毎月受給の50歳代私的年金請求手続完了
私は、社会保険労務士で、CFP(FP上級資格)なんですが、その資格取得のために直接学んだこと以上に、読書を通じて、お金の知識を得た経験が大きいように思います。
というのも、30歳代初めの頃から、講師をすることを志向しており、そのときは、まだ若かったので、年の功では受講者に勝てないわけで、となると、受講者に勝てるものとすれば、保有する資格や知識しかないということを心得ていましたから、資格取得や知識獲得を本当に目指しました。
私は、その中で取得したFPという資格が、とても生活実践的な資格であるということを知り、これは単に上っ面の、資格証明書上だけの知識としてだけではなく、現実の自分の生活に役立てようと思うようになりました。
周囲でも、資格取得をする人はいましたが、自分自身の生活に直接活かそうとする人ばかりではないことは、大変不思議でした。
私は、非常に素直な性格ですので、人に言っていることで、自分ができていないとすれば、それは裏切り行為だろうと感じていました。
中国の故事にあるように、「先ず隗より始めよ。」 そのとおりだと思います。
私は、学生時代より、お金のことには関心があったのですが、単に資格取得だけではなく、その講師としての言葉をより活き活きとさせるために、バックボーンとなるような周辺知識を、読書を通じて、学ぼうと考えたのですね。
その頃には、読書習慣はありましたが、ちょうど、橋本内閣が音頭を取った金融ビッグバンなど、世の中がお金のことに関心を向けていくタイミングの中で、お金にまつわる本がずいぶん発行されるようになりました。
ずいぶん、買い込んで読んだものですが、もうお金まわりの本は、2,000冊以上は読んでいるような気がします。
私は保険業界にいる身ですが、いわゆる私的年金保険は、60歳代以降に受給開始するものというのが、標準的に語られていました。
私も、それに総論としては賛成なのですが、いろいろとライフプランをながめてみると、子どもが小さいような30歳代は、比較的余裕があるものの、40歳代・50歳代に、子どもの教育費用やら、住宅ローンやらで、一般的に、家計は逼迫するというのが見て取れました。
これらの不足するお金は、いわゆる資金運用で補うのも一法ですが、それは保険業界にいる身ですので、私的年金保険で準備しようと思いました。
自社の商品ですと、年金開始の最低年齢は50歳で、年額30万円以上の年金ならば、3か月ごとの年4分割で受給が可能でした。
ならばと、計画的に契約日(の月)をずらして、年金開始年齢50歳の私的年金に、計3本加入しました。すると、あ~ら、面白い、50歳以降、毎月、毎月、年金が口座に降って来るんですね(^^)/。
こういうことを、決算月をずらした株式や投資信託の配当で、やっている人の話はよく聞きますが、配当は、所詮、元本の3~4%の世界ですので、よほど元本が大きくない限り、スゴい額にはなりません。
一方、元本に運用益を組み入れて支払う私的年金保険の場合、年額30万円×3本になると、月あたり、7~8万円となりますから、結構な生活の足しになったのですね。
その私的年金も、自身が59歳を迎え、最終年度になり、最終の請求手続きをどんどん迎えてきていますが、我ながら、なかなか面白い企みだったなぁ~と感じています。
来年、自身が60歳になったら、それはそれで、別の私的年金保険が開始します。私的年金保険って、若い頃の自分から、年食った自分への時間を超えた仕送りなんですね。
どうせFP資格を学ぶならば、これくらいの鼻を利かせなきゃもったいないと思うんですが、みなさんはどう思われますでしょうか。