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何が正解かなんてわからないから、今の感情を大切に選択する。〜朝井リョウ「武道館」を読みました。〜


朝井リョウさんの「武道館」を読みました。

アイドルって大変だなぁと思うとともに、アイドルに対して尊敬の念を抱くようになりました。

恋愛がタブーとされるアイドル。
アイドルとしての自分。そのもっと前に存在する、一人の人間としての自分。

その時の感情に忠実に、恋愛へと突き進むこと。ファンやメンバーのために、自分の気持ちを理性的に押さえつけ、アイドルとしての役割を全うすること。

そのどちらが正解かなんて、誰にもわからないのだと思います。

アイドルだけではありません。
スポーツ選手だってお笑い芸人だって、私のような普通のサラリーマンだって。

明日にはどうなっていくか、誰にもわからないのです。
諸行無常という言葉の通り、人生とは変化とともに存在するものなのですから。

じゃあ、何を指針に行動をしていけばいいのか?
野生的に、直感的に。今この瞬間の感情を大切にして、選択をしていくしかないのだと思います。

その選択が正解かどうかなんて、誰にもわかりません。
その時は不正解だと思っていたことが、何年か後に正解に姿を変えることだってあるはずです。

正解を探して行動を躊躇っている暇なんてありません。
今の感情に忠実になってみて、とりあえず行動してみて、その選択が正解になるように日々生きていくしかないのだと思います。

だから、過去の自分の選択を後悔して、自分を責める必要もありません。
その選択をした瞬間の自分は確かにその選択を信じていて、自分の人生と真摯に向き合った上で選択をしたのだから。尊重してあげましょう。

その上で、今のレールをとりあえず進んでみるのか、もしくは別のルートを進むという選択をするのか、今の感情を大切にしながら、今の自分と相談しながら、生きていけばいいのだと思います。

色んな声があるでしょう。
それこそ、アイドルをバッシングするような心ない声が溢れている世界です。

雑音には耳を貸さず、自分の心の声にだけ、耳を澄まして生きていたいなと思いました。
変化が前提のこの世界で、正解なんて誰にもわからないこの世界で、今この瞬間、自分自身がその都度納得できる選択を続けていけたなら、きっと武道館のステージのように、素敵な場所へと辿り着けるはずです。

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