コンビニは現代社会の縮図
いたるところにあるコンビニ。
皆様も利用されたことが一度はあるだろう。
私もたまに利用するが、そんな折コンビニの凄さに気づかされた。
コンビニをよく観察すれば、様々なことが見えてくるのだ。
まず皆様はコンビニに行った際、どの道を通っているだろうか?
もし意識的にしていなければ、
入って雑誌を横目に左を曲がり、ドリンク類を見ながら直進し、弁当などのフード系を見てレジの方に向かっている。
このようなルートを通っていないだろうか?
実は、コンビニはこのルートを通るように計算し、作られているのだ。
企業は営利目的で動いており、それはコンビニも例外ではない。
より来てもらったお客に買ってもらうために、様々な商品を見させて購買欲を掻き立てるのだ。
また、コンビニは値段でスーパーなどには勝てない。
値段ではなく利便性を売っているといってもいいだろう。
つまり、商品を見ている間につい買ってしまったというような状況を作り出したいのだ。
これはまさしく、緻密に練り上げられた現代日本のマーケット戦略を垣間見るに他ならない。
さらに、コンビニは消費者のニーズが高いものしか基本的に置いていない。
在庫を長い間抱えるような店舗業態ではないからだ。
特に顕著なのは飲食の部分だろう。
例えば、今はもうお馴染みとなったがコンビニコーヒーはわりと革命的だったと私は思う。
今までは買えるとしても缶コーヒーであり、喫茶店で飲むようなコーヒーは実際に店に入らなければ飲めなかったのだ。
ところが、コンビニコーヒーの登場により特に朝の時間帯利用する人のニーズはかなり満たされたといえるだろう。
それにともなって、缶コーヒーの売り上げが鈍化するほどすさまじいものだ。
このような当たりもあるが、逆に大失敗したものもある。
最近ではドーナッツであろうか。
コーヒーとセットで売りたかったという思惑は見えるが、残念ながら消費者はそこまでドーナッツに関心はなかったようだ。
コンビニがブームを作るのか、消費者のニーズを満たしているのかはどちらでも良い。
卵が先か鶏が先かと同じようなものである。
結果的に、消費者のニーズを満たしている状況さえできていれば良いのだ。
次は、レジでの進化だ。
コンビニは決済手段については多種多様なものがある。
現金・クレジット・電子マネー・・・
現代にある決済手段はほぼ網羅していると言っても良いだろう。
また、コンビニでできることもかなり多くの事がある。
印刷・チケットの発行・公共料金・宅配便・ATM・・・
これだけの事をあの狭い店舗でできるのだ。
もはやコンビニは日本の様々な業界を支える要なのだ。
さらに、従業員にも注目したい。
最近外国人労働者が増えたような気がしないだろうか?
その是非についてではなく、単純に見かける回数が多くなったかとい話だ。
私は偏見かもしれないが、多くなったと感じる。
これは昔と比べて、日本に住む外国人の増加を意味している。
こうした日本の状況まで推測することが可能である。
コンビニ一つとっても消費者のニーズから決済方法、外国人の増減まで見える。
新陳代謝の速いコンビニならではの芸当である。
これからはコンビニの動向に目が離せなくなりそうだ。