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2017年5月の記事一覧
歌詞に心を込めようとすると息が多くなります。その多すぎる呼気が支えを流してしまい、結果的に発声技術も歌唱表現も中途半端になる場合があります。声は声で鍛えることが大切です。筋トレのようにボイトレに没頭すると良いです。
歌うという行為は発声練習では最適ではありません。歌うという行為は言葉の情感が伴うため冷静に声を育てることができません。発声練習は冷徹に淡々と喉を鍛える必要があります。発声練習と歌唱表現は分けて考えた方が安全です。
(続き)…ありません。発声を優先的に考えてしまうと息の漏れた声になります。発声時は息を止めているような感覚が大切です。最適な呼吸筋の機能の結果として良い声が出るので、結果的な声を先取りして実行すると空回りします。
声は声が出る前の呼吸の状態で多くが既に決まっています。
1 吸気(呼気筋の機能を含む吸気)
2 維持(吸気筋と呼気筋の相互支持)
3 発声(維持の継続による声、吸気筋と呼気筋の共存)
発声は1と2の練習が重要であり、発声時そのものの重要度は高いわけではありません。…(続く)
中音域高音部や高音域は、呼気を圧縮して散らばりを抑えることが大切です。低い声を出すときの息の止めに圧縮を加えると良いです。小さく鋭く圧縮して声を針のようにする必要があり、高い声は高さよりも鋭さが増してくる感覚が大切です。
発声の基礎は、呼気の介入しない声です。声と呼気が混ざることでバランスは乱れます。歌の段階では息の扱いも部分的に有効ですが、発声練習で呼気を重視すると失敗します。息を止める感覚が声を育てます。
支えのある発声は空気量よりも空気の圧力が重要です。たくさん息を吸う必要はありません。常に最適な圧力を維持することが大切です。
発声時の呼吸は、脇腹と背中及び胸による複数の筋群の連携が大切です。腹式というよりも複式と解釈した方が良いです。