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SaaSベンチャーでエンジニアをしていた私がヤフーのプロダクトマネージャーとして転職してみて(ECプロダクトマネージャー編)

はじめに

初めまして!現在、株式会社contento というコンサルティング会社で代表を務めている小川正樹と申します。

https://contento-agency.co.jp/

noteでは、これまで私が複数の会社で働き、そこで得てきた経験について会社ごとに紹介しながら、プロダクトマネージャーとして学んできたことや日々の持論について書いていきます。

小川のTwitterです。よろしければフォローお願いします! https://twitter.com/musan634


仕事に慣れた3年目に起きた革命

前回の記事では、弱小スタートアップから大企業ヤフーに移り、そのギャップにフィットするために2年ほどかかったというエピソードを紹介しました。

常にWEBプログラマーとしての力量が問われるような、そんな環境に長く身を置いた結果、、

第三者とコミュニケーションを取る機会が極端に減っていて、その結果コミュニケーション能力が著しく劣化し、人と会話できなくなっていました。

SaaSベンチャーでエンジニアをしていた私がヤフーのプロダクトマネージャーとして転職してみて(キャッシュレス決済プロダクトマネージャー編)

仕事に慣れ、うまく行き始めた3年目、、私は

「eコマース革命」という、当時のヤフーが打ち出した大戦略で大きなチャンスをつかむことになります。

今回の記事では、どんな風にチャンスが転がってきたか、なぜチャンスをものにできたか、を書きます。


2013年10月「eコマース革命」

成長が低迷していたヤフーは2012年に経営体制を刷新。「爆速経営」を合言葉にスマホシフトを推進し、矢継ぎ早に新たな施策を打ち出していきました。

そして2013年10月に「eコマース革命」と言う新戦略を打ち出します。Yahoo! JAPANの総力を結集し、「売り手」「買い手」双方の課題解決に注力し、日本一のECサイトを目指すという、本気の大戦略でした。


革命に興味ありませんか?

革命発足と同時に、eコマースが今後のヤフーの事業の中心になることがつづられたメールが全社員に配布されました。eコマース事業への社内公募でした。

その時の私は「面白そう」とは思ったのですが、自発的なアクションを起こしませんでした。

ところが、公募最終日・・

スラムダンクより

「革命に興味ありませんか?」

私が入社直後に一方的に送り付けた履歴書を読んで記憶にとどめてくれていたHさんと言う方が声をかけてくれたのです。
(履歴書一方的送付事件は、前回の記事をご参照ください・・)


Hさんに会議室に呼び出され、以下のような会話をしました。


「なんで声かけてくれたんすか?隣の部署で働いてたけど、あまり話したことないですよね?」

Hさん
「入社したての頃に履歴書送ってたでしょ、全員に。あれ読んで面白そうな人だなってw(≒普通は履歴書を全員に送らんだろw)。革命は大変な仕事になりそうだからとりあえずパワーがあるヤツが必要だと思って声かけてみました。是非一緒にやりませんか?」

なんて嬉しいお言葉・・・!!!
こんなこと言われちゃあ、断るわけにはいきません。

私はHさんとの打ち合わせを終えた直後に社内公募に出願し、eコマースカンパニーへの異動を果たしました。

革命戦士として立身出世

私は多数のプロジェクトを担当し、全て成功に導くことができました。

一連の成果を評価していただいたことでポジションは一気に引きあがり、Yahoo!ショッピング・トラベル・飲食店予約の3つの領域にまたがるプロダクトマネージメント部長に任用していただきました。

革命の上昇気流に乗り、キャリアが一気に引きあがった時期でした。キングダムで言う論功行賞ってやつです。

キングダムより

からの~・・転落!

事業責任者を半年でクビに

上昇気流に乗った勢いで、売上責任を持つ事業責任者もお任せいただく機会を与えられたのですが、結論、まったく上手にできませんでした。

せっかくお任せいただいた事業責任者は、半年でクビになりました。
とても情けない・・
多くの人にご迷惑をかけてしまった、大きな挫折となりました。

ボーナスは40%カット・・・ものすごい低評価でした。

スラムダンクより

挫折から得た成長課題

上手に出来なかった事業責任者経験を通じ、

事業運営に関する知識・経験が足りない

と言う、自分に対する課題感・成長意欲を得ました。

ヤフーでは一度失敗してしまいましたので、

  • 5年くらい待たないとチャンスは回ってこないだろうな

  • その間ずっと「できる仕事」ばかりを担当するのは成長機会のロス

と考え、別の会社で、新たなチャンスを得たいと考えるようになりました。

ちょうどよいタイミングで、リクルートが以下のような新規事業に挑戦を始めており、私もJOINすることになりました。

全ての経験には意味がある

最初のNECでは、物流・倉庫業SEとして成田空港と言う僻地で2年常駐するという機会を通じて、社会人としての基礎体力と忍耐力を得て、

次のSaaSベンチャーでは、フルスタックエンジニアとして自社プロダクト開発という機会を通じて、インターネット技術と知識を実際に自分の手で触れて身に着け、

ヤフーでは、それまでに身に着けた基礎体力と技術力が掛け算され、多くのプロダクト開発を成功させる経験ができ、プロダクト戦略やプロジェクト管理の勘所、技術系人材の育成や組織のマネージメントを習得することができました。

そして、事業運営の経験値・力量不足と言う新たな成長課題を見つけることができました。

宇宙兄弟より

振り返ってまとめると「全ての経験には意味がある」と思います。

「革命への参加」と言う大きなチャンスを得たのも、「履歴書一括送付」という恥ずかしい思い出がキッカケ。

新たな成長課題を見つけたのも「事業責任者としての失敗」がキッカケ。

その瞬間に一生懸命になることで未来は拓けるのだ!

これが、私の経験を通じて発信したいメッセージです。


ヤフー退職の時点で37歳・・

それなりのポジションも得ていて、まだ幼稚園の子供2人。
大人しくしとけよ、って思うところだよね・・と頭の片隅で思いつつ、成長機会を新天地に求め、リクルートへ転職することになります。

次回の記事では「ヤフーのプロダクトマネージャーをしていた私が事業開発者としてリクルートに転職してみて」というテーマで記事を書きます。

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