マガジンのカバー画像

弱おじ哲学

58
生きてて感じたこと、考えたことを書いてます。
運営しているクリエイター

#おすすめ本

誰かを赦すために必要なのは「想像力」かもしれない。 〜【琥珀の夏】を読んで〜

誰かを赦すために必要なのは「想像力」かもしれない。 〜【琥珀の夏】を読んで〜

辻村深月さんの「琥珀の夏」を読んだ。

登場人物の過去から未来へ渡る感情表現と、ミステリーのバランスが絶妙で最後まで楽しく読んだ。

思ったことは、物事は一つの視点から見るべきではないということ。

物語に出てくるカルト的集団を、人は容易に「悪」だと決めつける。

そこで想像力を働かせてみる。
この人たちにも何か事情があるのではないか?
一歩間違えれば、私だってそっち側の人間だったのではないか?そ

もっとみる
偶然って、必然じゃん? 〜「偶然の聖地」を読みました〜

偶然って、必然じゃん? 〜「偶然の聖地」を読みました〜

宮内悠介さんの「偶然の聖地」を読んだ。

「偶然」と「必然」について、深く考える。

人生で起こることは、全て偶然だ。
きっとそこに決定的な原因なんてなく、ただ物事が起こっていく。

ただ、私はそれさえ必然であると思えて仕方がない。
偶然が起こることって、実は神様が決めてしまっている、必然なんじゃないかって、そう思える。

つまらない考え方だろうか?
人生なんて決まっている。
そんなつまらない生き

もっとみる