メンタルトレーニングって何？
今回はいつもの内容とは変えて、メンタルトレーナー、メンタルトレーニングとは何かを語ろうかと思います。
日本にはメンタルトレーナーとして活動されている人はそれほど多くはないと思います。
なので、どんな仕事なのかも正直わからないかもしれないので、そこはこの記事で理解していただけると嬉しいです。また、興味を持っていただけると両手を挙げます。笑
また、メンタルトレーナーという仕事について定められた規則というのはないので、あくまで僕個人としての意見も入っています。ご理解いただけると幸いです。
メンタルトレーニング（メンタルトレーナー）とは
メンタルトレーナーというと、よく言われるのが「メンタリスト」。笑
メンタルリストDaiGoさんの社会的認知が異常に高い為、巧妙なパフォーマンスを期待される方もいますが、内容は異なります。というか、できません。笑（すごくないですか？あれできたら。）
もしくは、メンタルトレーニングはアスリートだけが受けるような特別なものとして捉えている方も多いです。
そのような誤解を少しでも解きたい！
一般の方にもどれほどの関わりがあるかを伝えたい！
ってのが僕の望みです。
メンタルトレーニングの定義
まず、ISMTE（国際メンタルトレーニング学会）の考え方としては、
「メンタルトレーニング」とは、身体的な部分に関わらないすべてのトレーニングであり、ピークパフォーマンスとウェルネスを導くための準備である。
というように定義しております。ピークパフォーマンスとは、持っている能力の全てを出せるようにするということです。ウェルネスとは、心身の健康を表しています。
つまり、
・スキルアップのためのいわゆる練習は、実力を上げるためのトレーニング
・メンタルトレーニングは持っている実力を本番に100％出せるようにするためのトレーニング
というようなイメージです。
しかし、日本においてはメンタルトレーナーとして国家資格がありません。そのため、明確な定義がなされていないため、不明瞭な点が多々あります。
民間資格として発行しているものばかりであり、資格を持っていなくとも名乗る事は可能です。
つまり、日本ではメンタルトレーニングの理解は人それぞれであるというのが落ち着くところかもしれません。相性などもあるでしょうし、受ける場合は自分にフィットするかどうかで判断するのもありかと思います！
現時点で、日本でメンタルトレーニングを統一しようと動いている協会もあるので、いずれか法的に整理されるかもしれませんね。
メンタルの重要性
例題ですが、実力80を持っているAくん、実力60持っているBくん。
普通に戦うとAくんが勝ちますね。
それでも本番になると、
持っている実力のうち、
Aくんは50%しか出せない、Bくんは80%出せる
となると、単純計算では
Aくん 実力80 × 本番50%(0.5) ＝ 40
Bくん 実力60 × 本番80%(0.8) ＝ 48
となり、実力はAくんの方が有利なのに、本番になるとB君が勝つ。
下克上なるものが起きるのです。
ここで疑問。
なぜ、本番になると実力が変わるの？
「心技体」という言葉がありますが、先ほどの例で言うと、技術と体力はAくんが勝っていました。しかし、Bくんは心で勝っていたのです。
プロ野球選手で今ではメジャーリーグで大活躍している菊池雄星投手は、「心技体は掛け算」と表現していますが、まさにその通りだと思います。
どれほど実力があろうと、心が弱いとパフォーマンスはガタ落ちします。
特に、プレッシャー、重圧、魔物、緊張、不安、自信、流れが悪い・・・このような言葉で表現されることが多いですが、全てメンタルが問題です。
「実力」というと少し語弊があるかもしれませんね。
「持っている力」と考えてみましょう。
「持っている力」はあるのに、本番になると力が出しきれない。
→メンタルが弱い
ってなわけです。
どれほどメンタルが重要かわかっていただけたでしょうか。
メンタルトレーニングの社会的役割
ISMTEではメンタルトレーニングの役割を５つのジャンルに分けています。
・スポーツ
・パフォーミングアーツ（芸術、芸能、音楽など）
・仕事
・健康
・教育
ただ単に、プロフェッショナル、アスリートだけが受ける特別なものではなく、誰もが「よりよく生きる」ために必要な最強の役割を果たしているということです。汎用性を強調しているイメージがありますが、その通りです。
それでは具体的に
・どのような内容をするのか。
・どのように活かすことができるのか。
についてやっていきます。
メンタルトレーニングの内容
正直なところやり方は人それぞれなので、僕の行っているメンタルトレーニングで紹介させていただきます。
僕の扱うメンタルトレーニングは「ON OFFメンタルトレーニング」というもので、
目標達成に必要なメンタルコンディションに整えるため、
