2022年最後の朝の瞑想会。来年も「本来の自分」を思い出す時間を増やす
今日は
今年最後の朝の瞑想会でした。
年末ですから、みなさんごゆっくりと朝を
過ごされているだろうな、と思いましたが、
多くの皆さんにご参加いただき、
今年最後の瞑想を、
皆さんとご一緒できることに改めて感謝した朝でした。
瞑想の後、ヨガの2つの哲学について
少し話をしました。
ヨガには大きく分けて2つの哲学がありますが、
ひとつがサーンキャ哲学
もうひとつがヴェーダンダ哲学。
それぞれの哲学で有名な経典が
「ヨーガスートラ」と
「ヴァガバッド・ギータ」になります。
「ヨーガスートラ」
がベースとするのがサーンキャ哲学
「ヴァガバッド・ギータ」
がベースとするのがヴェーダンダ哲学。
サーンキャ哲学の方は、
この世の全てのものは
25種類の元素の組み合わせでできている、
というのが基本的な考え方。
ヴェーダンタ哲学は
この世の中は分離したものなどはなにひとつなく、
あなたも私も草も石も、
宇宙も全部繋がっている、
というのが基本的な考え方。
2つの哲学に共通する考え方は
「自分はない」ということ。
ヴェーダンダ哲学では、
宇宙も自分だから、
自分は全体だから、
そもそも自分という個の存在はない
という考え方。
サーンキャ哲学では、
この世の全ては
元素の組み合わせでしかないので
全てつながっていて、
だから自分という個の存在、分離している存在はない
という考え方です。
つまりは、
「すべての悩みや苦しみの原因は、
自分というものがないのにあると思っていることにある」
ということ。
これが、
どちらの哲学にも共通する捉え方であり、
ここは禅の考えも同じです。
「自分というものは存在しない、
ということを体験として理解できると、
一切の不安、悩み、苦しみはなくなる」
ということ、なんですよね。
悩みも苦しみもわき出てくるのは
自分は分離した存在である、
自分は個の存在である、という思い込みがあるから。
自分という分離した存在を
創り出しているのは「思考」です。
だから、思考を鎮めて、
内なる自分、本来の自分、全体の自分、を
思い出す時間が何よりも大切になります。
だからこそ
瞑想の時間が大切になります。
来年はより、
本来の自分で生きること。
ありのままの自分でいること。
全体である自分を思い出して生きることが
大切になってくると思います。
そのためには、
自分に嘘つかず、
強がらず、
正当化もせず、
自分を責めず、
ただただ自分の心に正直に生きること、
だと思います。
その時、怖れと痛みが出てきますが、
それをひとつひとつ見ていくこと。
そんな
自分の内側にある
罪悪感、無価値感、自己否定感を
ひとつひとつ丁寧に消化させて、
100点を目指さず、
人の評価を気にせず、
内なる自分と繋がって、
自由にすすんでいくことだと思いますね。
それでも、
自分にダメ出しなどをする
思考の自分の声が勝ってしまって、
こういうことは忘れてしまうものです。
そんな時には、
Core塾などの
瞑想会やコアミーティングやインド哲学カフェの時間を
利用してもらったり、
ご自身の参加されているコミュニティや仲間と
ともに、
自分は何者であるかを
何度も思い出して、
自分の中心に戻る習慣を身につけて
いただけたら嬉しいです。
私自身も、2023年は
思い出す時間を増やすこと、
本来の自分に戻る時間を少しでも長くすること、を
ひとつの目標にしていきたいと思います。
引き続き、2023年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
ありがとうございました。
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