伊吹島の夏~神事の日で休漁・昼にも訪れる~
上陸
夏の伊吹島は、2度目の上陸。
ただし、この日は朝にも上陸したけど、その話は別の投稿で。
いりこの漁期にも拘らず、この日は休漁日ということで、静かな伊吹島、静かな船旅です。
港からきつくて長い坂道を登ります。
夏の陽射しは、旅行者だけでなく、島のばあちゃんにも注ぎます。
島外に買い物に行った帰りでしょうか。
軒先のちょっとした日陰、道路と民地の境の段差に腰掛けてました。
ちょっと挨拶。
「暑いですね」「買い物ですか」「何しに来たの」。
会話になっていたかどうかはわからないですが、一瞬の交わりが楽しい時間です。
トイレの家/石井大五さん
きつい坂道が緩やかになったところに、旧伊吹小学校、その前に石井大五さんの「トイレの家」があります。
2013年の芸術祭で作品のひとつとしてつくられました。
時間と空間に関わる11本の光のスリット。
不思議な形です。
2023年の春に塗り替えられ、光沢があり、昨年の芸術祭で出会った時とは少し違った感じでした。
伊吹の樹/栗山隆さん
そこから歩いて15分程度。
伊吹産院跡に設置された作品、栗山隆さんの「伊吹の樹」があります。
伊吹島では、出産前後を女性だけで集団生活し、養生する風習があり、その場所を出部屋(でべや)と呼んでいました。
生命が誕生する場である出部屋の跡地に、置かれた作品が「伊吹の樹」。
生命力を感じさせてくれる「アロエ」も見えるよう、また、誰かと話が出来るように工夫がされています。
そんな話は、「伊吹の樹」を訪れたときに出会った方に教えていただきました。
初めは作品を置くことも反対したと言っていましたが、そのときは誇らしげに「伊吹の樹」のことを話してくれました。
帰りの船で
あっという間に帰りの時間。
船のなかの冷房がとても気持ちいいです。
島では2組の旅行者と挨拶を交わしました。
船に乗るとその2組の旅行者と目が合い、お互いに質問して、いろいろと話が出来ました。
なんで来たのか聞いたら、何気なく、島に来たという話でした。
いいですね、そういうの。
そういう旅も再開したいな。
では。
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