発達検査の様子と結果
長男は4歳のときに児童精神科で発達検査を受け、軽度知的障害を伴う自閉症スペクトラムと診断されました。
今回は発達検査当日の様子と結果について書いていきたいと思います。
発達検査当日までの記事はこちら↓
児童精神科に向かう
発達検査の数日前、長男に発達検査を受けることをどのように伝えればいいのか悩みました。そのまま「発達検査受けに行くよ」と言っても理解できないだろうし…。
悩んだ末、「いつもと違う病院にお勉強しに行ってみる?お名前教えてくださいって聞かれたりするかもしれないから練習してみよう。」
こんな感じで伝え、お名前や年齢を言う練習をしました。
1月◯日(△)9:30〜12:00の予約でした。平日のため保育園をお休みし、次男は近くに住む母に預けました。
予約時間10分前となり、緊張しながら病院に入りました。どうして緊張していたかというと、予約の電話で矢継ぎ早に質問され、話し方も少し冷たく感じ、どんな対応をされるのかドキドキしていたからです。
受付に親子手帳、保険証、医療受給者証を渡し、問診票を受け取りました。問診票には出生時の身長体重、何週目で産まれたか、首座りやハイハイ等はいつ頃だったか、発達に関し心配なことなどを記入しました。
問診票を書いている間、長男は待合と受付の中に大好きな時計を見つけ「壁掛けのアナログ時計がある。秒針があるね。」などと言いながら、何度も時計の前に行って眺めていました。
医師による問診
まずは先生(医師)による問診でした。穏やかで優しい雰囲気の女医さんでした。先生と対面で、長男と横に並んで椅子に座りました。
*長男*
「長男くん、おはようございます。B病院の〇〇です。今日はよろしくお願いします。」
長男の目を見て、ゆっくりお話になられました。
「お名前を教えてください。」
『△△△!』
下の名前を元気に答えることができ、ホッとしました。
「△△△くんは何歳ですか?」
『・・・』
「何幼稚園に通っていますか?」
『・・・』
「何組さんですか?」
『・・・』
他にもいくつか質問されましたが、答えられたのは最初のお名前だけでした。途中から診察室の時計が気になって仕方のない様子でした。
*母*
病院を受診することになった経緯や心配な点、困りごとなどを聞かれました。市の保健センターに電話するときに書いた、長男の最近の様子や困りごと、不安な点を箇条書きにした用紙が役立ちました。
また、夫が病院に行くことをどう思っているか聞かれました。
発達検査
部屋を移動し、心理士さんによる検査が始まりました。私は部屋の後ろの方に座り、ヒントを出したりしないよう言われました。
最初は比較的落ち着いてできていましたが、分からない問も多くなり、飽きてきたのか落ち着きがなくなってきました。椅子を立ち部屋の中をウロウロしたり、何度も部屋を出ました。連れ戻し部屋に鍵をかけましたが、鍵が手の届く位置にあったため意味がありませんでした。
発達検査の結果
2月◯日(△)10:00〜11:00
発達検査の1週間後に結果を聞きに行く予定だったのですが、次男の先天性疾患の手術日と被っていたため、1ヶ月後に変更してもらいました。
この日は長男は保育園に行き、次男は実母が不在で預けることができなかったため連れていきました。
診察室に入り、先生が話し始めました。
「お母さん、病院に来てもらって本当によかったと思います。」
やっぱり、発達障害だったんだ…。
この一言で分かりました。
長男が受けた発達検査は
【田中ビネー知能検査Ⅴ】でした。
検査結果はもらえませんでしたが、IQなどが書いてあるページだけ写真に撮らせてもらえました。
検査結果の用紙を見ながら説明を受けたのですが、頭の中が混乱していてあまり内容は覚えていません。
分かっていそうだけど、言葉で答えることができなかったり、聞かれたことが理解できなかったりするため、IQは低く出ているとのことでした。
「自閉症スペクトラムなんですね。自閉症の特徴に当てはまるところもそうでないところもあって、喋れるしどうなんだろうと思っていました。」
『喋れるのと、コミュニケーションが取れるのはまた違うんです。』
なるほど…
夫に相談したとき、あんなことも、こんなことも喋れるし大丈夫なんじゃないって言われたけど、やっぱりコミュニケーションにはなってないんだよなぁ。
長男は集団と個別の療育を受けた方がいいと思うとのこと。先生が知っている療育で自宅から通いやすく、いいと思う施設を3〜4ヶ所教えてもらいました。
1か月後、状況報告のため再受診することになりました。夫を連れて来ることができたら、また結果を説明するから誘ってみてねと言ってくれました。
「お母さんなら、すぐに動けると思う。」
先生からのこの言葉を励みに、病院を出てすぐ療育を探し始めました。
さいごに
私の感じた違和感は間違いじゃなかったんだとモヤモヤが解消された一方、これから長男の人生はどうなるんだろうという不安でいっぱいになりました。
次回は療育見学について書いてみたいと思います。