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Vol.327 母のパート先が倒産する話
75才で年金+月8万円稼ぐ
これを聞いて同年代の皆さんはどう思われるだろうか? 恐らく〝いいなぁ〟〝余裕が出るなぁ〟と感じられる方が多いのではないだろうか。
なにせ「老後2000万円」の時代である。
ちなみにこれは私の母だ。
今年75才になるがスーパーマーケットでパートし、月8〜10万円ほど稼いでいた。
もちろん年取ってから雇用されたのではない。
50才から同じ場所で働き続け勤続25年。
一度65才で定年を迎えたものの「是非に」と請われそのまま再雇用された。
しかしそんな職場が倒産する。
2月で閉店するそうだ。
先日地域のSNSで見かけた私。
慌てて母にLINEしたところ
「そうなんだよ、いきなり言われてびっくり」
従業員も土壇場になって知らされたそうだ。
まぁパートなんてそんなものなのだろう。
少し話をしたが、母としては
①やっとゆっくり出来る
②プラスアルファの収入が無くなって残念
この2つの感情が相まっているようだ。
なにせ75才。元気とはいえ立ち仕事なので足や腰、色んな所にガタが来ていた。
私含む家族は心配し
「そろそろリタイアしなよ」
と数年前から言っていたが超・責任感の強い母。
「ベテランのお母さんがいなくなったらみんな困るから」「必要とされるうちは働くよ」
謎の使命感で勤務を続けていた。
もちろん+8万円の威力も大きかったろう。
年金・貯金で食うに困ることはないが「プラスアルファ」は人の心を豊かにする。
…という訳でずっと働き詰めだった母、今後は暮らしが一変するだろう。娘としてはやや心配だ。
なにせ初めて訪れる人生の休息。
生き甲斐・やり甲斐を失いボケないだろうか?
歩けなくなったりしないだろうか?
辞めたら辞めたで心配は生じるものだ。
とりあえず様子を伺いがてら次のGWあたりに帰省し「お疲れさん会」でも開いてあげようかな。
そのように思っている。
【猫ムスメより】
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