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11月17日の出雲は「神等去出祭」。全国からお集まりの神々がお国元へ帰るのを見送る日です。日本各地は今日で神無月が終わります!

こんにちは、明日から始まる冬をビールでお迎えしているDJムッチーです。

今日11月17日、島根県の出雲では、全国からお集まりの神々がお国元へ帰るのを見送る神事「神等去出祭」が執り行われています。
古来、全国各地では旧暦十月を神無月(かんなづき)といいますが、出雲では神在月(かみありづき)と呼んでいます。全国の八百万神が出雲に集まられ、国家安泰、五穀豊穣、縁結び等の神議(かみはかり)をなさるからだとされています。 八百万神は、出雲大社、佐太神社など出雲国の複数の神社に滞在のうえ神議をなさいます。
「千と千尋の神隠し」を思い出しますね・・・・

万九千社の神等去出祭

なんで出雲

出雲大社の主祭神大国主神は、天照大神の子孫で大地を象徴する神様です。大国主神は農耕技術や医薬の技術を伝えて土地を繁栄させ、子どもたちを全国に配置して国を管理していました。子どもたちは年に一度、収穫の季節に出雲大社に戻り、出来事の報告や来年の相談を行う会議を開いていました。やがて、その会議に他の神様も集まるようになったというのが、神無月と呼ばれるようになった由来です。

大国主命 因幡の白兎伝説

神無月と聞けば

神無月と聞けば、僕は徒然草の「神無月の頃」を思い出します。
わびさびを醸した庵なのに、たわわに実った柑橘類の木に泥棒除けの囲いがしてあって興ざめしたという様な内容なのですが、高校の古文の授業で出会って、それ以来徒然草の大ファンになったのです。
作者の吉田兼好のシニカルな視点がたまらなく好きで、たまに読み返しては微笑んでします。
僕が、最も好きなのは、徒然草236段「丹波に出雲というところあり」です。この段は、京都府亀岡市出雲にある出雲大社についてのお話で、聖海上人の人物像がシニカルを通り越して滑稽談として描かれています。
現代文で紹介すると・・・・

聖海上人が秋の頃に知人らと出雲を拝みに出かけ、拝殿前の獅子と狛犬が後ろ向きに安置されていることに感銘を受けます。上人は「あなめでたや、この獅子の立ち様、いとめづらし、深き故あらん」と涙ぐみ、神官に尋ねますが、神官は「その事に候ふ」と答え、悪がきがいたずらしたと獅子を据え直して去ります。

徒然草 236段

面白いでしょ・・
予備校のカリスマ講師で受験界のマドンナと呼ばれた荻野文子さんも、「ヘタな人生論より徒然草」とおっしゃっています。(同名の書籍あり)
ぜひ、秋の夜長に徒然草の世界を探訪してみてください・・・

吉田兼好

明日から、神様が各地の神社にお戻りになります。
これからは、七五三の季節ですね。愛らしい姿が神社に華を咲かせますね。

それでは、今日はこの辺で失礼します。
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DJムッチーでした。

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