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「奉仕の精神」という呪いから自分の心を守る方法

◉「奉仕の精神」だけでは仕事を続けられない

あなたは仕事で無茶な働き方を強いられることはありませんか?

「プロでしょ?」とか「お客さま第一だから」とか罪悪感を逆手に取られるような言葉に苦しんでいませんか?

今回はわたしの福祉職の経験から「自己犠牲的な働き方から自分の心を守る方法」を書いてみたいと思います。

結論から言いますと「福祉の世界で働くなら、支援が必要な人を最優先にしない」です。

あなたが福祉サービスを利用されていたり、福祉の施策に注視されているなら、この結論に疑問を持つかもしれません。

この非情ともエゴとも思える考え方に嫌悪感を抱くかもしれません。

「福祉で働く人間として、なんて不謹慎なことを」

「そんなに自己犠牲が嫌なら福祉の仕事をやめればいいのに」

福祉を活用して日々一生懸命生きていたり、また福祉につながっていないけど誠実な福祉職の存在を必要としているなら、そんな思いを抱くことも当然かもしれません。

わたしも福祉職としての責任と、一人の人間としての生き方について葛藤し、この考えを公に公開して良いものかと考えました。

このnoteでは、社会の片隅で働く不安障害を経たアダルトチルドレン福祉職の言葉として聞いていただければと思います。


福祉職といえば、当たり前のように「奉仕の精神」が求められる職業です。

しかし、実際には無条件に要支援者を優先していては、この仕事を続けていくことはできません。

わたしが支援の過程で2年続けて2度目のコロナ陽性となったとき、その現実を痛感しました。

福祉職を続けていく上で重要なのは「自分を守ることを軽く見ない」ことであり、それが結果として長期的な支援の質を高めると考えています。

自分の陽性が分かった時「まあ、要支援者の体調確認や検温、抗原検査や精神面のケアなど率先して対応していたし、自分が感染するのも無理ないよな」と自分を納得させていました。

普段から連携が取れている人たちからは「お大事に」とねぎらってくれることもあります。

しかし、とても辛いのは従業員のリスクを認識しているはずの経営者からの冷めた対応を受けることです。

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