世界最大級と言われる中国のネットセール「独身の日(光棍節)」!景気低迷と厳しい雇用環境で節約志向が高まってセールは低調。ネット販売のスタイルにも変化の兆し。。
こんにちは、なんとなく疲れが抜けないDJムッチーです。
不思議ですが、興味を引く情報に触れると、関連情報がどんどん集まって来るのは不思議な減少ですね。時計が欲しくなると、他人の時計が気になるようなものでしょうか?
というわけで、今日も中国ネタです。
11月11日は、独身を表す数字1が並ぶことから、中国では「独身の日(光棍節)」と呼ばれていて、大規模なネットセールが行なわれるのはご存知ですよね。このセールもともとは、15年前に中国通販大手のアリババがはじめたもので、通販各社もこれに習うようになりました。
この日1日だけで、日本の通販全体の年間売り上げを稼ぎ出すとされていて、世界中がその動向を注目しています。
今年の独身の日も低成長
年間成長率5%達成という目標を掲げる中国政府は、独身の日セールに補助金を出してセールを後押ししたようなんですが、努力虚しくセールは低調に終わったようです。
日本経済新聞は「セール期間中の流通総額(GMV)も毎年2桁成長が続いてきた」と言っていますが、今年は割引期間が歴代最長だった点を考慮すると消費が盛り上がっていないと分析しています。当の中国メディアでさえ、光棍節のキーワードが過去の「狂乱の熱気」から今年は「落ち着いた理性」に変わったと、雰囲気の変化を伝えています。
中国では、消費者の節約志向が強まっていて、1か月近くにわたって行われた今年のセールでは、ネット通販最大手が日本円でおよそ6300億円分の割引券を発行するなどしたのですが、奏功しなかったようです。
返品が通販業を苦しめる
中国では、オーダーメイドなどの特別な商品以外は、7日以内だと理由がなくても返品が可能です。特にセール中は、「購入特典」目当ての客が特典だけをもらって商品を返品するケースが後を絶たないとのこと。しかも、その返品の配送料は売る側の負担になるのです。
ある人気アパレルECのセール中の返品率は40%で、1日に5000~6000着売れても2000~3000ほどが返品となるそうです。
約340億円を売り上げたアメリカの高級アパレルブランドが、返品率が95%に達したと中国メディアのニュースになっていますね。
独身の日セールは、11日に終わりましたが、今頃返品の山ができている販売会社がたくさんあるのでしょうね・・・・
様変わりする中国のネット販売
近年のネット通販事業は、通販サイトのみならずSNSや動画系サイトの参入もあって群雄割拠状態。これらすべてを対象にしないといけない企業は、販売コストがかさんでしまいます。
また、中国系の通販サイトの特徴だった、ライブコマースと言われた、ネット版の生通販叩き売りスタイルの販売が急速にしぼんでしまいました。
現在中国では、通販サイトや動画投稿アプリなどを公域、自社サイトを私域と区別して、公域から私域へでの販売活動の移行を図っています。
並べれば売れた時代は終わって、顧客の信頼を獲得して、会員登録後に商品を販売するスタイルを採用している企業が増えているのです。
これは、大阪万博の頃の日本のスタイルから、現在の日本のスタイルに移行したようにも見えますね。
ただ、日本のほとんどのWEBマーケティングといわれるスタイルが気付いていないことを、中国の私域スタイルは気づいています。
それは、体験とストーリーを店と人を介して顧客に提供していることです。中国のマーケティングマネージャーは認知だけをいくら稼いでも、信頼を勝ち取らないと物は売れないことを中国4千年知恵で知っているのでしょうね
近年までの、輸出と投資で成長してきた中国ですが、いよいよ内需と消費がけん引する経済システムを志向しないといけない時が来たようですね。
実感するのは、14億の国民が節約するだけで、消費はここまで冷え込むのですね。1円節約しても14億円ですものね・・・・
それでは、今日はこの辺で失礼します。
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