ポルトで「世界一うつくしい書店」を訪れて
ポルトガルを訪れて3日目、ポルトという街にやってきました。どこに行こうか調べているとき、真っ先に目に入った言葉がありました。「世界一美しいと言われる書店」。
リスボンからポルトに向かう特急に揺られながら、急いでチケットを予約しました。
その美しさに魅了され、ハリーポッターの作者もその執筆中に通い詰めたそうです。だからハリポタファンからの人気も高く、並ぶ覚悟でチケットを買う必要があると言います。
公式サイトから、日付と時間を選びます。30分ずつ区切られた時間から、12時を選びました。日本語のブログでは「月曜日は休み、入場料5ユーロ」という情報をたくさん見かけましたが、実際は特定の祝日以外は毎日やっていて、8ユーロかかりました。
お昼ごはんが手軽に済んだので、場所を下見がてら散歩に出たら、長蛇の列があります。それがこの書店。11時少しすぎた時点で11時のプラカードの後ろにまだ人が並んでいて、11時半にも100人〜150人くらいいました。
たまげてしまって、あまりフラフラせず、30分以上前には並んでいようと思いました。30分ごとにプラカードが出て、その後ろに並びます。
11時20分くらいからその場で待機して、30分ごろには「12時」のプラカードが出たのでその後ろに並びます。別のプラカードの後ろに並んでも意味がないから要注意。
こんなにたくさんの人がいて、入り切れるのかなと思いましたが、意外にもみんな建物に吸い込まれていき、自分の番がやってきました。
たしかに、書店とは思えない精巧なつくりです。そして中央の階段はシンボルのようにそびえたっていて、2階の天窓からはステンドガラスを通して光が差し込んでいました。
一気に入場するのですごい人だかりですが、どこかのホテルの一角のようにゴージャスです。
もちろん、ハリーポッターのコーナーは充実しています。ここに来る人のどれだけがハリポタファンなのかわかりませんが、好きな人にはわかる類似点があるそうです。
私自身はそこまで詳しくないものの、重厚感と精巧さのバランスにみとれました。この街に住んでいたら、きっとここに並んでしまうのだろうなと憧れてみたり。
ところでこの書店、入場料8ユーロ(普通に1,000円越え…)で、円安で強行旅行してる身には厳しい値段です。ただ、本好きな方に朗報なのが、書店で本を買えば入場料分の値引きをしてもらえるんです。
本屋さんなので、1冊1冊がとても魅力的です。星の王子さまとのコラボ商品もあって、トートバッグを思わず買ってしまいました。
美術館のような店内で、「これ」という1冊を探す時間。言うまでもなく至福ですね。
ロミオとジュリエットの英語版にしました。このお店での特別な装丁になっていて、外から見ると金色に見えます。
ポルトには1日しか滞在できない予定で、それがネットではお店の休みとされていた月曜日。最初は落ち込んだのですが、ちゃんと公式まで調べてよかったです。
そしてとても混んでいましたが、30分の区切りの最後の方は、意外にも空き始めました。入る時間が決まっているだけなので、いつまででもいられるんですが、なんだかんだ1時間弱で私も外に出ました。
並んだかいのあるいい時間でした。旅先で本を選ぶのも贅沢ですね。普段あまりお土産を買わない私ですが、思い出に残るものを変えて満足です。
ポルトに行った際にはぜひ、訪れてみてはいかがでしょうか。