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【時事考察】300日連続投稿を達成しました! ありがとうございます! 今回も過去記事をビュー数順に並べてみました

 昨日、ショートショートの新作投稿をもって、300日連続投稿を達成しました! いつもありがとうございます!

 なんとなくで始めた連続投稿ですが、すっかり生活の軸となってしまって、毎日の記事を書くために生きているような感じになりつつあります笑

 だから、皆さんに読んでもらって、スキをつけてもらって、コメントを頂けるとめちゃくちゃ嬉しいです。さらにはサポートまで! 一応、意味のあることができているのかなぁとホッとします。

 現在、わたしは映画感想文・読書コラム・料理エッセイ・ショートショート・その他のテーマを順繰りに投稿しています。その他はマシュマロだったり、時事考察だったり、短歌だったり。密かに、全ジャンルの文章表現に挑戦したいと思っています。

 最近、noteの仕様が変わって、人気記事が一覧で表示されるようになりました。それでも古い記事はどんどん奥に追いやられてしまうんですよね。

 書いている側としてはどの記事も全力を注いではいるので、読まれる機会があったら、ぜひ読んでもらいたいというのが本音。なので、300日間のデータを基に各テーマのビュー数ベスト3を並べていきます。いわゆるサイトマップというやつです。

 自分で言うのもなんですが、どれも面白いです! ぜひ読んでやってくださいませ!

 なお、テーマの並びは平均ビュー数の多い順になっています。またベスト3はいずれも2024年8月28日時点のものになります。


【時事考察】ビュー数ベスト3

1位 『Mrs.GREEN APPLE『コロンブス』のMV問題について、「教養がない」とか「勉強不足」とか批判されていることに違和感を覚えた』

2位 『三大欲求(食欲・性欲・睡眠欲)という根拠のない幻想が事実であるかのように語られている問題』

3位 『ゲーム『8番出口』をプレイすると人間がいかにして学習するかを理解できる』

その他の時事考察はこちらから



【ショートショート】ビュー数ベスト3

1位 『空に落ちちゃった (1,472文字)』

2位 『平均アンバサダー (1,400文字)』

3位 『白馬に乗った王子様』

その他のショートショートはこちらから



【料理エッセイ】ビュー数ベスト3

1位 『ジブリ飯より宮崎駿のサッポロ一番塩らーめんが食べたい! マジで!』

2位 『七味屋台のおじいさんは渥美清の親友?!』

3位 『ピェンローってなんだ?!』

その他の料理エッセイはこちらから



【読書コラム】ビュー数ベスト3

1位 『小学生から「面白いよ」と教えてもらった本を読んだ - 『変な家2 〜11の間取り図〜』雨穴(著)』

2位 『「非モテ」って言うけど、そもそもモテるやつなんて、クラスに一人いるかいないかなんだぞ! - 『「非モテ」からはじめる男性学』西井開(著)』

3位 『歳の離れた友だちに教えてもらった面白い本 - 『冥界からの電話』佐藤愛子(著)』

その他の読書コラムはこちらから



【映画感想文】ビュー数ベスト3

1位 『疑わしきは罰せずのはずなのに…… 和歌山毒物カレー事件から26年目の問題作 - 『マミー』監督: 二村真弘』

2位 『人間はどこまで無関心でいられるか - 『関心領域』監督: ジョナサン・グレイザー』

3位 『本音と建前に庶民はいつも空回り - 『首』監督:北野武』

その他の映画感想文はこちらから



【マシュマロ】ビュー数ベスト3

1位 『Mrs.GREEN APPLE『コロンブス』のMV問題に関する記事について、ご感想をたくさん頂きました!』

2位 『綾野つづみは何者か』

3位 『都知事選に関する記事について、ご感想を頂きました!』

その他のマシュマロはこちらから



【短歌】ビュー数ベスト2

1位 『詩を書くのは怖かったけれど、毎日短歌に挑戦してみたよ! 8月14-18日分』

2位 『ルールはいまいちわかってないけど 8月19-23日分』

その他の短歌はこちらから



 以上、サイトマップになります。

総括

 200日連続投稿を達成したときも同じように過去記事をビュー数順に整理してみたのですが、料理エッセイ以外の並びがだいぶ変わりました。

 特に今回は時事考察をたくさんの方に読んで頂けたようで嬉しいです。

 この時代に生きる中で感じた違和感を言葉にして、アウトプットしたい理由は共感の輪を広げ、草の根的にも社会をよりよくしたいという考えが根底にあります。分断の時代と言われて久しいですが、あらゆる発言が歪んだ形で解釈され、敵か味方かをわけるユニフォームとして機能する傾向は強まっているように感じます。

