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集中か、気づきか 瞑想の種類

一般的に瞑想というと大きく2つの種類に分かれます。

集中瞑想・止観瞑想(サマタ瞑想)」と「気づきの瞑想(ヴィパッサナー瞑想)」です。

この二大瞑想法については、書籍もたくさん出されていますしネットなどでも情報収集は可能ですので、こちらではざっくりにとどめます。


集中・止観瞑想(サマタ瞑想)

何か対象となる一点に意識を集中して行う瞑想法。

集中する対象としては「呼吸」「お経」「音楽」「マントラ」「ロウソクの炎」など、いわばなんでもよさそうです。 一点に集中することで他のものが気にならなくなり、簡単に思考を鎮められます。そうすることで集中力が高まり、簡単に心が落ち着かせることはできます。お寺などで行われている坐禅はこの「集中瞑想」になります。

ただ集中瞑想は、ひとつのことに集中することによって心や体を穏やかにさせることができますが、心の汚れ自体を祓うものとはなりません


気づきの瞑想(ヴィパッサナー瞑想)

気づきの瞑想は、その対象が人間の内側になります。

体の「感覚」「感情」「記憶」「思考」「理解」など、それらが今この瞬間にどう変わっていくかを、先入観を入れず判断をせず、さりとて結果を求めず「あるがまま」に観察します。ヴィパッサナー瞑想では、外側のものを対象にはしません。ただひたすら自分の内側に起こることを観察することによって、思考を整理していく瞑想法です。

この世の真理のひとつに「無常」があります。この世の一切のものは変化している、という意味で、外側にあるものもこの「無常」のなかにあり、そんな絶え間ない流れの中で、「今ここで起こっていることにだけ気づいていく」ことを瞑想中に行います。そうしていくうちに脳内が整理されていき、頭の中が明晰になり、意識の変化が訪れ、自分にとって無駄なものが削ぎ落とされていきます。

やり方としては「坐る瞑想」「歩く瞑想」「ボディスキャン」「食べる瞑想」などがあります。

そして、この伝統的な瞑想法をベースにして提唱されたのが「マインドフルネス瞑想」です。


マインドフルネス瞑想の位置づけ

マインドフルネス瞑想は、1970年代のアメリカ、マサチューセッツ大学のジョン・カバット・ジン博士が開発したプログラム「MBSR(マインドフルネスに基づくストレス低減法)」がその起源のようです。どちらかと言うと「気づきの瞑想」の方に入りますが、ただ気づきの瞑想も、最初は呼吸に集中することから入っていくので、ある程度「集中瞑想」の要素も入っています。ただ、集中するために「音楽」などは使わないのが一般的ですが、これも人によりけりです。


この二大瞑想のことは以下のサイトに分かりやすく掲載されています。

参照リンク
2大瞑想「サマタ」と「ヴィパッサナー」あなたに適した瞑想はどっち?

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