茶工場見学をしました
茶工場を見学する機会がありました。
とはいっても茶工場が停止しているときの見学です。
今回製茶するための機械は見たけれど、まだいまいちイメージが固まっていません。
なので、見たことに調べたことを合わせて、それをまとめる感じで投稿したいと思います。
今回の投稿で参考にさせてもらったのはこちら。
全体の流れ
お茶の製造工程は、カワサキ機工のサイトを投稿の参考にさせてもらいました。
茶工場のなかの工程は、こんな感じです。
茶工場
受け入れ&生葉管理
トラックからコンテナへ生葉を投入します。
そして生葉評価装置で茶葉の評価とともに、目視による評価を行います。
項目は全窒素、総繊維、水分。
はて?
なぜ全窒素を計測する必要があるのか。
それは品質のよいお茶には、全窒素が多く含まれているから。
文章の読み方の問題ですが、次の資料を見て、わたしはそう捉えました。
資料はちょっと古いですけどね。
一方で、窒素(反応性窒素)による環境負荷は国際問題となっています。
富栄養化です。
富栄養化という言葉、以前はよく聞きましたが、最近の実情はどうなんでしょうか。
無害化から資源化という動きも出ているようです。
頼もしいですね。
話しが大きく逸れましたが、これは別に掘り下げて知りたい内容です。
さて、受け入れた生葉を管理する工程の話ですね。
そもそもお茶は、荒茶を作り、仕上げ工程を経て製品になるそうです。
生葉管理
摘採した生葉は熱をもちます。
熱の原因は発酵です。
生葉に湿度の高い空気を送って、水分の保持することと呼吸を落ち着かせまることをします。
刈り取った後も生きているんですね。
蒸熱
次に蒸気でまんべんなく蒸します。
あ、蒸熱で「じょうねつ」と読むそうです。
このときの蒸し時間の長さによって、「味・香り・水色」が決まります。
調べたところ、蒸し時間が長いほど、濁った色になりますが、色沢は明るくなり、渋味と香気は少なくなるんだとか。
いろいろとパラメータが増えてきましたよ。
深いんですね、お茶って。
好みのお茶を見つけるのも楽しいかもしれません。
粗揉
粗揉と書いて「そじゅう」と読むんですって。
この工程で煎茶の色調、風味が決まるそうです。
乾燥した熱風を吹き込みながら、摩擦や圧迫をして揉むそうです。
なんだか難しそう。
揉捻
揉捻と書いて「じゅうねん」。
粗揉で揉んで、また揉む工程ですが、茶葉をひと塊にし、加熱せず圧力を加えて揉む違いがあるそうです。
実際に見てみないと、イメージがわかないな。
中揉
中揉と書いて「ちゅうじゅう」。
今度は乾燥した熱風を送りながら、打圧を加えて揉む工程です。
乾燥と形を整えて、仕上げ工程に移ります。
仕上げ
熱を加えながら、力を加えて乾燥させます。
最終的には水分量を4%程度にまで下げて、保存に耐えるようになります。
仕上げを経て、荒茶となります。
ここまでが製茶工場の仕事です。
荒茶を仕上げ加工して、製品になるんですね。
なるほど。
ちなみに仕上げ加工とは、火入れ乾燥、ふるい分け、切断による整形、選別などの工程で、消費者の嗜好や販売価格によって調整配合を行うのだそうです。
素人の印象ですが、多品種少量生産が合いそうな気がします。
漠然と思ったのですけどね。
いずれにしても、知るのは楽しいこと。
試してみるのは、ワクワクドキドキすること。
では。