ようこそ教育の世界へ
こんにちは。特別支援学級で12年間教員をしています。
Mr.チキンです。
今日は教員の魅力について、熱く語りたいと思います。
霜降り・せいやさんが教員免許取得という記事
昨日、朝からうれしいニュースに出会いました。
霜降り明星のせいやさんが教員免許取得を目指すと発表されたとのことです。
霜降り明星はお笑い芸人です。授業をするのが夢・・・!
やれブラックだ、定額働かせ放題だとか言われている教員ですが、
「教員になりたい!」と言ってもらえるのは本当にうれしい限りです。
今日は、「教員にだって、魅力があるんだぞ」と大きな声で言いたいです。
教員になることの魅力
人と向き合う
授業をするということ。
教員は小学校の一般的な単位時間で45分。
それを一日に5~6コマ行います。
一日に何時間も何時間も、「どうやったら伝わるだろう」と考えます。
自分と感覚も経験も予備知識も違う人たちに対して教えること、
そしてそれが集団であること。
できる子もいればできない子もいる。
冷たい子もいれば温かい子もいる。
伝えるのはとっても難しいです。
でも、伝わり合えるのは難しいからこそ、奥行きのある感動があります。
そして、学校の面白いところは、教師が子どもに向き合うことだけではありません。
子ども同士が子ども同士で向き合うことが楽しいのです。
4月。それまでは何の関わりなかった子たちが、
同じ教室に集まります。これは運命だと思っています。
そして、色々なことを一緒にしながら、お互いの距離を縮めていきます。
「Aさん、髪が長くなったな。」とか
「あの子、お休みが長いな。大丈夫かな。」
「雪が降ってきたぞ。寒いのは苦手だけどBさんと一緒なら外で遊びたいな。」
子どもたちは、この教室で出会わなかったら感じないであろう感情を抱きながら、友達に向き合って一年間を過ごします。
2月。道徳の授業をしました。
友達の良いところを伝え合う授業です。
この授業は動画撮影をしていました。
振り返ってみたのですが、子どもたち、本当にお互いをよく見ています。
この一年、人と向き合ってきた、子どもたちの努力で、
脆くなってきた涙腺が少し緩んでしまいました。
自分と向き合う
初任者の頃、よく思ったのが、
「この子とかかわるのは、自分じゃなくて、もっと経験のある教員の方が良いのではないかろうか」ということです。
一生のうちでかけがえのない今日を、私と一緒に過ごすということは、この子にとってプラスになるのだろうか?という疑問です。
でも、それは甘いということに気付かされる出会いがありました。
青年海外協力隊から帰国した、とてもパワフルな教員がいました。
その方は常にパワフルで、回りを元気にする授業をしていました。
あんなに元気な授業、あの先生にしかできないよなと思います。
マネをしても、嘘くさくなるのです。
そんな、「この人にしかできない!」という授業を見たとき、
「私が、『この人にしかできない!』を感じさせるにはどうすれば良いのだろう。」と考え始めました。
子どもをつなぐこと、子どもが寝るときに「今日一日楽しかった!」と言って眠れること。
「そんな風に子どもをハッピーにさせられるのは俺しかいない!」
そのためには、自分が何なのか、何ができるのか向き合う必要がります。
こんなに自分に向き合いながら仕事ができるなんて、
そんなすてきな仕事、他にあるでしょうか。
文化と向き合う
食・金融・LGBTq・SDGs・多様化社会
少子高齢化・文学・数学・科学・化学・物理学
美術・考古学・歴史・地理・天文学・気候学…etc
子どもは授業を通して、初めて文化に触れていきます。
授業は文化へのファーストタッチを演出する仕事とも言えます。
だから、教員は絶えず文化に触れていく必要があります。
千代田区立麹町中学校長だった工藤勇一先生の言葉です。
|かつての≪・・・・≫という言葉は、きっと|あえて≪・・・≫使っているのだと思います。
教員が最先端なのは今だって変わりません。
「学校教員です。」と言ったら、多くの人が受け入れてくれました。
文化に自然と飛び込んでいける。受け入れてもらえる。
そして、その経験を授業に生かすことができる。
こんなすてきな仕事、他にあるでしょうか。
給食がおいしい
最後においしい話をしましょう。
「俺、平日は毎日、管理栄養士付の食事なんだぜ」
なんて言ったら、すごくうらやましがられますよね。
教員は、まさにそれなんです。
給食がとってもおいしい。子どもたちの笑顔が可愛い。
こんなすてきな仕事、他にあるでしょうか。
他の世界を知る人が、教育に興味をもつこと
こんな魅力のある職業である教員ですが、
霜降り明星のせいやさんのように、教育外の人が教育に興味をもつことは
どのような意味があるのでしょうか。
学校の問題はずっと変わっていない
学校の問題はずっと変わっていません。
不登校で悩む子がいる
いじめがある
障害のある子との交流が進まない
低学力児童の自己肯定感の低さ
無くならない学級崩壊
他にも例を挙げたらきりがありません。
これらは20年以上変わらない問題として
教育現場に居座り続けています。
そのままで良いのでしょうか。常態化して良いのでしょうか。
少なくとも子どもたちが幸せでないと感じているのであれば、
変える必要があるでしょう。
教育現場が努力をしてなかったわけではありません。
それでも変わらないものがある。
教育現場だけでは難しいこともあります。
他の社会を知ってきた人たちが教育に目を向けて、
初めて解決する問題もあるかもしれません。
そうです。あなたの力が必要なのです。
ようこそ教育の世界へ!
長くなってしまいました。
つまり、これだけ魅力のある世界の教育です。
辛いこともありますよ。ブラックですよ。
労働問題は別個で改善しなくてはいけません。
でもね、教育の魅力を教員が語らなくてどうする!
霜降り・せいやさん!ようこそ教育の世界へ!
そして、私のnoteを見てくれる皆さん!ようこそ教育の世界へ!
では、またね~!