たしざんの競争 よーいドン!~授業の小ネタ~
こんにちは。春休みに入り、子どもが来ません。
すると、学校の中での時間の進み方がかなりゆっくりになります。
まだ定時にならない・・・まだ定時にならない・・・
子どもがいると、忙しいけれどメリハリがありますね。
給食もありますしね(笑)
今日は、授業の小ネタについてお話をします。
数学の得意な先生なら、当たり前に知っていることかもしれませんが・・・
算数の授業に飽きる子どもたち
子どもたちは基本的に、授業を一所懸命に受けようとしてくれます。
まじめですよ。本当に。
でも、”集中力が続く”ということと、”まじめ”ということは、
時として関係なくなります。
つまり、子どもたちは飽きます。
飽きた子どもたちは、大人よりも素直に飽きたことを態度で示します。
上靴を脱ぎ始める(靴下も)
窓の外ばかり見ている
机の下に隠れる(避難訓練?)
教科書に絵を描く
折り紙を折る
給食の話をしはじめる
などなど、あの手この手です。
子どもたちの”飽きたよ~”に対して、教員はいくつか小ネタをもっていなくてはいけません。
たしざん小ネタ(第1段階)
子どもたちの表情が飽きてきたモードに入ってきたら、
黒板にこう書きます。
子どもたちは一所懸命考えます。
指を使ったり、丸を書いたり、ひっ算をしたり。
とささやくと、必死になります。
やがて、”頭やわらかさん”が出てきて、
と、得意顔で発表します。
分かっている子もいれば分からない子もいます。
そこで、
こんな図を示してあげると、みんな、「あ~!なるほど!10のまとまりね!」となります。
たしざん小ネタ(第2段階)~たしざん競走~
そこまでを授業でやっておきます。
子どもたちは、違う授業に参加していた子たちにドヤ顔で伝えていきます。
1~9までのたしざんはできるぞ!という雰囲気になります。
そして、別の日。また飽きてきたころに、電卓を渡します。
と言います。指名された子が黒板に
と書きます。
と言います。一斉に、電卓をカチャカチャならしはじめる子どもたち。
教員はすました顔で、
と書きます。
子どもたちは「え~?早っ!チキン先生てきとうなんじゃない?」と言いながら電卓を押し、答えが175になっていることを確認します。
その時の教員を見る目ときたら、今までに見たことの無い尊敬のまなざしです。
工夫する子どもたち
子どもたちは「もう一回!」と言ってきます。
そこで、次の子を呼びます。
と書きます。「難しくすれば、先生も困るはず。」という魂胆のようです。
教員は思わせぶりに指を動かして暗算するふりをしましょう。
そして、「よーいドン」の合図とともに鳴る電卓の音。
平然と、教員は
と書きます。「え~??早い!」と言います。
子どもたちは工夫しようと、
など、先の「1+2+3+4+・・・」の応用をしようとしますが、できません。
「チキン先生!早すぎ!」と言い、どんどん挑戦状をたたきつけてきます。
私は「さっきまで飽きてたのに、闘争心に火が付いたね。」とニヤニヤします。
タネ明かし
子どもには教えませんが、これにはタネがあります。
お気づきの方もいるかもしれませんが、
このような
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
連続する10の数の場合、
5番目の数「73」の末尾に「5」を加えると、
10の数の和になります。
なので、電卓をどれだけ速く動かしても、
子どもたちはチキン先生に勝つことができないのです。
なぜ、そうなるのかについては、上のリンクに詳しく書かれています。
時々、こういう小ネタを入れて、集中を持続させてあげると、
”算数が嫌い”が少なくなるようですよ。
では、またね~!!