 しかし、人間、そんな単純な生き物ではありません。これだけ複雑な世界に生きているのだから、それぞれが多くの矛盾を抱えているのは当然です。

 ジブリの宮崎駿監督が抱え続ける「戦争は嫌いだけど戦闘機は好き」という葛藤がわたしは好きです。ウーマン・リブのカリスマとして知られた田中美津さんの「嫌いな男にお尻は触られたくないけれど、好きな男が触りたいと思うお尻はほしい」という言葉がわたしは好きです。

 だから、たったひとつの言動で誰かをキャンセルすることも、誰かを称賛することも反対です。なにせ、まだ、その人がどういう人間であるかわからないから。

 小林秀雄が『無常ということ』でこんな風に書いていました。

生きている人間などというものは、どうも仕方のない代物だな。何を考えているのやら、何を言い出すのやら、仕出かすのやら、自分の事にせよ他人事にせよ、解った例しがあったのか。鑑賞にも観察にも堪えない。其処に行くと死んでしまった人間というものは大したものだ。何故、ああはっきりとしっかりとして来るんだろう。まさに人間の形をしているよ。してみると、生きている人間とは、人間になりつつある一種の動物かな

小林秀雄『無常ということ』

 要するに、生きている人間は予想外の変化を遂げる可能性があるので、どう見ていいかわからない。今日の英雄は未来の犯罪者かもしれず、今日の間抜けが未来の偉人になるかもしれない。そういう途中段階である人物について批評のしようがないということなのでしょう。

 たしかに、そう言われると納得だし、故に、生きている人をあれこれ語るのはよくないとわたしも思っていました。

 なにせ、小林秀雄は歴史には死人しか現れてこず、みんな退っ引きならない顔をしていて、動じない美しさがあると言うんだもの。村上春樹の『ノルウェイの森』に出てくる読書家の永沢さんが死後30年を経た作家の本しか手に取らなかったけれど、それと同じことなんだろうなぁって。時の洗礼を受けても残った揺るぎなさにこそ価値があるのだ、と。

 ただ、それはそれで極端なんじゃないかという疑わしさも感じていました。だって、それじゃあ、この時代に生きているにもかかわらず、この時代について語れなくなってしまうから。それって、せっかく、いまを生きているのにもったいなくはないだろうか?

 ひとつの家に住んでいる三兄弟のなぞなぞが頭に浮かびました。

 一番うえはいまいない、これからやっとあらわれる。二ばんめもいないが、こっちはもう出かけたあと。三ばんめのちびさんだけがここにいる、それというのも、三ばんめがここにいないと、あとの二人は、なくなってしまうから。答えは未来と過去と現在の三兄弟。

 現在を大切にしなければ、過去も未来も存在し得ない。ミヒャエル・エンデが『モモ』を通して伝えてくれたメッセージを考えるとき、現在に目を向けようとしない小林秀雄の態度には賛同できなくなってしまいます。

 同じ不満を坂口安吾も抱いたようで、『教祖の文学 -小林秀雄論- 』という短い批評の中で怒りまくっていました。

歴史には死人だけしか現われてこない、だから退ッ引きならぬギリギリの人間の相を示し、不動の美しさをあらわす、などとは大嘘だ。死人の行跡が退ッ引きならぬギリギリなら、生きた人間のしでかすことも退ッ引きならぬギリギリなのだ。もし又生きた人間のしでかすことが退ッ引きならぬギリギリでなければ、死人の足跡も退ッ引きならぬギリギリではなかったまでのこと、生死二者変りのあろう筈はない。

坂口安吾『教祖の文学―小林秀雄論―』

 やっぱりそうだよねと膝を打った。「はっきりとしっかりとして」いないところに出て人間の美しさがあるわけで、むしろ注目すべきはそこにあるはず。当然、鑑賞にも観察にも値するに決まっている!

