マルチスポーツ参考図書ベストナイン

閑話休題


マガジンを執筆するにあたって、大いに参考にしている書籍を紹介します。野球好きにかこつけてベストナインと題してみました。
https://note.com/enjuku/m/m106db01344f5


マルチスポーツを科学する-世界基準で子どもの探究心を鍛えよう-
著者:大山 高 (帝京大学准教授)
【一言紹介】マルチスポーツの概念や事例について網羅的にまとめられた稀有な一冊。日本語で「マルチスポーツ 書籍」と検索しても、この書籍しかヒットしない点に、伸びしろ・ポテンシャルを強く感じています。


「スポーツ万能」な子どもの育て方
著者:小俣 よしのぶ(筑波大学研究員)
【一言紹介】「運動神経が良い」「スポーツ万能」という言葉について、コーディネーション能力やそのトレーニングなどに言及しながら、「多様な運動」「多様なスポーツ」のあり方について論じられている良書。


不合理だらけの日本スポーツ界
著者:河田 剛
【一言紹介】米国スタンフォード大学のアメリカンフットボール部でコーチを務める著者が、現地で感じたスポーツエコシステムやスポーツと学業への認識に関して、日本との差異を忌憚なく明解に語った一冊。リアルな事例集としてとても考えさせられる本。


仙台育英 日本一からの招待
著者:須江 航
【一言紹介】東北勢として悲願の甲子園初優勝を果たした仙台育英高校硬式野球部の名監督による本。問題提起も交えながら紹介されていく指導方針に、感動するとともに、優勝は決して偶然ではなかったと確信する一冊。


Thinking Baseball-慶應義塾高校が目指す”野球を通じて引き出す価値”
著者:森林 貴彦
【一言紹介】2023年夏の甲子園で上記の仙台育英を決勝で破り、107年ぶりの全国制覇を成した慶應義塾高校野球部の監督の書籍。須江監督同様、確固たる信念とプライドをもって、選手の人間育成に力を注いでいることに感服させられる内容。なお、同年には慶應義塾大学硬式野球部も全日本大学選手権で優勝しており、森林監督の教え子が活躍していることを実感させられました。


スタンフォード・オンラインハイスクール校長が教える 子どもの「考える力を伸ばす」教科書
著者:星 友啓
【一言紹介】世界中から生徒が集まるスタンフォード・オンラインハイスクールの日本人校長が紹介する「科学的な学習方法」をまとめた一冊。
認知脳科学や心理学の観点から、客観的に効果が検証されていることをわかりやすく学べる良書。本書の中では、部活動の並行は学業両立にプラスとの研究結果が紹介されている。


RANGE-知識の「幅」が最強の武器になる
著者:デイビッド・エプスタイン
【一言紹介】多様な体験による「経験の幅」がもたらす効果を、研究事例とともに紹介している一冊。GRIT-やり抜く力-も重要だが、色々と触れてみることの重要さも同じ以上に大切であることを学べる良書。


パッション・パラドックス-情熱をマネジメントして最高の仕事と人生を手に入れる-
著者:ブラッド・スタルバーグ、スティーブ・マグネス
【一言紹介】「情熱」とうまく向き合うことが人生を豊かにするコツの一つであることを研究事例とともに伝えてくれている本。
自らの「情熱」を冷静に分析し、自己認識を高めることで、身を滅ぼすことなく素晴らしいパワーに変えていけると教えてもらえる良書。


運動脳
著者:アンデシュ・ハンセン
【一言紹介】脳科学や医療研究の結果、「運動」がもたらす莫大なメリットが証明されていることを教えてくれる名著。幼少期は学業や社会性へのポジティブなインパクトをもたらし、成長してからは精神状態の安定や認知症を始めとした各種疾患の予防に通ずる「運動」は、決してハードなものを求めているわけではないと、どこか気が楽になる本。

いずれの本も、スポーツと教育の関係性やマルチスポーツの可能性について新たな発見をもたらしてくれた絶賛オススメ本です。
ぜひ一度手にとってみて、感想を教えてくれると嬉しいです。


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