・必要なメンタルのスイッチをON
・不要なメンタルのスイッチをOFF にするトレーニング
です。
「ON」メンタルトレーニングは
自信の強化、集中力up、行動力up、やる気up、コミュニケーション力up、イメージ力up、目標設定力up など
「OFF」メンタルトレーニングは
緊張のコントロール、苦手意識のコントロール、ネガティブ感情のコントロール、ストレスコントロール、ミスした後の切り替え、トラウマのコントロール、焦りのコントロール、メンタルブロックの解除 など
です。
これらを踏まえて、クライエント様の目標達成を一緒に目指していきます。
メンタルトレーニングの対象者
メンタルトレーニングは誰がやるものなの？普通の人はやらないんでしょ？という声をよく耳にするのですが、一切そんな事はありません。
端的にいうと、
対象者は皆様です。
僕はこれがメンタルトレーニングのよさであると断言できます。
僕は学生時代に臨床心理学という学問を専攻していたのですが、対象者が限られてしまうということがどうしても拭えない感じがあり、モヤモヤしていました。（実際は違うのかもしれませんが、少なくとも僕はそう感じていました。）
精神科や心療内科は、心の病気を患った人が来る場所であり、一般の人が来るのは抵抗があるだろう。しかし、一度罹患してしまうと克服は非常に困難、再発のリスクも非常に高いのです。
それを知ってから、
もっと早くから自身の精神的異変を察知し、対策をしておけばそもそも罹患する事はないのでは？
と思っていました。そんな時にであったのがメンタルトレーニングでした。
メンタルトレーニングは「心の筋トレ」と言われており、鍛えたら最強のメンタルを作り上げることができるのです。メンタルマッチョ状態です！！！最高。最高すぎますよ。
トレーニングすると、メンタルタフ状態になれます！
実際に、どんな効果があるのでしょうか？
メンタルトレーニングの効果
人によって様々な効果がありますが、主な効果として、
・誘惑に打ち勝つことができる
・決めた目標に対して、達成する力が身につく
・感情に振り回されることなく、自分と向き合うことができる
・ストレスと上手に付き合うことができる
・スポーツや仕事、プライベートにおいてパフォーマンスが上がる
・自信がついて、行動力が上がる
・人前や重要な局面でもベストな状態で挑めるようになる
・自分がやるべきことがわかるようになる
・自分を認めるようになる
・環境に適応しやすくなる
などがあります。
まだまだ効果として現れる事はあります。
というのも、メンタルトレーニングというのを知らなかったという人は、伸び代だらけなんですよ！！僕のメンタルトレーニングと出会ってからのことも、ついでにお話ししようと思います。
僕のメンタルトレーニングでの変化
僕も実際にメンタルトレーニングを始めるまでは、本当に酷かったです。例えば
・ちょっとしたことでイライラする
・プライドが高すぎて、自分が優位じゃないといや
・常に自分を裏切るよう
・誘惑に弱すぎて、なんでもやることを後回しにする
・好き嫌い激しく、すぐに表に出してしまう
・飽き性
などなど、こんなのは氷山の一角です。
（今でもまだまだな事はたくさんあります。僕もトレーニング中です。）
それでも、メンタルトレーニングを初めて3ヶ月たった位のことです。
自分では変化に気付かなかったですが、
「変わってきたよね」「いきいきとしている」
「幸せそう」「イライラしなくなったよね」
「人のこと悪く言わなくなったな」
などと周りの人から言われるようになりました！
これは素直に成長なのでしょう！
実は、自分の変化は指摘されて気付く事が多いです。
周りから言われても素直にありがとうと言えていることにも自分で成長を感じるきっかけにもなりました。
これほど人生が明るく楽しくなるなら、早く知っておけば良かった！！
そう思っています。
まとめ
色々とメンタルトレーニングについて語ってきました。
占いやオカルトチックなものとは違い、
科学的根拠が整っているということが、メンタルトレーニングの素晴らしい所だと僕は思っています。
つまり、
やれば誰でも伸びる！！
ただし、注意点。
やらないとまじで何も変わりません。
話を聞いて満足するだけでは、結果に変化はありません。
ただし、ご安心を！行動に移すのかどうかは本人次第なのですが、
行動しようとする気持ちに切り替えて、やる気を高めるのは僕らの仕事です。プロですから！！
そこは任せて頂けると嬉しい所です！！
日本の文化としてメンタルトレーニングが定着するようになり、
日本が幸福度ランキングに上位に来る事があれば、本望です。
何か人生を変えるきっかけを求めるのであれば、
ぜひメンタルトレーニングをやってみてはいかがでしょうか！！
最高の1日に！！！
メンタルトレーニングを日本の文化に！！！
ではまた。
メンタルトレーナー 中里匠吾