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GarminからCOROSに乗り換えた。

スマートウォッチの寿命は突然来る。
今回それを思い知った。

2022年1月、はじめてのフルマラソンを控えたタイミングではじめてランニング用スマートウォッチを購入した。
Garminのエントリーモデル、ForeAthlete 55。
年始のセールと楽天お買い物マラソンによるフライングマラソンで今の定価よりは1万円くらい安く買えた。

こういうのは残しておくものだなあ。
当時もとてもわくわくしながら買った。


Garminとの別れ。

3時間47分から2時間48分までタイムを縮めてきたここまでの取り組みをすべて記録してくれていた相棒。
モノにはできれば執着したくないものだが、愛着は湧いていた。

しかし突然電池性能が悪化した。
厳密には2段階くらいでガクッガクッと崩れていった。

  1. 普段はあまり気にならなかったが、GPSを使うランニング記録後に今までにない電池の減り方をしていることに気付く。

  2. 今までは週1回程度の充電で済んでいたが、大して走っていないのに3日起きに充電するようになる

  3. 80%くらい電池残量がある状態で2時間走ったあと16%まで下がっていた。

3の状態に至ったタイミングで、馴染みのランニングショップへCOROSを買いに行った。
Garminのときと同じく、色は白・ベルトはシリコンのものの在庫を聞いたらラスイチだった。
他のものはちょうど入学シーズンということもあり、売り切れてしまったあととのことだった。

導かれるように、流れるように購入した。




COROSデビュー。

家に着くなり即開封。
いや、世代交代の記念写真は撮っていた。

見た目はほぼ一緒。これが好き。

初手は軽さに驚かされた。

Garmin ForeAthlete 55は37g。
そしてCOROS PACE 3は39g(シリコンバンド時)。

…あれ?Garminの方が軽い?
ベルトのフィット感がCOROSの方が合っていてブレがないから感じられたのだろう。

軽さ、そしてそれを最大限活かすベルトのクオリティは素晴らしい。
私は基本的にロードしか走らないので、トレイルで求められる堅牢性や大容量バッテリーは不要。
このシンプルさがいいのよ。

こうして私はCOROSデビューを果たした。




COROSに替えてよかったこと。

まずは箇条書きで。

  1. タッチディスプレイが便利。

  2. ウォッチバンドのフィット感がとてもいい。

  3. 充電持ちがいい。

  4. GPSのキャッチが速い。

1. タッチディスプレイが便利。

 Garmin時代はタッチ非対応モデルを使っていた。
ボタンが5つあったので、タッチ操作をしなくてもアクセス性に不満を感じたことはなかった。
どれを押すんだっけといったコンマ秒ほどの迷いはあったけれども。

正直、タッチディスプレイモードはオフにしても使いこなせるだろうと思っていた。
しかしこの操作感に慣れてしまうともうあとには戻れない。

アクティビティ時は気付いたら別の画面に切り替わってしまっていたりして、たまに扱いづらさを感じるがその利便性と比べたら大した問題ではない。

2. ウォッチバンドのフィット感がとてもいい。

何がどう違うのかは分からないが、COROSのものはとてもフィットする。
私の手首周りは女性と比べても同じくらいの細さなので、比較的しっかりと絞める必要がある。

厚みのない平べったい腕をしているので、ただ円形に絞めるようなかたちだと、隙間ができてしまい少し動く。
Garminのものは、要らない隙間が常にあった。

そういうもんなんだろうと諦めていたが、COROSに替えたらその問題が改善された。
心なしか心拍数のモニタリングにおける追従性もいい気がしている。

3. 充電持ちがいい。

これはGarminも十分良かったが、COROSの充電持ちの良さは目を見張るものがあった。
2年あればモバイルバッテリーも相当大容量かつコンパクトになるので、これはシンプルな技術進歩だろう。

なるべく電池性能を劣化をさせないように20%-80%くらいのレンジで電池残量を推移させたい。
しばらくは週1,2回、シャワー中だけの充電で事足りそうだ。

4. GPSのキャッチが速い。

Garmin時代はGPSモードがシンプルだったので特に気にしたことがなかったが、COROSにしたら3つのモードを選べるようになった。
普段は全システムモードという、真ん中の性能のモードを使用している。

そうしたところ、アクティビティ開始ボタンを押したと思うやいなやGPSはすでにキャッチ済みというケースがとにかく多い。
心拍数の把握の方に足を引っ張られる結果になっている。
心拍数の方はキャッチがそんなに速くないのと、Garmin時代はない判定だったので少々煩わしさを感じる。
ただ、正確なモニタリングに寄与してくれているのであればまあいいだろう。


Garminの方が便利だったこと。

こちらもまずは箇条書きで。

  1. ボディバッテリーが指標として良かった。

  2. トレーニングメニューのラップ数表示がしっかりしていた。

  3. メジャーではないアプリへの連携性。

1. ボディバッテリーが指標として良かった。

COROSにも類似機能として、トレーニング負荷・リカバリーという指標があるが、あくまでトレーニング進捗の管理が主目的となるので、生活全般のバランスを見るにはガーミンのボディバッテリー機能が優れていたと感じている。

トレーニング負荷は落ち着いているものの、飲み会続きで走れていないけど身体は疲れている。といった時のコンディションの数値についてはCOROSはあまり得意ではない。
それを補うためのHRV評価であったりストレス・睡眠といった軸があるのだろうが、直感的なひとつの数値としてはボディバッテリーがやはり便利だった。


2. トレーニングメニューのラップ数表示がしっかりしていた。

COROSでメニューを組んで驚いたのが、現在のラップ数が見切れるケースがあるということ。
1/10ランニング というラップのときにド頭の1が見切れて表示されないというほぼ無意味なケースがある。

最近は坂ダッシュをよくやるのだが、7,8本目に差し掛かると今が何セット目なのかを覚えていられなくなる。
ここはCOROS側に是非とも改善してほしい。
せめて、文字寄せを逆にしてほしい。

※2024年5月あたりのアップデートにてCOROSも改善された。
トレーニング中のディスプレイUIがとても見やすくなった。


3. メジャーではないアプリへの連携性。

これはやはりGarminの歴の長さ・シェアの高さによる優位性がある。
COROSも最低限、というよりは基本的には不便なく他のアプリへの連携ができるが、網羅率はGarminほど高くはない。

GarminやFitbitはだいたいのアプリに対応しているが、COROSはその次点に位置付けている印象がある。
例えば、アシックスのRunKeeperへの対応はしていない。
東京マラソンのポイントプログラムイベント用にこのアプリを使う必要があるのだが、その際はスマホでの計測を余儀なくされる。
不便を感じる時間はごく一部なので取り立てて言うほどの問題ではないが、Garminから乗り換える人は注意が必要だろう。
今の当たり前は、決して当たり前ではないという意味で。

おわりに。

結果的には総じて満足度の高い買い替えになった。

Garmin ForeAthlete 55が約3年前に発売されたエントリーモデルなので、メーカーの違いというよりはこの年月におけるランニング用ウォッチの進化を実感できた。
実際Garminの165も気になっていたし。
ここは各々の興味の向き先によって結果がかわってくるだろう。

ちなみに充電がほとんど持たなくなりどうしようもなくなったGarminは、某フリマサイトで約10000円で売れた。
2秒で売れた。

22000円程度で購入し、27ヶ月間使って10000円戻ってきた。
 (22000円-10000円)/(30日x27ヶ月)=1日あたり約14.8円
お得ですねえ。
こーんなに機能も記録も活かせるのに、お得ですねえ。

次回も電池持ちに難が出てきたあたりで乗り換えよう。


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nakanoryo
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