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井之頭五郎よ、大酒飲み&早食いなわたしを教育してくれ

大酒飲みかつ早食いをやめたい

井之頭五郎、孤独のグルメの主人公。
彼はなんてすばらしい食生活をしているんだろう。

わたしは彼になりたくて仕方がない。
うらやましい。

私は酒がやめられず困っている。
食事は常に酒の引き立て役。

しかし井之頭五郎にとっては
料理こそが主役なのである。
彼は酒が飲めない、いわゆる下戸だ。

そしていつもひとくちひとくち味わって食べ、
満足して店を出る。

井之頭五郎を目指すには

わたしは彼を目標にすることとした。

一口食べるたびに脳内で感想を言う。
しかしやりはじめてすぐ思ったのは

いつのまにか口の中が空っぽ。

よく噛もうと思っても
なぜか飲み込んでしまう。

習慣と言うのは不思議なもので、
生まれてこのかた
よく噛んで食べたことがないわたしの舌は
意図せずどんどん喉へ食べ物を送り込む。

まずは慣れるしかないんだとは思うが
どうやったらこの悪癖を治せるのか。

私は強く感じた。
早食いとは舌の反射であると。
自分の意志とは別に動いている。

舌を自分でコントロールする

課題がはっきりしたわたしは
舌に集中して食べるようになった。

そうするとよく噛むだけでも
まどろっこしいのに
意識が舌にあるせいで
おいしいと感じる余裕がない。

でも大半の人は
これを当たり前にやっている。

わたしはいっそ
離乳食にもどしたほうがいいのでは?

とさえ本気で思った。

わたしは切に願う

井之頭五郎、
いや井之頭先生。

わたしに食事を楽しむ術を
いちから教えてください。

お酒なんて頭に浮かばないほど
料理で満足する人間に
わたしを生まれ変わらせてください。

こいつ何言ってんだ、
と思う人が大半だろう。

でも私は井之頭先生を
崇めてしまうほど
結構切羽詰まっているのだ。

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