61歳パパの子育て。3年目の療育センターでの学びとは?
休日、ベッドでうつ伏せで寝ていたら、いきなり息子がジャンプして俺の首の後ろにニー・ドロップを決めた。もう4歳で19kgある息子。死ぬかと思った。真っ暗闇に火花が散った。
「何すんだぁ、痛いだろぉー、パパ、ゴメンナサイは?」と怒鳴りつけると、ケラケラ笑って面白がってる。悪気はないのはわかっていても、その姿にますます腹が立って息子を追いかけた・・・
「ADHDの傾向がある子」って発達の凸凹が大きいらしい。隊員からアドバイスをもらったことがある。
今回、医師で療育センターの所長から、全く同じアドバイスをもらった。否定的な言葉を肯定的な言葉に変換して「~するべきこと、~してもらいたいことを伝えること」。
つい、「玩具を投げないで!」なんて否定的に言ってしまうが、
「玩具をココに置いて!」と言うと理解しやすい。まだ、状況の善悪がわからないからだ。また、「後でね」というような曖昧な表現はしないこと。3分後も明日も10年後も「後で」だから。
今後のアドバイスとして、夫婦でも、保育園の先生とも情報を共有して接する、保育園+民間療育の利用、地域の療育センターで5人前後の集団、あるいは個別で「ペアレント・トレーニング」をするなど、いくつかの選択肢を教えてもらった。
今週は、特に息子との時間最優先の1週間だったように感じた。インフルエンザの予防接種を受けるため早めに保育園でピックアップし早退。2ヵ月に1回の歯の定期検診が虫歯治療のため2週間に1回になった。そして、療育センターに行って医師から3ヵ月前に受けたテストの結果と「どう接していくか」のアドバイスをもらった。そして昨日、保育園の先生と夫婦で面談に行って、「これから」について1時間話し合った。
そのため、16:30までのピックアップ時間が17:30になった。
「パパもママも遅いよ。ふうま君、不安になっちゃったんだよ」と息子。
仮に小学生になって不登校になったら、「学校にいかせなくていいよね」って、夫婦で同じ見解でも、今、多少凹凸があっても、年齢によって自然とできるようになるだろうから、あまり心配していない俺と、そうは言っても、環境がガラリと変わる年中クラスや小学校の集団生活にスムーズに溶け込めるようにしたい妻との間で微妙に意見が分かれている。
子どもの知的側面の発達状態を客観的に捉えるための検査の結果は、1年前、2歳8ヵ月に受けた「新版K式発達検査2020」の発達年齢は2歳0ヶ月で発達指数は75とギリギリ、グレーゾーンで軽度の発達障害と診断され、今回3歳10ヶ月で受けた「田中ビネー知能検査」では精神年齢は3歳5ヶ月で知能指数は89。平均100よりは下だが、IQ85〜90は正常範囲だ。
「この1年の数値の変化は、この子本人にとっては、もの凄く成長してると思いますよ」と医師。
3歳10ヶ月、「田中ビネー知能検査」を受けた時のメモ書きが残っていた。
息子は30分のテストをやり切った。
最後にやった問題は〇を書くこと。今までできなかったことが、できるようになっていた。しかも、縦線を書いた後だったので、ちょっと縦に歪んだ円だった。納得がいかなかったのか、自ら進んで、すぐに書き直しをすると、きちんと〇が書けたのだ。それは、初めて見る綺麗な円だった。ずっと、歪んだ円しか書けなかったから。
「本番に強いな、うちの息子。小さいながらも、自分で考えて行動している」、なんか感動した。
1歳児の時は、英語と日本語が混じってしまって、日本語の発達が心配されたが、日本語の語彙が抜きん出て良く出てきた。これにはビックリ。
嫌な汗をかいたし、突っ込みたくなるシーンがたくさんあったが、30分集中して取り組んでいた。医師いわく集中できる空間にしているのだと言う。まず、壁に向かって座らせて、視界内に玩具が入らないスッキリした空間で、息子の後ろにパパとママを座らせたのだ。自宅でも、玩具とか散らかしっぱなしにしないで片づける習慣を身に付けさせ、親子一緒に集中できる環境を整えて行こうと思った。
「颯馬(ふうま)、楽しんでたね!」と妻。
今後、やりたくないことをやらなければいけない状況になった時、自分で納得して取り組んでいけるのかが課題。新たな発見は、「手先が不器用」と指摘されたこと。
翌日、息子が一言。
「また、テスト受けに行きたい!」
楽しかったんだね。
そして、早速医師からのアドバイスを実践した妻。
「どうして?なんでやるの?と聞いても答えられないんです。子どもは、わからないから。次に何をしてほしいかを言うとスムーズに行動を修正できます」と医師。
「ゲームやりたいの!」と夕食時に泣き出す息子。
「ご飯食べないなら、片づけるよ、いいの、食べない?」
「食べない」
片付けようとすると
「食べる」
「ご飯食べてからゲームしよ!」
「うん!」
子供の気持ちを切り替えるように、残念な気持ち、不安をワクワクに変え、
夫婦で協力して息子の「心の安全基地」をつくっていきたい。
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