辛い仕事は、夢への伏線である 水野敬也「夢をかなえるゾウ0 ガネーシャと夢を食べるバク」
何のために、今の仕事をしているのだろうか。
こんな仕事、自分以外の誰にだってできる。大して社会の役にも立たない。稼ぎも良くない。
「なんでこんな仕事やらなきゃいけないんだ・・・」と思っていたときに出会ったのは、夢をかなえるゾウシリーズではおなじみの「ガネーシャ」の言葉だった。
本の前に雷が走ったような衝撃を覚えた。
まさに今自分が、大きな仕事を任せてもらいながら、その意義を感じられずにいたからだ。
私の新しい仕事は、扱っている金額も大きく、会社としても大事な位置づけの事業。関係者も多いし、他団体の重要人物が多い。
そんな中、一人だけ経験不足で若輩者の自分が取り組んでいていいのだろうか?一つ一つの作業が重く、自分一人では処理できないように感じる。なのに、誰かに頼める環境にもない。
そんな不安に苛まれながら仕事を続ける日々は、リモートワークということも相まって、私の憂鬱を増していった。
そんな時に出会ったのが、上述のガネーシャの言葉だった。
今の自分が直面している仕事、人間関係、環境などの全ては、夢のための伏線に過ぎない。後々盛大に回収して、夢をかなえた時には笑って思い出せるようになるだろう。
そう思えるようになると、仕事に向かう気持ちも明るくなる。できることに全力で投げ込もうと思える。できないことは、人に頼ってもいいじゃないかと思える。
全ては伏線だから。自分の成功も失敗も、全て伏線として回収されるのだから、今の時点でくよくよ悩む必要はない。今は全力で、与えられた仕事にぶつかっていこう!
そう思わせる言葉に出会えたことに、感謝したい。
もちろん、夢につながらないことをいくらがんばっても仕方が無い。例えば、お金持ちになりたいという夢をかなえるために、永遠にギャンブルに費やし続けても、それは回収されない伏線だろう。
どうしたら自分の夢を見つけられるのか、夢につながる伏線になるのか、これは改めて考える必要があると思う。
本書はそういう意味でも示唆に富むので、興味を持った方は是非読んでいただきたい。
水野敬也氏の言葉は、いつもユーモアにあふれていながら、人が生きることの本質を突いているような言葉をぶつけてくれる。
自分を見失ったときに戻ってきたいと思える作品が、また1つ増えた。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
こちらの本について、stand.fmで友人と読書会をしました。アーカイブが残っていますので、ご興味のある方はお聞きください。