歳の数だけ本を買った2023年。26冊のふりかえり
今年もやるぞと意気込んだまま引っ越しを迎え、生活環境を整えることに追われて誕生日からはや1ヶ月以上がたってしまいました。本当は今ごろ、27冊のあたらしい本たちに囲まれてニタニタしていたはずなのです。3月中にはお迎えして、思う存分本棚を眺めたいと思います。
さて、昨年の26冊はどうなったのか。きちんと振り返っていなかったと思うので、ここで気ままに振り返ってみたいと思います。
1)食堂かたつむり
一緒に東南アジア旅行に行った本です。最後の訪問国のマレーシア。ホテルのロビーに随分と長く居座りながら、ほろほろ泣けてきたのはこの本が理由でした。
2)北欧こじらせ日記
イラストが本当にかわいらしくて、すごい勢いで読んじゃいました。もちろんすごく北欧に行きたくなっちゃって、私もこんな勢いで飛び出したい!とうずうず。今年こそ遊びに行くことができそうで楽しみです。
3)20代で得た知見
口コミが良くて読んで、ちゃんと良かったです。すとんと自分の日常が落ちてくる感じ。嫌なことも大好きなことも、その温度から目を背けずに抱きしめられているだろうかと見つめ直せる本。
4)ナナメの夕暮れ
若林さんのエッセイ、好きなんですよね。自分の不器用さと重なるところもあるというか、そのひねくれ具合に共感するというか。不器用さに挫けそうな時や、ひとりだなって感じる時に読んで欲しいです。
5)旅ドロップ
これも旅行に持っていきました。どこだったっけな。近場から遠くまで、短いものから長いものまで、旅はどこまでもわくわくさせてくれると感じます。次の旅が待ちきれなくなる本。
6)口説き文句は決めている
読んだ後に、自分の恋愛もエッセイにしたいななんて、ちょっとくさいことでも言いたくなっちゃう本。お酒を飲んで恥ずかしい恋愛の失敗を語り合う女子会になだれ込みたくなる本。恋の酸っぱさや鮮度を思い出させてくれる本
7)むらさきのスカートの女
怖くないはずなのに、どこかうっすら怖い。自分の街の公園の様子が気になってしまう一冊。
8)噛み合わない会話と、ある過去について
怖い、この本は怖い。自分の今までの生きてきた時間をひっくり返されて指差されているような、そんな気持ちになるから。でも、ぜひ読んでみて欲しいです。
9)もう一杯、飲む?
お酒と共にあったたくさんの思い出が、何だか懐かしく思える一冊。どれも短編なのでサクッと読めました。
10)今日は誰にも愛されたかった
短歌って自由でいいんだっていうことと、こうやって思考が飛んでいくんだ、言葉が紡がれるんだっていうことの、贅沢な混乱に招かれる一冊でした。
11)愛するということ
自分が愛するという行動について、考えさせられる本。もうすこし噛み砕くために、これから何度も読むんだと思います。好きな方が多い本でもありますよね。
12)九十歳。何がめでたい
めちゃくちゃパワフルで勢いのあるお方で驚きました。自分に元気のない時だと、圧倒されてしまうかもしれないと思いました。でも、もっと頑張ってみたいとき、なにくそ、という胆力が欲しいとき、力になってくれるはずです。
13)大人になってやめたこと
私はまだまだ楽しいこと、新しいことを始めるぞっていう方に目が向いているけれど、やめることの中にも楽しさや豊かさはあるのではないかと思える一冊です。
14)白河夜船
人間って不完全で、弱くて、自分勝手で、でも優しいところがあるよなって、吉本ばななさんの話を読むと思います。まさに、そういう優しさと悲しさに触れられる本
15)よみがえる変態
星野源って、こういう人だったんだ!という発見が詰まっていました。この後でオードリーの若林とのトーク番組を見るのですが、それも面白いです。(この本と関係ないけど)
16)それでも俺は、妻としたい
もうね、本当に情けないですよ。一発殴りたくなりました。一周まわって笑うしかないっていうお話でした。
17)百人一首という感情
こんなふうに読んでもいいんだなって、百人一首が急に身近になる本。まだ全て読み切ってはいないのですが、心を落ち着けたい時に少しずつ読み進めています。
18)ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
もろい優しさと人の健気さがここにもありました。気負わずに生きていきたいけれど、それでも少し辛くなった時に読みたい本。
19)ミトンとふびん
今回唯一の作者さんかぶりが吉本ばななさんでした。去年は身近な人の死でまだ色々と辛い気持ちもあって、でもそんなテーマを静かに扱う吉本ばななさんの言葉に寄り添われました。装丁も美しいので、おすすめです。
20)東大生が日本を100人の島に例えたら面白いほど経済がわかった!
経済の勉強中なんです。税収が足りないから政策が打てないってなんぞ?とニュースを見ても考える視点が増えました。まじで、次も選挙行きますよ。(毎回行ってるけどさ!)
21)先生、どうか皆の前でほめないで下さい
共感する部分もあり、これは手を焼くなあと思う部分もあり。中間管理職くらいの方は読んでみてもいいと思います。多分、そもそも価値観が違いすぎるので。
22)戦争は女の顔をしていない
今、まさに読んでいます。ものすごく苦しいというか、日常とのつながりが恐ろしいです。戦争はある日突然始まっていた。昨日まで街角のバーで踊っていた男女が引き裂かれた、という内容があって、日本は今大丈夫か、と思わずにいられません。
23)ほしいを引き出す言葉の信号機の法則
言葉についても向き合いたくて、読んでみました。人が動くメカニズムとも強く関係しているので、言葉を仕事にしていない方でもビジネスに利用できるんじゃないかと思いました。
24)子どもの文化人類学
こちら、ものすごくおすすめです。自分の当たり前って何かを考えさせられるし、文化や価値観の刷り込みってすごいと、存在の不思議を思わずにはいられなくなります。
25)もしも徳川家康が総理大臣になったら
これ、読んでいると、なってくれよ〜〜日本の政治から既得権益を取り上げてくれよ〜〜〜と私はなりました。でも、それ自体が強いリーダー、強いては独裁を求めることに繋がりかねないともわかり、改めて難しいです。
26)感情類語辞典
残念ながらまだあまり使えていないのですが、こういう辞典をパラパラめくるだけでなんか嬉しいのって私だけでしょうか。
やってみての感想
こんな感じで、26冊を楽しんでいます。結果的には、1ページも開いてませんなんてものはなく、それには一安心です。最後に少しだけ、一度にまとめて本を買って気づいたことを書いてみます。
よかったこと
・まとめ買いだからこそいつも選ばない本を読める
・本が並んでいる景色がいい。とにかくいい。
・企画に乗じて皆さんのおすすめを聞ける
気をつけポイント
・積読を増やすことになるので読みきれない
・読み終える前から追加で本を買ってしまう
・ちゃんと感想を書いておかないと、読んだ本の感想を忘れる
というわけで、今年も27冊を選ぶ準備ができました。楽しみ!また選んだ時にはnoteでご報告させてください。
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