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これだけは知ってほしい!カルシウムは食事での摂取量関係なく、一定量、汗や尿で排出されてしまいます。血液中のカルシウム濃度も一定に保たれているので、食事で補うことができないと、骨に蓄積されているカルシウムを溶かし出してでも一定に保とうとします

最初に・・・「ミネラル(無機質)」とはなんでしょうか?

●骨や歯、ヘモグロビンなどの構成成分
●体内成分の約3~4%を占める
●身体の調子を整えるもの
●地球上に存在する水素・炭素・窒素・酸素を除いたものの中で
 生命活動に必要な元素であり、体内では作ることができないもの
●1日の必要量が100mg以上のものを「多量ミネラル」といい、
 ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リンがある。
 100mg未満のものを「微量ミネラル」といい、鉄・亜鉛・銅・マンガン
 クロム・ヨウ素・モリブデン・セレンがある。
●酵素の一部にもなるもの

そして、そのミネラルの中でも多く話題にあがるものとして「カルシウム」があります。カルシウムとは・・・

・骨や歯を構成している(体内のカルシウムの99%)
・筋肉の収縮に関係している
・不足すると、骨粗しょう症や骨軟化症になる
・血液の凝固の働きがある(体内のカルシウムの1%)
・ビタミンDと一緒に摂ると吸収されやすい

では、そのカルシウム、どのように骨に関わっているのでしょう?
何故、不足すると骨が弱くなると言われているのでしょうか。

骨や歯は、破骨細胞によって、古いものは酸や酵素によって壊され、食事で摂取したカルシウムと共に血液中に吸収されていきます。(=骨吸収)
そして、骨芽細胞によってコラーゲンが作り出され、そこにカルシウムが利用され、同じ場所に新しい骨(又は歯)が作られます。(=骨形成)

このような骨の新陳代謝が、私たちの知らないうちに、私たちの身体の中で繰り返されて、私たちは生きています。

そして、血液中のカルシウム濃度は一定に保たれています。
もし、食事で補うことができないと、骨に蓄積されているカルシウムを溶かし出してでも一定に保とうとします。その結果、骨量が減少します。
その状況が続いてしまうと、骨粗しょう症になる訳です。
(=カルシウム・パラドックス)

血液だけではありません。
カルシウムは食事での摂取量関係なく、一定量、汗や尿で排出されてしまいます。

運動量が増えれば発汗量が増え、カルシウムの損失も多くなります。加えて、運動すると骨のカルシウム沈着が促進されるので骨量が増えますので、カルシウムの必要量は増加する訳です。
このように、私たちの身体はカルシウムを必要としています。

先ほど「骨芽細胞」のお話で少し登場しましたが・・・
骨は「カルシウム」と「たんぱく質」でできています。
「たんぱく質?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

骨の中を見てみると「コラーゲン」が「束」になって入っています。
カルシウムなどが、この「コラーゲン」に付着して支え、強くしています。
この「コラーゲン」は「たんぱく質」でできています。

たんぱく質は、筋肉を作ったり直したり、臓器を作ったりするだけではありません。骨を丈夫にする役割や、ミネラルや脂質を運ぶという役割を担っています。

ですから「たんぱく質を摂っていれば、糖質を摂らなくても大丈夫!」なんて安易に考えていると、たんぱく質が本来のたんぱく質の役割をしっかりこなすことができなくなって、筋肉量や骨量が低下したり、発育が遅くなってしまったり、貧血になったり、肌が荒れたりしてしまいます。

ダイエットに限ったことではなく、糖質には糖質の、たんぱく質にはたんぱく質の、カルシウムにはカルシウムの、お仕事をしてもらえるように、バランスの良い食事をとることが大切です。

糖質摂取量が少ないと、なくすことができる脂肪の量も少なくなってしまいます。栄養素は、それぞれの仕事があり、力を出し合っているということを忘れないようにしてください。


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