 とはいえ、同時に、小林秀雄が言う通り、生きている人間は不定な存在であり、断定口調で特定の評価を下すべきでない点に間違いはありません。だから、我々にできることは自分の立場からはこういう風に見えたという報告ぐらいなんじゃないかといまは考えています。

 どんな物事もいろいろな見方ができるとよく言うけれど、実際にいろいろな見方が提示されなければ、ある見方だけが固定化してしまいます。昨今、SNSを通して、インフルエンサーの見方が一気に広がるケースが増えています。なんなら、問題自体をインフルエンサーの見解と一緒に知ることだって多々あります。そうなると、後から自分の意見を持つことは困難です。

 例えば、有名人が大炎上しているとして、ファンならともかく、名前を知っているぐらいの距離感だったら擁護する気になりません。やらかしてるなぁと遠目に見るのがいいところ。場合によってはとりあえず自分も叩いておこうと攻撃的な投稿をしてしまうこともあるでしょう。

 でも、そこにインフルエンサーと違う角度の意見が流れてきたら、炎上してはいるけれど、実際にはいろいろな見方ができるんじゃないか? と少しだけ冷静になれるかも。少なくとも、わたしはそうなることを期待して、時事考察を書いています。たとえ微力であっても。

 この無駄かもしれないけど、やるしかないという感覚はわたしの「綾野つづみ」というペンネームの由来となった能『綾鼓(あやのつづみ)』に通じるものです。

 この演目は庭掃きの老人が片想いした女御から、木の枝にかかった鼓の音が聞こえたら姿を見せてあげると言われ、一生懸命にその鼓を叩くというものです。でも、実はその鼓には綾がかかっていて、音が鳴らない仕様になっていたのです。それでも、老人は次こそは音が出るかもと信じ、叩き続けた挙句に死んでしまうのです。

 結局のところ、この世界の大きな動きに自分の文章が果たす役割なんて一ミリもありはしないかもしれない。それでも、意味があるのではないかと信じ、鳴らない鼓を叩き続けていきたいのです。

 この考えは、2017年、小沢健二が長い沈黙を破り、久々に発表したシングル『流動体について』の歌詞を聞いたとき、自分の中に固まったものです。

神の手の中にあるのなら
その時々にできることは
宇宙の中で良いことを決意するくらいだろう

無限の海は広く深く
でもそれほどの怖さはない
宇宙の中で良いことを決意する時に

小沢健二『流動体について』

 なので、そういう思いで書いている時事考察の記事が広く閲覧されたことは本当に嬉しいです!

 また、今回、ショートショートのビュー数も爆発的に伸びました。ありがたいことに、複数の作品を公式の小説まとめに加えて頂けたので、その拡散力が数字に反映されました。

 様々な種類の記事を書いていますが、完全オリジナルで作ったフィクション作品をこれだけ読んでもらえるというのは感謝しかありません。

 読書コラムは過去の記事が検索ワードからアクセスが伸びたようで、少し前のものがあがってきました。対して、映画感想文は最近の話題作が強かったです。

 ビュー数は少なめですが、個人的にはマシュマロが面白いです。トップ3には入りませんでしたが、重たい質問から気軽な感想まで、バリエーションに富む内容で読み応えがあると思います!

 短歌は先週始めたばかりなので、また2記事しかありません。こちらはXで毎日投稿しているので、今後とも更新していく予定です。今日もこんな感じで詠んでみました。

 たまたまお題が「鏡」という対称性のあるものだったので、それを否定する文脈で型を崩したり、鏡のこちらと向こうの境目を壊したくて破調に挑戦してみましたが、普段は5・7・5・7・7で普通に詠んでいます。

 さて、これからもマイペースにいろいろと書いていくつもりです。引き続き何卒よろしくお願いします。

 改めまして、いつもスキやコメント、サポートをありがとうございます! 次は400日連続投稿の達成を目指します!




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