗れざるもの」で撒かれた伏線は全て回収されるか。
また、”スッキリしない感”は解消されるか。
前回は室井慎次の現状報告に終始した印象だったが、今回はそこから進展があるか。
そして、誰が、生き続けるのか。
これらの謎を一刻も早く解決したく、一足先に劇場に足を運んだ。

これは「踊るシリーズ」か

結論から言

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オールスター感謝祭! 映画『スマホを落としただけなのに〜最終章〜 ファイナルハッキングゲーム』

オールスター感謝祭! 映画『スマホを落としただけなのに〜最終章〜 ファイナルハッキングゲーム』

なんじゃこりゃー!!
本作に於ける感想は、この一言に尽きる。

2018年に始まった本シリーズは、一作目から怖さと不気味さ、そして何より我々の身にも起こり得えそうなリアルさが話題を呼んだ。さすがホラー映画の中田秀夫監督作!だった。
2020年公開の『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』では、怖さがグレードアップしたうえ、凶悪犯・浦野善治(成田凌)が脱獄するという衝撃の展開で幕を閉じた。

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人生のステップを踏むと見方が変わる映画③

人生のステップを踏むと見方が変わる映画③

人は生きていれば何かしらのステップを踏んでいくこと、そして、「人生のステップを踏むと見方が変わる映画」が存在することは、以下2本の記事ですでに触れているので、今回はそのことを前提として早速映画の紹介に入っていきたい。

ピースオブケイク(監督・田口トモロヲ/2015年)

多部未華子主演で、相手役を綾野剛が演じる恋愛映画だ。
しかし、所謂胸キュン恋愛映画ではない。
極めてざくっと概要を説明すると、

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