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ご自愛の魔力♡思いやりと回復力の関係
こんにちは。
ピアノ講師、メンタルコーチの「One Heart」です。
バレンタインも近づいていますが、
今日はあえて、セルフコンパッション(自分への思いやり)について書いてみたいと思います。
わたしが「ご自愛」といっているものと同義語だと思っていただけると
今日の話はわかりやすいかもしれません。
セルフコンパッション(自分への思いやり)は自分自身に対して思いやりや慈悲を向ける考え方です。
セルフコンパッションには、心理学者のクリスティン・ネフ博士が提唱する3つの要素があります。
自分への優しさ(Self-kindness)
失敗や困った状況に遭遇した時、自分を厳しく批判するのではなく、「大丈夫だよ」「誰にでもあることだよ」と優しく接すること
自己批判→「なんでこんなこともできないんだ」
自分への優しさ→「失敗しても大丈夫。十分がんばっているんだから」共通の人間性(Common humanity)
自分だけが苦しんでいるのではなく、誰もが似たような経験をするという理解をすること。
孤立→「なんでわたしだけ?」
共通の人間性→「誰にでも失敗はあるし、これも人生の一部なんだ」マインドフルネス(Mindfulness)
自分の感情や思考をありのままに観察し、受け止めること
過剰な同一化→「もうダメだ・・・最悪だ・・・」
マインドフルネス→「今、わたしは落ち込んでいる。でもこの感情も一時的なもの」
近年の研究でも、セルフコンパッションが高い人ほど、ストレスや逆境に対しても柔軟に対応しやすく、立ち直る力が早いことがわかっています。
実はこの「困難な状況から立ち直る力」こそが、最近注目されているレジリエンス(心の回復力)と深く関わっているのです。
ここでは、その深いつながりについて、わたしなりに考えてみました。
💛セルフコンパッション(自分への思いやり)とレジリエンス(心の回復力)がどのように関わっていくのか
このふたつの言葉は、一見するとつながらないと感じる方もいらっしゃると思いますが、じつはとても大きくつながっているんです。
・自己批判しても、柔軟に対応できる
レジリエンスは、困難な状況でも心の安定を保ち、前向きに歩んでいける力のこと。
セルフコンパッションの高い人は、自己批判をしてもすぐにそれに気づき、優しく自分を受け止めることができるため、ストレスを感じても心が大きく乱れにくいのです。
自分を責めずに「大丈夫、これも成長の一部だから」と自分に語りかけることで、次の一歩を踏み出す力が生まれます。
・感情を優しく受け入れる力がある
セルフコンパッションの高い人は、ネガティブな感情も無理に追い払わずに、穏やかに向き合うことができます。
「今はこういう状況だけど、それは自然なことだよね」と自分に語りかけることで、感情をそのまま受け入れることができます。
感情を否定せずに、ただ受け入れることができると、心の回復力が高まり、困難な状況に柔軟に対応できるようになります。
・失敗や困難を学びと捉える視点がある
レジリエンスが高い人は、失敗や困った状況を「学びの機会」として捉えます。
セルフコンパッションも同じように、失敗を恐れずに「今はうまくいかなかったけれど、ここから何を学べるだろう?」と優しく自分の気持ちを受け入れ、育てていくことができるのです。
こうした穏やかな視点が、次に進むためのエネルギーとなり、たとえ落ち込んだ時があっても、心の回復を早めてくれるのです。
💛どうしてセルフコンパッションがレジリエンスを高めるのか
セルフコンパッションがレジリエンスと深く関わっていることがわかったところで、なぜ自分を思いやることが心を回復させてくれる力を高めてくれるのかということももう少し掘り下げてみたいと思います。
セルフコンパッションがあると、自己肯定感が自然と高まります。
困難な状況でも「わたしは大丈夫」と感じられるようになります。
自分を優しく思いやることで、自分の価値を信じ、ネガティブなできごとに遭遇しても冷静に向き合えるようになるのです。
また、セルフコンパッションは、ストレスを受けたときに「もう少し自分に優しくしてもいいんだ」と思える心のゆとりを与えてくれるんです。
このゆとりが、困難な状況でも焦らず、穏やかに対応する力を育て、結果的にレジリエンスを高めてくれるのです。
そして、セルフコンパッションがあると、「誰にでもツライ時はある」と思えるようになります。
困難に直面したとき、”自分だけが苦しんでいるわけではない”、と気づくことで、孤独感が薄れ、気持ちが軽くなるのです。
この共通の人間経験に気づけることも、心を癒やし、回復を助けるとても大切な要素となります。
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クリスティン・ネフ博士の研究では、セルフコンパッションが高い人ほど、ストレスの多い状況でも心の安定を保ちやすいことがわかっています。
また、セルフコンパッションがPTSDや不安症の症状を和らげる効果があることも報告されており、心の回復力を強化するための有効なツールとされています。
日常の中でセルフコンパッションを取り入れることで、レジリエンスも自然と育っていきます。
ここで、セルフコンパッションを日常生活で取り入れる方法をお伝えしますね。
自分を支える力を少しずつ高めていきましょう。
1.困難な状況に遭遇したときでも、広い視点で捉える
苦しい状況に直面したとき、「この経験を通じて何が学べるだろう?」と、自分に優しく質問してみてください。
この視点を持つことがとても大事で、少し視点を変えることで、感情的な負担を軽減し、心が落ち着かせることができます。
2.無理のない目標を設定する
期待が高すぎると、ストレスや失敗への恐れが大きくなります。
大きな目標ではなく、現実的ですぐに達成できそうな目標を設定することで、心に余裕が生まれ、失敗したとしても再挑戦する気持ちがわいてきます。
3.感謝の気持ちを持つ習慣をつくる
困難な時でも、日常の小さな喜びに目を向けてみましょう。
感謝の気持ちは、心を温かくし、ストレスや困難にも穏やかに対応できる力を与えてくれます。
セルフコンパッションと感謝の心は、どちらも心を癒やし、回復力を高めてくれるのです。
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ここまで読んできて、それは”自分勝手になってしまってないか?”と感じる人もいるかもしれませんね。
自分勝手というのは、「自分だけがよくて、他人はみんなダメ」という立ち位置です。
わたしのいうご自愛(セルフコンパッション)は、
「わたしもいいけど、みんなもオーケー」というすべてがオールOKの状態。
だから他人にジャッジもしないし、もちろん自分にジャッジもしない。
このスタンスがセルフコンパッションの立ち位置です。
よくわたしを置き去りにして、他人に尽くしてしまう人がいますが、
他人に優しくするのもいいけど、そこには必ず、『自分も含めて』あげてくださいね。
✧˙⁎⋆振り返りnote
ご自愛と自分勝手の違いを書いているので、お時間あったらこちらも読んでみてね。
セルフコンパッションを持つことで、わたしたちは困難な時でも自分を支えることができ、自然と心の回復力が高まっていくのです。
焦らず、少しずつ、自分に優しい言葉をかけながら、レジリエンスを育んでいきましょうね。
最後に質問です。
あなたは普段、自分にどんな言葉をかけていますか?
今日も”愛”あふれる一日をお過ごしくださいませ。
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