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詩  作詩  ポエム

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これまで綴った言葉たち 新しく綴った言葉たち 誰かの元へ、そして自分のための言葉たち #詩 #作詩 #ポエム #作品 #日本作詩家協会の元会員の頃の一部作品
運営しているクリエイター

#ポエム

道端に伸びた自分の影を追いかけ早足になる。
でもいつまでも追いつかない。
心の声は聞こえるのに自分の顔は自分の目では一度も見たことがない。
あの人の姿をみた事があるけれど心の声は聞いた事がない。存在する見えないものこそ今の日常を動かしている。 #日記 #つぶやき #詩 #ポエム

あなたの言葉は
魔法の力が存在していて
いつも頑固な
私の心に
花を咲かしてくれる

あなたが世に放った
温かな言霊は
私にとって
今日と明日を繋ぐ
大事な「要」なの

息吹ある言霊は
いつも優しい風を吹かし
木々や花々を
今日も揺らしている

#日記 #詩 #ポエム #言葉

ある夜の想い…

ある夜の想い…

逃げたくて

逃げだして

結局やっぱり

逃げることができなくて…

元の場所に戻る

泣きたくて

泣きだして

結局やっぱり

泣いてばかりじゃいられずに…

素の顔に戻ったり

どんな時も

この世界はくるくると

巡りに巡り

いつの時も何度も

スタート地点に戻される

私の後ろ姿が

少しずつでも

小さくなる様に

一歩ずつ…

一歩ずつ…

あなた

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あなたの影と
自分の影が
交錯していたあの頃
長くのびたその影たちは
いつも不安げで

大丈夫
大丈夫
何も恐れないで

全部やりきったなら
ヘトヘトでも
深い暗闇ほど
色の濃い美しい影として


消えることはないから…

#ひとりごと #ポエム #詩 #日記







君が教えてくれたこと

君が教えてくれたこと

空が目を閉じた

すると

君がくしゃみをして

その音は風となり

空が再び目を開ける

とても眩しい陽射しと

君の小さな右手には

力強い如雨露

同時に重なって

交錯し

一輪の美しい花を咲かせた

君の存在が

君の存在が…

仕草も癖も何もかも

不必要なものなどなくて

かけあしで

巡りゆく季節の儚さに

君の底知れぬパワーが

春夏秋冬

彩りよく

色鉛筆で

大空を虹色に塗

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絶望の夜ほど

絶望の夜ほど

汚れたスニーカーの私は
人混みについていけない
隣の人が歩くように
カツカツとヒールを鳴らせない
歩くスピード
同じ場所にいたはずなのに
どんどん近くの人が遠くなる  

スピードは違っても
同じ歩幅の人と
同じ場所で
出会えたなら
きっと嬉しいだろうな  

ほんの些細なことを
気にして
道の途中で
息が苦しくなる
心臓が早くなる
大量の汗がでる
手が震える
涙がでてくる
足が止まる  

だけ

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ひとりの笑顔が

だれかを変えていく

ひとり

またひとりと

笑顔になり

新しい風が吹く

巡り巡るこのご時世

再び元の場所に戻ってきて

気づけば優しい風に包まれ

また新たな笑顔を生む
#詩 #ポエム

雫

どんなに

もがいても

笑っていても

人は誰しも

ずっと同じ場所には

とどまれない

静寂な花が

雫となり

教えてくれる

「生きているからこそ

とどまれない…」と
#詩 #ポエム

みんなのフォトギャラリーからお借りしました。
るー様ありがとうございます😊

父さんの鼻歌

父さんの鼻歌

風呂場から楽しそに
呑気な鼻歌
踊ってる

変わりゆく景色の中で
涙流した日も
逃れられない悲しみに
大事にしてたもの
忘れたふりして

雨の日も
晴れの日も
「大丈夫か?」
「無理はしてないか?」
不器用な旋律
心に染みる
父さんの鼻歌

風呂場から頼もしく
陽気な鼻歌
泳いでる

約束もされない明日へ
期待もするけれど
逃れられない寂しさに
欠けているものほど
愛着が湧いて

迷った日も
誓っ

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夏の暮れ

急な坂道 あなたとね  
お手てつないだ 蝉の声  
今は鳴らない 人形時計  
造船所の汽笛が響く
夏の暮れ 夏の暮れ
幼き日々を想い出す  

窓から日差し 休山  
あなたはいつも 眺めてた
音戸大橋 くるっと巡り
いつしか景色も変わってた
夏の暮れ 夏の暮れ
時の流れに涙する  

あなたと早朝 お薬師さん
皆の幸せ 願っていた
切ないほどの 後ろ姿
今では私の道標
夏の暮れ

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言葉のない世界

言葉のない世界

どこからか
優しいメロディが
聞こえてきた

言葉のない世界
あたたかいものが
優しく溶け込んでくる

私も言葉は出ない
情けないほどに涙が
ただただ溢れてくる

言葉にないものは
この世界に
たくさんあって

心で受け取り
心で感じ
心で発する

言葉にないものが
あるから

きっと
私はまだ明日を
信じることができる

生きていける

言葉のない世界には
果てしなく
強い優しさを
もっている

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